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ゾンビのミヤタさん~英雄が敗北した未来を変えるために、勇者の剣と愛と勇気と豊橋名産のちくわを携えやって来た二回目の世界、東北には太陽が昇り、花咲く明日への物語が始まる~【完結】  作者: 高山路麒
第十二章 失われた理想郷【第二部3】

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12-3 緊急クエスト・妹との恋愛フラグをへし折れ!

 ハナコに連行され、場所を移して喫茶店に集合し緊急作戦会議。気付けばいつの間にか僕、ハナコ、ひかげとついでにキノコのチームが勢ぞろいしてしまった。


「おー」


 ひかげの頭の上に乗ったマタンゴさんは僕が頼んだ可愛らしいハートっぽい模様のラテアートに興味津々で落ちそうなほど身を乗り出して凝視していた。さっさと飲みたいけど彼のためにももう少し待ってあげよう。


「ええと、どうして僕はコーヒー片手に吊るされているんだい?」

「言わなくてもわかりますよね?」

「ごめん、わかんない」

「(そわそわそわ)」


 何故かこの会議に呼ばれてしまったひかげは、その殺伐とした空気を耐えながらストローでややハイペースにキンキンに冷えたアイスコーヒーを飲んでいた。僕も冷たいのにすればよかったかな。


「なら言いましょう。紗幸さんルートに分岐しそうな件についてです」

「あ、やっぱりバレてたのね」


 大物フィクサーっぽく指を組んだハナコはどこか笑ってしまう程重苦しい表情でそう告げ、僕はすぐに抵抗を諦めた。一応僕と紗幸の関係の変化は隠していたけどやっぱりバレてしまっていた様だ。


「これは非常に由々しき事態です! いえ、もちろん正史と異なるパラレル展開も悪くはないですしむしろそれはそれで評価されるかもしれませんがもし紗幸さんと結ばれようものなら確実に歴史が変わってしまいます!」

「どさくさに紛れてアニメ論を語ってない? ちなみに私は面白ければ細けぇ事は良いんだよ派だね。原作改編にはいろんな声はあるだろうけど」

「だから何の話?」


 ハナコは慎重に扱わなければ炎上しそうな話をしたので僕はやんわりと軌道修正を試みる。個人的には原作サイドと制作サイドに信頼関係があればある程度の改編は良いと思うけどね。漫画には漫画の、アニメにはアニメの作り方があるわけだし。


 ただそれはさておきハナコの発言はものすごく気になる言い回しだった。僕はさりげなくハナコにその事について聞いてみる事にした。


「ちなみに正史と異なるって事は未来の僕は結婚するのかい? 前にもそんな話をした気がするけど」

「え……まあ、はい、そうかもしれませんね~」


 彼女は自分がネタバレしそうになっていた事に気付き慌てて目を泳がしながら誤魔化した。熊本編の序盤で話をしてからずっと気になっていたけどこれはつまり未来の僕は結婚するって事なんだよね。


「ふーん、そう、成程ねぇ」


 あの時真っ先に思い浮かんだのはミヤタだった。一番仲がいいしちょっと前にバキバキに恋愛フラグも立ったし普通に考えれば……まあそうなるんだろうねぇ。


 うん、話せないのはわかっているけど鎌をかけてみるか。そりゃね、やっぱり気になるからね。


「それってミヤタ?」

「ギクギクギク! そんな事よりもプロレスの話をしませんか!?」

「人のネタをパクらないでよ」


 試しにそう尋ねるとハナコは実にわかりやすく動揺したので僕は未来の結婚相手がミヤタである事を確信してしまった。しかし同じネタを思いつくだなんて僕らは親子かなんかなのかな。


「とにかく! なので『緊急クエスト・妹との恋愛フラグをへし折れ!』を発生させます! ヨシノさん、何をすればいいのかわかってますよね!?」

「ああうん、まあやれるだけやってみるよ」


 何にせよ紗幸との関係を元に戻すのは賛成だ。恋愛ゲームじゃ妹との恋愛はありがちだけど現実問題としてそんな事をしたら普通に家庭が崩壊するからねー。


 でも恋愛フラグをへし折る……うーん、何をすればいいのかな?

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