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『霧島華音・結』 ~『不思議』の『何でも屋』~  作者: hermina
第3章 『黒歴史ノート』 ~直哉の章~
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『黒歴史ノート』 ~直哉の章~ 其の十

『ベータ大侵攻作戦』

開始まで・・・あと5分。


「総員、配置についたな?」


俺達は、5つの部隊、すなわち『幻影』のギルド、『新羅』のギルド、『深海』のギルド、『白狼』のギルド、そして俺達5人の部隊を編成し、各攻撃ポイントに部隊を展開している。


「我の方はおっけーじゃ。」「『幻影』部隊、配置完了だ。」「『深海』、準備良し。」「・・・・」


「『白狼』、何か言え!!」

「『漆黒』、準備完了だ。」


離れているのに会話が出来るのは、『新羅』の『ウインドチャット』という、離れたフレンドと会話する為の魔法の効果だ。


「って言うか、風属性の魔法・・・案外便利ね。」

「これがあれば、すぐに凍夜兄さんと合流できたのに・・・」


まあ、俺達の場合は、二人並んでプレイしていたからな。

その魔法は、必要なかった訳だ。


「ギルマスの必須スキルじゃぞ?」

「兄と”イチャラブ”プレイばかりしておるから・・・」


『新羅』のツッコミが入る。

そんな『新羅』は『幻影』と”イチャラブ”プレイとやらをしていた訳だが・・・


「し、してないって!!」


「まったく、緊張感がありませんねぇ〜」

「あ、華音様、お茶です。」


「うむ、頂こう。」


「花子さん達も緊張感ないからーーー」


力いっぱい叫ぶ香奈。

こちらの陣営も緊張感が無い。

まあ、緊張していては何時も通りの力は出せない。良い傾向と取る事にする。


そしてついに、最終ステージの幕は上がった。


『ベータ大侵攻作戦』

開始・・・ステージ1・・・スタート。


「皆の健闘を祈る。」


「「「「了解ッ!!」」」」


この『ベータ大侵攻作戦』は、5つのステージに分かれている。

それぞれのステージで侵攻してくる『ベータ』を殲滅させるというものだ。

そして、最終ステージでメインとなる『ベータ本隊』の所に、『ベータ指揮官』が現れ、それを撃破ができればクリア・・・

・・・と言う事になるらしい。


「『ベータ』確認・・・近接タイプ20です!」


「まずは小手調べって訳か・・・」

「俺と香奈、花子さんは、前衛・・・香織、華音さんアタック宜しく!」


これまで通りのフォーメーションに新たに、花子さんを加えたものだ。

なお、パーティは4人までなので、俺と香織、華音さんと香奈と花子さんのパーティに分かれている。


「全員のHPが目視が出来ない状況なので、華音様と、香織さんはHPの管理の情報共有をお願いしますね〜」


「言われんでも、分かっておる。」

「彼の者たちの動きを封じよ!『シャドウバインド』」


無数の影が、『ベータ』の動きを鈍らせる。


「燃やし尽くせ紅蓮の業火・・・『クリムゾン』!!」


其処に香織の火属性魔法が炸裂する。

中心程威力の高くなる魔法である『クリムゾン』の外周部分では、何体かの『ベータ』が残った。

俺は、そこにスキルを叩き込む!


「雷光一線・・・『スラント』!」


「雷槍一線・・・『スライド』!」


さらに花子さんが、槍の同系統スキルで合わせる。

大剣と槍。

それぞれ対となるスキル『スラント』と『スライド』、この2つのスキルで、残った『ベータ』も一掃する。


「この、『裂光』の技の冴え・・・見たか!」


槍をヒュンヒュンっと回し、ポーズを決める花子さん。

この動作も『演武』という、槍のスキルで次の攻撃の攻撃力及び効果範囲を上げる。


「花子さんっかっこいいです!!」

「っと、来ますっ近接20に遠距離タイプ10・・・」


ヒュンヒュンヒュン・・・


遠距離タイプ『ベータ』のレーザー攻撃が降り注ぐ。


「通しませんっ!『ゾーンシールド』!!」


が、香奈の盾スキルによって、全て弾かれる。


「必殺の一撃を受けよっ! 『スライド・エンド』!!」


先程の『スライド』をさらに高威力、広範囲にしたスキルが炸裂する。

こちらも負けてはいられない。


「やるな!『烈光』!!」

「こちらも行くぞ・・・『ハイ・スラント』!!」


俺は、先程の様に、対となる大剣のスキルを発動する。


「なんか、前の方が楽しそうだな。」


「お兄ちゃんの浮気者ーーーーッ『ヴォルケーノ』!!」


巻き起こるマグマの渦が遠距離タイプを焼き尽くす。


「・・・妹よ・・・浮気者って表現に疑問を感じるのだが・・・」


「気にしたら負けっ!」


「ブラコン・・・」「ブラコンだよね?」「ブラコンだな。」


とりあえず、ステージ1は問題なさそうだ。

まあ、流石に最初からムリゲーなバランス調整はおこなっていなかったって事だな。


(エマージェンシー・・・エマージェンシー)


その時、機械的な音声が鳴り響く。ステージ1のボスの出現だ。

現れたのは、『サイクロベータ』

時間さえ掛ければ、俺でもソロで討伐できるボスだ。


「なんだ、『サイクロベータ』じゃない。」

「復活怪人は、雑魚なのよっ『クリムゾン・ノヴァ』」


「うむ、『エクリプス』」


「だよなぁ・・・『シャイニング・エッジ』」


とりあえず、速攻でスキル、魔法を叩き込む各人。

哀れ『サイクロベータ』は瞬殺されてしまった。


(ステージ1・・・クリア。)

(10分のインターバル後、ステージ2を開始します。)


「・・・ところで、復活怪人ってなんですか?」


一人取り残される香奈だった。

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