第二百九十九話『あんたがイヤにゃらウチもイヤにゃん』
第二百九十九話『あんたがイヤにゃらウチもイヤにゃん』
《ウチって、ミーにゃんの『お代理ネコ』にゃん?》
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「ええとぉ。
一体なんて書いて……」
『地獄へいらっしゃあい』
「……。
——開いた口が、
どうにも、
ふさがらないのわん——」
「にゃっ。ミーにゃん。
あれにゃら、
ネコににゃって判るのにゃん」
《ミーにゃんったら、あまりの親切に声も出せにゃいのにゃん》
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「やれやれ。
今の今まで抱いていた、
大いなる疑問を、
もとい、
答えを聴いて」
『なぁるほどぉ。それでかぁ』
「って感心したかった、
大いなる謎を」
『なぁんだ。
んな理由なのわん?』
「って拍子抜けしちゃうくらい、
どころか、
くやしくなっちゃうくらい、
あぁっさりのさり、
と」
『解消』
「してくださりやがってぇ。
アタシの心に生まれた、
このやるせない気持ち。
一体どうしてくれるのわぁん。
……なぁんて、
どんなに考えたって、
どうにもならん泣き言は、
ここまでにして。
さてと。
んじゃあ、どうしよっかなぁ」
『いらっしゃあい』
「なぁんて、
歓迎してくれてる、
っていうのに」
『エンリョするのわぁん』
「って冷たくあしらって、
素通りするのも、
なぁんとなく気が引けるしぃ。
かといってなぁ」
『喜んで、
飛び込んじゃうのわぁん』
「は当然やりたくないしぃ。
一体どうしたら……はっ!」
「ミーにゃんったら、
どうしたのにゃん?
さっきから、
ずぅっ、
と固まったまま、
にゃのにゃけれども……って。
——ぞくっ。
にゃあんとも、
悪い予感で、
悪寒がしてきたのにゃん——
にゃあに期待した目で、
ウチを見つめているのにゃん?」
「——きゃはっ。
よぉし。
ここは、
『アタシの代理』
に任せちゃうのわぁん——
あのさ、ミアン。
モノは相談なんだけどね」
「ごめんこうむりますのにゃん」
「えっ。
まだアタシ、
なぁんも、
しゃべってないのわん」
「ミーにゃん。
あんたがイヤにゃもんは、
ウチもイヤにゃん」
「うわん。
——んもう。
アタシの、
やることなすことすべて、
『お見通し』
ってわけ?
……んまぁ、
それはそれでいいようなぁ、
んでも悪いようなぁ、
んでもぉ……って、
どうしてこうも、
頭を抱えこまなきゃ、
なんないのわん?
これだから親友ってヤツは。
……はあぁ。
なぁんて、
深いため息を、
ついちゃうくらい、
ありがたくもあり、
でもって、
メンドウでもあり、
なもんで、
迷いに迷って思わず——
……ちっ」
《にゃあんて舌打ちされたのにゃもん。当然、つづくのにゃん》




