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ゾンビのミヤタさん~英雄が敗北した未来を変えるために、勇者の剣と愛と勇気と豊橋名産のちくわを携えやって来た二回目の世界、東北には太陽が昇り、花咲く明日への物語が始まる~【完結】  作者: 高山路麒
第十一章 永遠の村と『あの日』の償い【第二部2】

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11-56 プラモデル屋の再建のために

 というわけでクエストが急遽始まり、わたしたちは今まで以上にやる気をみなぎらせてプラモデルを仕分けていたの。


「ネットを使うからお前も来いとリーダーに呼ばれたので一応来ましたが……出来れば今は外出したくないんすけど。迷惑がかかったらアレですし」


 今回の依頼ではネットやパソコンの知識がある人が必要不可欠だけどひかげちゃんだけじゃ少し心許なかった。だからメイリンさんを連れてきたんだけど、今この地域では土砂崩れの原因になった(かもしれない)中国人の人は嫌われていてついこの前も喧嘩に巻き込まれたわけだからやっぱり少し不安そうだったの。


「堂々としてればいい。何かあったら俺たちがお前を護る」

「いやん、何口説いてんすかカネヒラさん。年下のくせに」

「アホか」


 ただカネヒラくんがそんな頼もしい事を言ってくれたからメイリンさんはちょっぴり照れてしまった。チェルノ団の皆もチーム明日花と同じくらい結束は強いから、もしそうなったら命に代えても仲間を護ってくれるだろうしそこは安心だね。


「駄目だよカネヒラ、君は貴重な硬派枠だからハーレム系主人公を目指したら。大体チェルは……あれ? チェルって誰を狙ってるの?」

「だ、誰も狙っておらん! カプ厨は大概にしろ! お前はあれか、何でもかんでもカップリングを考えるタイプのオタクなのか? それ滅茶苦茶嫌われるからな!」

「あはは、サーセン」


 アトゥちゃんが茶化すとチェルノちゃんは何故か顔を赤くして過剰なまでに否定してしまう。でもこの反応ってもしかして気になっている子とかいるのかな? うーん、わたしも女の子だからすっごく気になるの。


「あうー」

「もち?」

「あうっ!」


 恋人の話題になりサラちゃんはあんこを両手で掴んでおもむろにチューをする。しっとりぷにぷにしていそうだからわたしもちょっとやってみたいな。


「とりあえずサラはあんこかな。どっちが攻めで受けなんだろう」

「いや流石にあれはカップルとして成立はしないだろ……」

「しょうもない事喋ってないで手を動かせ。やる事はたくさんあるからな」

「「はーい」」


 二人がおしゃべりに夢中になっていると一生懸命お仕事をしていたカネヒラくんからお叱りの言葉が飛んでくる。恋バナは楽しいけど今は何よりもプラモデル屋のおじいちゃんのお手伝いをしないとね。


「うーん、でも本当にたくさんあるね。これ今日中に終わるのかな」


 ただわたしの気合はたくさんの汚れたプラモデルの箱を前にしょぼしょぼとしぼみ始めてしまう。


 わたしたちの仕事はまず普通のプラモデルと汚れたプラモデルの仕分けをして、汚れを落として、箱なしのは種類とかをメモして保管し、後はネットでなんやかんや。とにかく何をすればいいのかわかんないくらいややこしいのだ。


「難しいでしょうね。せめてプラモデルの知識がある人が他に何名かいればいいのですが」

「そっかー」


 フィリアの言う通りもうちょっとお手伝いしてくれる人がいたら助かるんだけどなあ。自慢の怪力もあまり生かせないし大変なのー。


「お、やってるやってる」

「ふに?」


 だけど終わりが見えないままがむしゃらに頑張っていると店の入口から男の人たちがやってくる。この人たちはお客さんかな?


「おや、どうしてここに」

「この店が被災したって聞いていても立ってもいられなくてつい。小さい頃から通っていた店ですから」

「自分もここにはいろいろ想い出がありますからね」

「おお、それはありがとう」


 どうやらこの人たちはこのお店の常連客だったみたいだ。おじいちゃんは大変な中心配しにやってきてくれてとても嬉しそうな顔をしていたの。


「ところで今は何の作業をしているんです?」

「プラモデルをネットで売るために仕分け作業とか洗浄作業とかしてるの! けどちょっと大変で……」


 わたしは作業の手をいったん止めて困っている事を正直に伝えた。ほんのちょっぴりの下心を込め、おねだりをする様に上目遣いをしてね。


「それは良かった! 僕たちにも手伝わせてください!」

「わぁ! いいの?」

「いいのかい?」

「もちろんデス、そのために皆ここに来たんですカラ!」

「そうかそうか、では遠慮なく力を借りるよ。本当にありがとう!」


 常連客の人たちは元々お手伝いをするつもりだったらしくすぐに手伝いを申し出てくれた。これで作業の効率も飛躍的に良くなるに違いないの! やったね!

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