第二百九十八話『謎の黄色い文字にゃん』
第二百九十八話『謎の黄色い文字にゃん』
《いつの間にミステリーにゃん?》
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「うわん。
真下には、
ホントのホントに、
ぽっかり、
と穴が開いているのわぁん」
「にゃにを今さら」
「……ああでもぉ。
なぁんで、
あの真っ赤っ赤が」
『地獄』
「だぁって判るのわん?」
「目をこらして、
じぃっくりのくり、
と観察してみてにゃ。
ほら。
赤色と黄色に彩られた、
にゃあんとも目立つ、
大中小、
さまざまにゃ大っきさの波が、
うねりに、
うねってるじゃにゃいの」
「うん。
なぁんか、
ものすっごく熱そうで、
ものすっごく凶暴そう。
あん中へ落ちたら、
たとえ霊体といえども、
跡形もなく、
どろどろ、
にとろけちゃうのに、
違いないのわん」
「んにゃ。
にゃもんでウチも」
「ネコ知れず、
恐怖に我を忘れて、
おののいているのわん?」
「惜っしい。ちと違うのにゃん」
「惜しい?
んなら、
どういった心持ちなのわん?」
「ウチはこうみえてもにゃ。
れっきとした」
『グルメネコ』
「にゃもんで」
『チョコか、
アイスクリームにゃら、
良かったのににゃあ』
「とにゃ。
つくづく、
残念がってる次第にゃん」
「——んれのどこが、
惜しいっていうのわん——
やれやれ。
ミアンの、
食い意地の張りっぷりは、
多分、地獄も、
真っ青の青、なのわぁん」
《ミーにゃん。んれは青鬼にゃんよ》
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じろじろじろ。
「——と、ただ今も、
目でナめ回すように、
『観察中』
なのわぁん——
あっ。
うねりどもが」
『黄色い文字』
「みたいなもんを、
浮かびあがらせたり、
消したりしているのわぁん」
《にゃあんて謎を目の前にしたもんで、つづくのにゃん》




