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『霧島華音・結』 ~『不思議』の『何でも屋』~  作者: hermina
第6章 『千重の桜』 ~華音の章~
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『千重の桜』 ~華音の章~ 其の三

『桜』で結界の準備を進める私の元に、海魔クラーケンが訪れた。

クラーケンは、完全な人型を取る事も出来る。能力に大分制限がかかるようではあるが。

それよりも、クラーケンが此処に来たという事は・・・


(華音様。頼まれていた件、調べ終わりましたぁ〜)


やはり、以前頼んであった『楔』の件だ。


「ありがとう。して、どうだった?」


(はい〜同じような『楔』が4つありましたよぉ〜?)


「そうか、で、その場所には?」


(当然っ配下の物を控えさせてありますぅ。たぁだ・・・うちらでは、手が出せませんゆえ・・・)


『楔』自体が良くない物を集める。そして、海魔達とはいえ、あまり接近すると取り込まれかねない危険性がある。

故に、前の1本は私自らが破壊をしに言った訳だが・・・

・・・今は、結界の件で手が離せない。

ならば・・・


「すまないが、もう一つ頼まれてくれないか?」


(はい〜華音様のご命令ならば・・・ですよ?)


私は数枚の札を取り出す。前に使った『大爆発祈願』と『ばりやー祈願』の御札だ。

・・・勿論『防水祈願』済である。


御札これを使って、4つの『楔』を破壊して、もう一度此処に戻って来てほしい。」


(これは・・・あの時の華音が使った・・・)

(わかりましたぁ〜コレならばうちらでも破壊する事ができますぅ。)


「それと、此れも渡しておく。」


(これは?)


「『鍵』だ。其処に『祠』があるだろう?もし、此処に帰って来て『私』が居なかったら、この『鍵』で『祠』を開け中に入ってくれ。」

「其処に・・・『私』がいる。」


其処に居るのは、『私』。本当の『私』。


(わかりましたぁ〜華音様の命、必ずや果たしてみせますぅ)と言ってクラーケンは、海へと戻った。

私は、結界の準備に戻る。


私の封印が解ける日は・・・近い。

『桜』は妖しくも美しく咲きほこっていた。





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