第二百三十三話『まにゃまにゃ脱線中にゃん』
第二百三十三話『まにゃまにゃ脱線中にゃん』
《許されるって、しておこうにゃん》
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ぱたぱたぱた。
するりっ。
ぱたぱたぱた。
「ふぅ。
……と一息、
ほっ、としちゃうくらい、
間一髪だったなぁ」
『すきをねらって』
『霊視の目にもとまらぬ速さで』
「などなどなどの、
ネコにはいえない、
苦労のかいもあって、
立ちはだかる敵の脇を、
無事、通りぬけられたのわん。
……んなわけで、ミアン。
満を持して、
いよいよ始まるのわぁん!」
《はて? にゃあにが始まるっていうのにゃん?》
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「……そして今。
棲みなれた家を飛び出した」
『かれんな美少女』
「の目の前にあるのは、
無限の空間が拡がる、
未知なる外の世界。
そこへと一歩踏み出した、
彼女を待ち受けるものとは、
果たしてなにか?
希望? それとも絶望?
これからの自分がどうなるか、
どんな運命をたどるかなんて、
誰にも、
彼女自身にさえも判らない。
しかしながら、
絶えず不安を心に抱えながらも、
勇気を持って、
明日へ、未来へ、
と果敢に挑んでいく彼女」
『きっと素敵な夢の未来が、
アタシを待ってるのわん』
「との期待を心に秘めて。
……なぁんて、
『あらまし』な物語こそ」
『ただ今、絶賛発売中』
「かどうかは、
さだかじゃないから、
どうでもいいのわん、な、
ファンタスティックストーリー」
『家出美少女ミーナ』
「の主人公」
『イオラの樹に咲く花の妖精』
「の旅立つきっかけを描いた」
『さすらい妖精の誕生秘話』
「なのわぁん!
……ふうっ。
——一気にしゃべったもんで、
ここいらで一息なのわん——
どぉ? ミアン。
ちったぁ、
判ってもらえたのわん?」
「んにゃ」
「うわん!
——てぇっきりのきり、
にダメだとばかり。
まさに、
『寝耳に水』
な事態発生なのわぁん——
ねぇ。
ホントのホントに、
判ってもらえたのわん?」
「んにゃ。
……相当おヒマにゃのは」
《んにゃことばっか考えてたのにゃん?》
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「はあぁ。
……にゃあんて、
ネコが大っきにゃためいきを、
もらしてしまうくらい、
今度という今度は」
『脱線』
「しすぎてるのにゃん。
にゃあんとかしにゃいと。
——んもう。
ウチがこぉんにゃにも、
『頭を抱えてる』っていうのに、
ミーにゃんもイオラにゃんも、
まるでネコごとみたいに、
追い駆けっこに、
無我夢中にゃん——
……んにゃあ。
お遊びは、んれくらいにして、
もちっとマジに協力してにゃん」
《今度こそ本編の続きを、と願いにゃがら、つづくのにゃん》




