第二百十八話『にゃん』
第二百十八話『にゃん』
《とうとうネコ並みの短さにゃん》
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「んあれ? んあれ? んあれ?
——と熱ぅくなった全身を、
目でなめ回してみたら——
なにこれ?
いっくら」
『思うがままに盛りあがった』
「からって、
なぁんでこぉんなにも」
『火だるま』
「にならなきゃならないのわん?
……なぁんて、
グチよりもなによりも今は、
一体全体なにをどうしたら、
鎮火して……あっ、そうだ!」
ずっびゅうぅぅん!
「ミーにゃん……。
——んにゃ風に、
勢いよく飛びあがれば、
当然、霊火の『火の粉』は、
こちらにまで飛んできて、
ウチの毛並みを……はっ!
って気がついた時には、
もうすでに、
遅かったのにゃん——」
『あっちっちっ、にゃん!』
「……にゃあんて、
霊体にゃもんで、
熱さにゃんて感じにゃいのに、
思わず、
大あわてで口走ってしまった」
『純情可憐このうえもにゃいウチ』
「にゃのにゃけれどもぉ。
はてさて?
ミーにゃんったら、
どうしたのにゃん?
にゃあんで、
いきにゃり燃え出したのにゃん?
にゃあんで、
全身を覆う霊火の炎が、
あぁんにゃにも激しい感じで、
めらめらのめら、
と踊り狂ってるのにゃん?
……おや?
よくよく見れば、
ミーにゃん自身も、
相当とまどってるみたいにゃ」
ぐるぐるぐる。ぐるぐるぐる。
ぐるぐるぐる。ぐるぐるぐる。
「にゃあんて、
空中を、やったらめったら、
旋回してるのにゃん。
ずぅっ、と目で追っていたら、
めまいを、
起こしてしまいそうにゃん。
……はっ!
ひょっとすると、
あれで、
炎を消そうとしてるのにゃん?
予想外に、
切羽つまってんのにゃん?
追いつめられてんのにゃん?
んにゃら、
お顔にゃってぇ……、
ふにゃにゃっ!」
『誰でもいいから、
助けてなのわぁん!』
「って」
『哀願真っ最中』
「としか思えにゃい表情を、
浮かべてんじゃにゃいの。
こうしちゃあ、
いられにゃいのにゃん」
『ミーにゃん危機一髪』
「ともにゃれば、
不肖にゃがらも、
ウチがにゃんとしたって、
にゃんとかせずば、
にゃるまいのにゃあん」
のっしのっし。のっしのっし。
「にゃあ、ミーにゃん」
「あっ、ミアン」
ぱたぱたぱた。
「——と困った時に向かう先は、
やぁっぱ親友なのわぁん——
ねぇ。
アタシ、
どうしたらいいのわん?
ミアンの」
『大丈夫』
「に反応してね」
『はやっ!』
「やすっ!』
「って立て続けに、
コウフンしたのが、
仇となっちゃったみたい。
調子に乗って、
盛りあがれ、盛りあがれ、って、
とことん、
盛りあげちゃったあげくが、
このザマなのわん。
んもう。
どうにかして欲しいのわぁん」
『ちっちっちっ』
「——とネコ差し指をフって、
ほんの少し、上から目線で、
……というのが、
こうした場合、
にゃによりも効果的にゃんよ——
ミーにゃん。
きっかけはどうであれ、
盛りあがって浮かれる気持ち、
ウチにも痛いほど判るのにゃん。
んでもにゃ。
残念にゃがら今回に関しては、
とぉってものても、
に惜しいのにゃんよ」
「へっ?
惜しいって?」
《ウチのおしゃべりが功を奏するためにも、つづくのにゃん》




