表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『霧島華音・結』 ~『不思議』の『何でも屋』~  作者: hermina
第3章 『黒歴史ノート』 ~直哉の章~
13/53

『黒歴史ノート』 ~直哉の章~ 其の五

竜は黒い霧が霧散するエフェクトと共に消え、その場にドロップアイテムが現れる。

俺は、早速ドロップアイテムの確認をする。


『雷竜の爪』


「ふむ、これでいいか。」


ぽいっと今しがたドロップしたアイテムをマークに投げると、マークは慌てた様子で受け取る。


「凄い・・・ですね。本当に倒してしまった・・・」


「思ったよりも苦戦したがな。」

「村に帰るぞ。」


俺達は、村に帰る道すがら段取りを確認する。

攫われたリミアさんを助ける為に村を出たマークだったが、実際に竜に挑むとなると戦力不足は否めない。

何とか、竜に見つからない様にリミアさんと合流できたが、逆に竜がいる為その場から動けなくなってしまった。

幸いある程度の保存食を携帯していた為、何とか耐えしのぐ事が出来た。

そんな折に、村長の依頼を受けた俺が到着。竜と対峙していたので、マークは俺と協力して竜を倒した。

その証がこの『雷竜の爪』であると。

・・・まあ、こんな感じだ。


「さて、この選択肢は正解なのかどうか・・・」

「攻略wiki何て無いからなぁ?」


「はい?」


ポツリと漏らしてしまった言葉に、不思議そうな顔をする二人。


「いや、何でも無い。此方の事だ。」


さて、日も暮れかかった頃、村へと到着する。

なんだかんだで、1日でクエストを終えたのである。

にしても、竜の住処のこんな近くに村があるもの何だろうかね。

ああ、竜が住みついたのが後なのか・・・などと一人で考えながら歩いていると、村長の家に到着していた。


「じゃあ、打ち合わせの感じでな。」


「「はい。」」


ノックをして家に入ると、村長が出迎えてくれた。


「おお・・・リミア・・・!!無事で何よりじゃ。」

「ありがとうございます。騎士殿。」


「いえ、お礼はマークに。ずっとリミアさんを守っていたのです。」


俺達は段取り通りに経緯を説明する。


「・・・そうか、マーク。すまなかったな。」


「いえ、当然の事です。」


「ならば、認めなくてはならないようじゃな。」

「・・・二人の仲を。」


「おじい様!!」


「村長!!ありがとうございます!!」


「儂は騎士殿に話がある。二人は少し外してくれないか?」


思いのほかすんなりと仲が認められたからか、二人は何の疑問も持たずに席を外す。


「さて、本当の事を話して貰えますかな?」


・・・まあ、村長の方が一枚上手だったって所だな。

俺は正直にあった事を話す。


「本当はの、何処かで二人の仲を認めようと思っていたのかもしれんな。」

「まあ、儂が頑固者だったからか、二人を追い込んでしまった様じゃ。」

「騎士殿には本当に感謝している。」

「それに、竜が住みついていたのは事実、被害もこれから増えるかも知れんかったしの。」


ほっほっほ。と何処かの御老公の様に笑う村長。


「そうじゃ・・・忘れんうちに。」


ピコーン


(クエスト『竜の花嫁』がクリアされました。)


クエストがクリアされたと、システムメッセージが表示される。


(報酬として、10000メメタを入手しました。)


あれ?村の宝と言うのは・・・


「本当は、リミアを嫁にと思ったのじゃが、マークの事を認めてしまったからの。」


な、成程、村の宝と言うのはリミアさん・・・寧ろ『村長の宝』だろそれ!!

まあ、両想いの二人がくっついたのだ。ハッピーエンド・・・なんだろう。

・・・全然悔しくないですよ!?


「おお、そうじゃ騎士殿、代わりと言ってはなんだが・・・これを持っていって下さらんか。」


村長は奥の棚らしき所から、小さな小瓶を取り出す。


「昔・・・魔法に長けた種族が居ったそうで、その者達から貰ったと言う秘薬じゃ。」


(『幻界の秘薬』を入手しました。)


・・・初めて見るアイテムだな。

効果は・・・『HPが0になるダメージを受けた時、最大HPの1%を残して耐える事が出来る。使用回数1回』

限界と幻界が掛かってるのか・・・

しかしこれは、『ガーディアンベータ』戦で使えそうだな。

あの全体攻撃を耐える事が出来る。

当時、このクエストを発見できていたら、攻略出来ていたんじゃないのか?


「騎士殿。本当にありがとう。」

「今日はゆっくり休んで下され。」


「ああ、そうさせて貰うよ。」


俺は一晩村に泊まった後、村の皆、マークとリミアに見送られながら村を後にした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ