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ゾンビのミヤタさん~英雄が敗北した未来を変えるために、勇者の剣と愛と勇気と豊橋名産のちくわを携えやって来た二回目の世界、東北には太陽が昇り、花咲く明日への物語が始まる~【完結】  作者: 高山路麒
第十一章 永遠の村と『あの日』の償い【第二部2】

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11-54 クエスト・被災したプラモデル屋のお手伝い

 というわけで復興チームはわたし、フィリア、ひかげちゃんとそのお友達、チェルノ団のみんなが担当する事になった。


「てちてち」

「気を付けながら歩いてねー」


 お仕事をする現場までの道はガレキが道の脇にどかされていたけど黄土色に汚れていて歩くたびにジュクジュクと湿った土の感触を感じる。


「一応歩けるっちゃ歩けるけど……歩けるだけだね」

「くちゃいニオイもするしやな感じなのー」


 アトゥちゃんは周囲を見渡し悲しそうにそう呟いた。建物は民家もお店もほとんど泥まみれで窓ガラスとかも割れていてとてもじゃないけど人が住める状況じゃなかったからだ。


 あそこに転がっている大きなものが何だか最初はわからなかったけどよく見れば横倒しになったおうちだった。


 あっちには車や大木もある。こんなものまで流れちゃうなんてきっとすごい勢いで濁流が流れていたんだろうな。


 やっぱり壊れたものを見るのはそれだけで悲しくなってくる。でもそれ以上にわたしは何かしないとっていう使命感に駆られてしまったの。


「早く復興出来るようにお手伝いしないとね!」

「うむ! ものども続けー! 吾輩が一番乗りだ!」

「走ってはいけませんよ、ガレキもありますし危ないですから」

「はーい!」


 気合がみなぎったわたしとチェルノちゃんは競争するけどフィリアに怒られてしまう。だからわたしはほどほどの速さで走る事にしたんだ。


 ……………。


「ここがお仕事をする場所かー」


 ほどほどのペースで走り、わたしたちは一件のお店っぽい場所にたどり着いた。やっぱり外観は泥まみれだけどここはおもちゃ屋さんなのかな。


「お邪魔しまーす」

「邪魔するぞ!」


 まず先にわたしとチェルノちゃんがお店の中に入る。お店の中にはプラモデルの箱がたくさんあったからやっぱりおもちゃ屋さんだったみたいだけど、床に散乱していたものも積まれていたものもほとんど泥水に浸かってしまいフニャフニャになっていたの。


「ん? 悪いけど今は営業してないよ……ああ、もしかしてボランティアの人かい?」


 お店の中を眺めていると店の奥から疲れた表情のおじいちゃんが現れた。この人が店長さんなのかな。


「お邪魔します。自分はチーム明日花のカネヒラと言います」

「フィリアと申します」

「ど、どうもです」

「どもですー」

「あうー」

「シャア!」

「おいっす」


 ヨシノくんが不在だったから今回は常識人枠のカネヒラくんが挨拶をし、皆も続けてぺこぺことあいさつをしたけどおじいちゃんは少し困っている様にも見えた。やっぱり子供とキノコばかりだから信用出来ないのかな。


「そうか……せっかく来てもらって悪いけど……いや、そうだね。それじゃあ店の商品を無事なものとそうじゃないものに分別してくれるかい?」

「わかったの!」


 仕方なくといった表情にも見えたけどおじいちゃんは私たちに仕事を与えてくれた。よーし、なんか事情はあるみたいだけど任されたからには頑張ろっか!

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