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ゾンビのミヤタさん~英雄が敗北した未来を変えるために、勇者の剣と愛と勇気と豊橋名産のちくわを携えやって来た二回目の世界、東北には太陽が昇り、花咲く明日への物語が始まる~【完結】  作者: 高山路麒
第十一章 永遠の村と『あの日』の償い【第二部2】

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11-53 復興チームと情報収集チームの班決め

 ――宮田マリアさんの視点から――


「ごろごろー」


 ヨシノくんとさっちゃんが異界? ってところに迷い込んで、でもわたしには何も出来なくて、仕方がないからわたしは拠点の旅館でごろごろ転がっていたの。


「うーん、これからどうします? レイカさんから何か意見がありますか?」

「そりゃ二人を助けるのはもちろんだけど復興作業もやらないとね。でもこんな形で二次災害に巻き込まれるなんて……」

「仕方がありませんよ。普通は異界に巻き込まれる事を想定して対処しませんから」


 今話しているのはハナコちゃんとレイカちゃんとフィリアかな。皆ずっと難しい顔で困りながらお話してるの。でもわたしには何も出来ないからやっぱりひたすらむすっとした顔でごろごろ転がっていたの。


「ごろごろー」

「ごろごろー」

「ごろごろー」


 左右にいるマタンゴさんズと一緒にタイミングを合わせて右に左にごろごろごろごろ。なんかリズムゲームでこんなのあったよね、アザラシが転がる奴。


「ふに! ごろごろしてる場合じゃないの! 迷っている暇があったらとにかく行動するの!」

「ぷぎゅ」


 しばらくごろごろを堪能したわたしは気合を入れて立ち上がる。マタンゴさんは急にわたしがごろごろをやめたからぽてんと足にぶつかっちゃったけど。


「とにかく今は出来る事をやろう! 復興チームと救助チームに分かれて! フィリア、依頼はまとめてるんだよね?」

「もちろんでございます、お嬢様」


 仕事の早いフィリアはササッとタブレット端末を取り出し今受注出来る依頼を見せてくれた。アラディア王国やいろんな人が被災地に来ているとはいえやっぱりまだまだたくさん仕事はあるみたいだ。


「それもそうやな。ぐうたらするんは性に合わん。儂は救助チームに向かうで」

「では我らチェルノ団は復興チームを担当するとしよう!」


 わたしの掛け声で皆はやる気を取り戻しどんどん元気になっていく。ムードが悪かったらムードを良くするだけなの!


「ふふ、なんだかミヤタったらハナコみたい。というかハナコがミヤタみたいなのかな。いつも思うけどキャラ被りしてるよね」

「そお?」

「そうかな?」


 ひかげちゃんはおかしそうにそんな事を言ったからわたしとハナコちゃんは同時に首をかしげてしまう。なんだか鏡に映ってるみたいで面白かったの!


「よし! では吾輩は先に現場に向かうぞ! 最優先で救わなければならない重要施設があるからな!」

「ふに! じゃあわたしも行くの!」


 細かいすり合わせをする前にチェルノちゃんは部屋を飛び出してしまう。そんな大事な施設があるならわたしも頑張らないとね!


「重要施設? そんなのあったか? どれどれ……ああ、そういう事か」


 ただカネヒラくんはタブレット端末を見て何故か呆れてしまう。よくわかんないけど困っている人がいるならすぐに助けに行かないとね。

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