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ゾンビのミヤタさん~英雄が敗北した未来を変えるために、勇者の剣と愛と勇気と豊橋名産のちくわを携えやって来た二回目の世界、東北には太陽が昇り、花咲く明日への物語が始まる~【完結】  作者: 高山路麒
第十二章 失われた理想郷【第二部3】

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12-15 中華街の揉め事

 他にもたくさんスイーツを堪能し、私は幸せな気持ちに包まれながら街をブラブラしていた。


「あー、美味しかった~。ねえ、次はどこに行くの?」

「うむ、パンダのシュークリームを狙っているのだが……お、あそこだな!」

「えー、いい加減お肉とか食べたいんだけど」


 アトゥちゃんは甘いものが続いてしんどそうだったけど、チェルノちゃんは目当ての店を発見し元気よく駆けだした。


 そこは人気のあるお店なのかちょっと行列が出来ていた。もうすぐ黒鬼さんが言っていた人が多くなる時間帯だし食べ歩きもそろそろタイムリミットかな。


「(よし、じゃああるだけ全部頼むぞ! この店のものすべてだ!)」

「(す、すみません、流石にそれは無理です)」


 ただレジの前でお店の人とスマホを取り出したお客さんが何やら揉めていた。中国語っぽいけどこの人は何を言っているんだろう。無理難題を押し付けてお店の人が困っているっぽかったけど。


「(お客様は神様なんだろ!? 山盛りにして写真を撮りたいんだ、チップもおまけしてやるからさっさとしろ!)」

「(いやそういう問題では……というかそもそも食べきれるんですか?)」

「(そんな事お前には関係ないだろ! 俺が買ってやるって言っているんだ!)」

「どうしたのかなあ」

「なんか中国人の人がSNSに載せるためだけに店にあるシュークリームを全部寄越せって言ってるね」

「むむ、それは困るの!」


 会話がわからず困っているとアトゥちゃんが翻訳してくれる。ああいう人って大体撮影した後は美味しくいただかずに残したりするんだよね。この人もそういうもったいない事をする人なのかなあ。


「っていうかアトゥちゃん中国語わかるんだ」

「中国語って一言で言ってもいろいろ種類があるけど一応地元だからメジャーなのはね。民族的なアレで揉めてるから僕が中国人なのかそうじゃないのかは断定しづらいけど」

「ほへー」


 アトゥちゃんに昔何があったのかわたしは詳しく知らないけどなんだか苦労したみたいだ。革命家のチェルノちゃんの仲間になったのもそういうのが理由だったりするのかな。


「(ほら! 十万までならチップをくれてやる! それでいいだろ!)」

「見た感じ成金っぽいね。チップで十万寄越すって言ってるよ。きっとお金の使い方を知らないままいきなりお金持ちになったんだろうなあ」


 中国人の男の人はよく見れば高級腕時計を身に着けていた。暑い中見せつけるためだけに着ているスーツも高そうだしお金はそれなりに持っているっぽいから支払いには問題ないんだろう。だけどそういうんじゃないんだよなあ。


「ぐぬぬぬ! 皆のスイーツを独り占めにしようとするとはなんて奴だ! よし、吾輩がロケランで、」

「駄目だって! でもどうしよう、これじゃあシュークリームが食べられないのー」


 成金の男の人は別に法に触れる事はしていないただの迷惑な人だから暴力で解決するわけにもいかない。このままじゃ業を煮やしたチェルノちゃんも暴れそうだし……うーん。

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