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恋架け橋で約束を  作者: 桜坂ゆかり
第三章 七月三日
18/45

三人で花火

 家に着くと、おばあさんに今日の出来事を二人で話し、お土産のたこ焼きを渡した。


「まぁ、ありがとねぇ。ご飯の準備はできてるから、いつでもいいよ」

「あの……浴衣、本当にありがとうございました」

「いえいえ、気にしなくていいのよ」

 おばあさんは笑顔で言ってくれた。

「それじゃ、ご飯を食べ終わったら、みんなで花火をしよう」

 孝宏君が言う。

「私は着替えてきますね」

 二人に「いってらっしゃい」と言ってもらい、私は自分の部屋を目指して、階段を上がっていった。




 楽しい夕食を終え、おばあさんもたこ焼きを食べ終わった。

 おばあさんと私がお皿洗いなど後片付けを済ませた後、私たち三人は庭へと続く縁側に出る。

 もちろん、花火をするためだ。

 夜の庭は闇に包まれている。

 私が花火を、孝宏君が水の入ったバケツを、それぞれ持ってきていた。




「この花火、孝宏君が射的で取ってくれたんですよ」

 しっかりおばあさんにも報告しておいた。

 孝宏君は照れくさそうだ。

「孝宏、やるじゃない!」

「そんなことより、早く花火をしようよ」

「うふふ、照れちゃってまぁ」

 おばあさんは面白そうに笑う。


 ねずみ花火や線香花火など、色んな花火があった。

「何だか、線香花火って儚くて、見てると切なくなりますね」

 私が言った。

「寂しがらなくても、孝宏とあたしがいるから大丈夫よ。ね、孝宏?」

「もちろん、ばあちゃんの言うとおり!」

 二人が元気付けようとしてくれているのが分かって、すごく嬉しくなる。

 私たちは三人でたっぷり花火を楽しんだのだった。


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