第二百五十話『戦利品は格別にゃん』
第二百五十話『戦利品は格別にゃん』
《ミリアにゃんったら、にゃにうにゃずいてんのにゃん?》
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「ミアンさん」
『愛』
「もまた、
……大変、悲しいことですが」
『奪い、奪われる』
「といったケースを、
多く生んでしまう」
『不幸を招く存在』
「なる側面を持っています。
もちろん、
奪った側にしても、
うしろめたさは、
あるにはあります。
しかしながら、
それ以上に、
手に入れた喜びは大きいのです。
そして、
奪われたほうのくやしさを、
感じれば感じるほど、
喜びはひとしお、
大きくなっていくのです。
これに味をしめて、
次から次へと、
愛を奪い続ける連中も、
おそらく相当な数に、
昇っているものと思われます。
……とまぁこのように」
『真っ当に得た愛』
「では得られない喜びがある。
ならばそれを」
『格別』
「と呼ぶのも無理からぬこと。
などと考えるのは、
私だけではないはず。
いかがでしょうか?
ミアンさん」
「と聴かれてもにゃあ。
……時にミリアにゃん。
あんたって」
『愛』
「にゃんにゃろ?」
「そうですよ。
決まっているじゃありませんか。
なにを今さら」
「んにゃら」
『奪い、奪われる』
「ようにゃ目にあったことが、
あるのにゃん?」
「ありません。
そっぽを向かれたり、
石をぶつけられたり、
なぁんていうのは、
しょっちゅうですけど」
「——相も変わらず、
ジマンにもにゃらにゃいことを、
平気で口にされるお方にゃん。
まっ。そこが、
ミリアにゃんらしいといえば、
らしいのにゃけれども——
にゃあんで?」
『愛』
「にゃのに」
「そこですよ、そこ。
ホントのホントに、
不思議ですよねぇ。
……あっ。
だからこそ」
『ファンタジー』
「なのですね。きっと」
「あのにゃあ」
《ともあれ、お話の続きを始めるのにゃん》
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「んもう、ミアンったらぁ」
『ミーにゃん。
にゃにはともあれ、
こっちにゃ。こっち』
「なぁんて」
『手招きネコ』
「となって、
道連れにしないで、
なんとするのわん?」
「道連れに、
っていわれてもにゃあ。
そもそも、にゃよ。
ウチらさっき、
別れたばっか、じゃにゃいの」
「ふん。忘れたのわん。
んな昔のこと」
「あのにゃあ。
ミ—にゃんとウチとの」
『時間の流れ』
「って、
一緒と思うのにゃけれども?
せめて」
『ほとぼりがさめたら』
「くらいまで経ってから、
登場、
とにゃってはどうにゃん?」
「んなこといわれたって、
もう現われちゃったもん。
今さらカッコつかないのわん」
「それもそうにゃん」
「ってなことで、ミアン。
過去は過去。
キレイさっぱり、
と水に流して、
アタシも木の実食いに、
混ぜるのわぁん」
さっ。
「ふにゃ?
ウチの肉球の上にのっていた、
戦利品の木の実が、
突如、消えてしまったのにゃん」
「ふふっ。
まずは一つ目ゲットなのわん」
むしゃむしゃむしゃ。
「うんまぁい!
ただでさえ、
どの木の実よりも味わい深いのに、
かっさらって、
手に入れたもんだから、
おいしさ百倍増し、なぁのわん」
「あのにゃあ。
……んまぁいいのにゃん」
《ミ—にゃんの笑顔が戻ってくれたのにゃもん》




