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『霧島華音・結』 ~『不思議』の『何でも屋』~  作者: hermina
第7章 『花の城の音姫』 ~音の章~
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『花の城の音姫』 ~音の章~ 序

世の中に『不思議』な事は結構ある。

例えば『私』。そして『香奈』。

そんな私が『不思議』を扱う『何でも屋』をしてた事実は『この世』には無くなった。

・・・私自身の存在さえも。



『祠』の地下・・・『桜』の下に位置する広間に『私』は居る。

その姿は巨大な黒い獣。隣には白い狐が控えている。


ちゃらん・・・


少し体を動かすと、今にも切れそうな鎖・・・封印が音を立てる。

その鎖の存在で封印が辛うじて機能している事を示している。


「のう、姫よ。」

「その封印・・移し身に魂の一部を移すまで・・・持つのかの?」


移し身。黒猫の『かのん』

魔術で召喚した使い魔で精神体に近い存在だが・・・移せるチカラはほんのひとかけらになるだろう。

あの人形・・・『霧島華音』の様には行かない。


「さてな。『鍵』を持っているのは、海魔。それ以外でここに来れる可能性のあるのは花子。そして・・・」

「・・・恐らく香奈。」


「姫よ。何故そこまで桃井香奈をかっているのだ?」

「親友だ・・・とは、さっき聞いたが?」


狐は何となく香奈が”普通では無い”という事には気が付いている様だ。

そう、香奈は”普通では無い”。

その事は、追々・・・いや、此処に香奈が来るだろう、その時に話そう。

私の・・・

狐と出会う以前・・・

私が里に住み、『音』という名で呼ばれていた頃の話を含めて。

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