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ゾンビのミヤタさん~英雄が敗北した未来を変えるために、勇者の剣と愛と勇気と豊橋名産のちくわを携えやって来た二回目の世界、東北には太陽が昇り、花咲く明日への物語が始まる~【完結】  作者: 高山路麒
第十一章 永遠の村と『あの日』の償い【第二部2】

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11-83 ヨシノと紗幸の帰還

 ――宮田マリアさんの視点から――


 ヨシノくんたちが無事に帰ってきた――その知らせを聞いたわたしははやる気持ちを抑えきれずにタッタッタッタ、と駅に向かって全力疾走していた。


「なあ、今子供が追い抜かなかったか?」

「そ、そういやこの辺の高速道路で時速百キロくらいで走る子供が出るって怪談が……!」


 わたしはとにかく早く着くため車を追い越して一生懸命走った。そのせいでよくある都市伝説が生まれちゃったけどそんな事は気にせずに。


 さあ、いよいよ駅が近づいてきた。それじゃあ元気よくホップ、ステップ、大ジャーンプ!


「ヨ、シ、ノ、くーーーーんっっ!!」

「うびゃー」


 わたしは駅から外に出たヨシノくんに飛びついて押し倒し、からの渾身の鬼殺しで喜びを全身で表現した。久しぶりにプロレス技が出来てとっても嬉しいの!


「み、ミヤちゃん。開幕クリティカルヒットのオーバーキルはやめよう? お兄ちゃんが死んじゃうから」

「ごめん、溢れんばかりのプロレスの衝動が抑えきれなかったの! こればかりは仕方がないの! プロレスの誘惑には誰も抗えないんだよ! でもさっちゃんもおかえり!」


 さっちゃんのほうには普通にむぎゅって抱き着いてみる。この状態から後ろに投げっぱなしジャーマンを発動してもいいかもね。でもか弱い妹ちゃんにそんな事するのは流石に駄目だからぐっと我慢するの。


「うん、これはいいプロレスだ。とにかくおかえり、ミヤタ」

「うん!」


 耐久力の高いヨシノくんは体を持ち起こしてニコニコと優しく笑ってくれた。ちょっと頭から血を流していたけど元気そうで何よりだ。


 さあ、それじゃあ全員揃ったところで張り切ってボランティアをするの!



 ヨシノくんとさっちゃんが戻って来た事も嬉しいかったけど、嬉しい事はもう一つあった。


 大勢の見物客が見守る中広場に着陸したセントマリアからチーム明日花の皆やイギリス政府の人たちがたくさんの救援物資と共に降り立ってくる。そしてその中にはわたしの頼れる相棒兼非常食もいて皆はタラップを駆けて飛び出してきたの!


「ぶたにく! ランプ、リブ、ロース!」

「ぷひ!」

「ぷー」

「ぴー」

「ぷぎー」


 わたしは岩巻から会いに来てくれたぶたにくたちをもにゅもにゅした。うん、相変わらず素敵な癒されるもちもちぽんぽんボディだ。


「修理が済んだんですね。それはいいんですけど国家機密にしては堂々としすぎじゃありませんか?」

「いえ、今回の被災地支援の出動にはイギリス政府や日本政府の意向もあります。これが必要最低限以上の兵器である事は誰が見ても明らかなので、この機会に平和利用をアピールするとの事です」

「ほーん。まあ使えるものは何でも使うのが緊急時の鉄則ですから別にいいですけど」


 頭に包帯を巻いたヨシノくんはフィリアからそう説明してもらってほんのりと不機嫌そうになった。ヨシノくんの事だから割り切っているんだろうけどやっぱり打算のある善意に思う所があるんだろうな。


「おーう、なんかお前大変だったみたいだな!」

「やあシガキ。せっかく来てもらって悪いけどもう尺は残ってないよ」

「なんだとー!?」


 ヨシノくんはついでに久々に登場したシガキくんとおしゃべりをしていた。でも尺って何なんだろうね?


「それじゃあみんな! 新しく行けるようになった場所もあるし一緒に行くよ!」

「「ぷひー!」」


 まあそんなよくわかんない事はさておき、それじゃあ全員揃ったところで本格的にお仕事をするの! ふぁいおーなの!

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