膨大精進
稚拙な文章ですがご容赦ください。
本人に了承は取っていないが勝手に彼を私の一番弟子だと決めさせてもらおう。
ルンルン気分で私はそう決めた。
私は彼が何を学びたいか、それを知らない。
故にその内容を知りたいのだが...
弟子にはどう接したらいいのかわからない。
同性や異性、年下年上、目上の人目下の人。
そんな奴らに対する接し方は本で学べたのだが、弟子に対する接し方なんて本には書いてなかった。
弟子というのは枠にはめるなら目下の人だろう。
しかし今の私は彼を異性としても若干意識している。
これはいかん、師匠(勝手)として公私混同はいかん。
...仕方ない彼を魔法の鍛練場に連れて行き、適当に理屈こねて少しの間彼に一人で練習させるか。
その間に私は図書室で本を探すか。
計画も立て終わったころには私たちの前には魔法鍛練場へ続く扉に着いていた。
魔法専用の練習場は殺風景で壁の方になんか人形が立てかけてある部屋だ。
的かな?
そんな部屋に俺は一人ポツンと、
なんか魔法専用の練習場に入った途端ログリアが
「教えるとは言ったが初めから教えては意味がないだろう」
「だから少しの間自分で考えていたまえ」
とかなんとか言って消えたでござる。
あれは転移っていうのかな?
ドラ○エでいうルー○みたいな。
天井に頭ぶつけてなかったです。
身体強化より転移使いたくなってきた。
まぁ身体強化の練習するけど
まずは普通に身体強化をするか...
無詠唱に挑戦だ。
目を瞑り頭の中にイメージを浮かべる。
薄い膜が俺を覆いつくす感じで
体の内側は体の中の隙間を埋めるように
そして硬く強靭で
誰も追いつけない
誰にも押し負けない
全てを上から押しつぶす
まるで物語のラスボスのように
韋駄天の如く疾駆する自分
ミ=ゴの如く全身を鱗のような鎧で包む自分
怪力乱神の如く悉くを粉砕する自分
...体中が滅茶苦茶痛い。
そして関節が滅茶苦茶硬い。
何故だ、無詠唱はできたのに...
もしかしてあれかなイメージしているものが今の魔力量じゃ再現できないのかな?
それとも強化できるのは自分の限界まででそれを超えると痛いのかな?
謎だ...
関節が硬い理由は分かる、「体の中の隙間を埋めるように固く強靭に」ってイメージしたからだろう。
ログリア早く帰ってこい。
あ、転移でも練習しよう。
人形で実験だ。
ハルを魔法鍛練場に置いてきた私は転移を使い図書室にやってきた。
私に気づいた何人かが驚いた顔をしたり椅子から転げ落ちたりしている。
ここには数人の勇者がおり皆一様に魔法の本を読んでいるようだ。
何故分かるかって?ここにある魔法の本は全て暗記しているからな。
とりあえず図書室の奥に向かうとしよう。
この前に読んだ『人との付き合い方 上級編』はそこにあったからな。
私の探す本もあればいいのだが...
流し目で部屋の中を見る。
何人かが私を凝視しているな。
やめてくれないかね、蕁麻疹ができる。
女は畏怖と嫌悪と羨望のまなざし。
男は畏怖と嫌悪と不愉快な粘り着くような視線を送ってくる。
女はまだ良い、慣れてるからな。
しかし男共お前ら転移でその股についてるのをどこかに飛ばすぞ?
自惚れではない、私の容姿は相当整っているだろう。
そのことでよく虐められたからな。
まぁ女としての容姿とセンスの差で勝ったがな。
何故かのその後称号欄に【魔性】が追加されたが。
私の容姿が優れていることの証拠に
私の姿が図書室の奥の角、図書室の読書スペースからは見にくい所に入った瞬間
図書室に居る、いかにも『俺イケイケ』な感じのガキ共が話しかけてきた。
「賢者さん賢者さん、質問良い?」
殴りたいそのチャラい顔
...我慢だ私
せ、背中痒くなってきた。
とりあえず当たり障りのないように対応する。
「何かね?今私は忙しい、手短に頼むよ」
必殺、初めからあまり話を長引かせるなよ攻撃だ。
「いいじゃん俺たち勇者だよ?そんな態度とっていいの?」
消し飛ばしたいその眼鏡
今度はチャラ男の後ろにいたなんちゃってインテリが眼鏡クイッってしながら脅してくる。
目が明らかにこちらを見下しているな。
気に食わんな。
しかしこいつらとハルを比べると、天と地ほどの差がある。
ここは本で得た知識の元、完璧な対応をしようじゃないか。
「いや、時間がないのだ。話なら今度聞いてやるので今は退いてくれないか」
紳士的な対応、これは相手を怒らせない対処方法として大文字で書かれていた。
だが相手は勇者という肩書を得たガキ。
この程度では退きはしない。
「いいの?俺たち勇者だよ?逆らったらどうなるか...わかるよね」
禿にしたいその髪の毛。
一度寝ているはずなのに髪の毛が凄いテカってるチャラ男二号が私を見下ろしそう告げる。
しかもなんか私の手首を掴んでくる。
あぁ!背中痒い!
...仕方ない、ここは少し手荒くあしらわせてもらおう。
一瞬だけ全魔力を開放する。
その量130万だ。
この量は人類最高である。
その証拠に図書室の中は罅が走り本は崩れ落ちる。
目の前のガキ共は震え崩れ落ちる。
足で床を叩く。
タァン...という小気味良い音が鳴るとともにガキ共は四肢を使い無様に逃げていった。
うへぇあのガキ共漏らしたな...
ふぅ、関係ない勇者まで驚かしてしまったがまぁいいだろう。
見て見ぬふりは同罪だ。
このあと王や大臣に文句を言われるんだろうが問題ない。
セクハラされましたっていうからな。
実際手首掴まれたし。
しかも漏らしてるからそうそう表沙汰にできんだろ。
ま、気を取り直して本を探そう。
そんな矢先、何故か弟子の声が聞こえてきた。
「さっきの魔力の持ち主ログリアかよ」
...何故ここに!?
ログリアがどこかに行って約5分
魔法を使う際に目を瞑る必要がなくなり、詠唱する必要もなくなった。
詠唱した方が早いけど、無詠唱に慣れなくちゃいけないから仕方ないね。
あと身体強化はイメージの要変更。
転移は移動する先を明確にする必要があることが分かった。
だって人形をテキトーに転移させたら俺の目の前で四散したもん。
これは要練習、人体に使っちゃいけないな。
身体強化はちょっとまだ謎がある。
例えばさっきの失敗の原因とか、どこまでなら強化できるのか、とか。
メモでも残しといて原因を知るために図書室へ行くか。
頭の中に煙のようなモヤモヤを浮かべる。
それを文字の形に固めて...
「ログリアへちょっと図書館行ってきます。数分で戻ります」
よし、これでいいかな。
!?一瞬なんか近くでとんでもない魔力感じたんだけど...
図書室に着いた瞬間、大きさで表すなら俺の魔力の4倍近い大きさの魔力を感じ
た。
しかもなんか魔力の感じがログリアっぽいし。
ていうか魔力の感知なんて俺出来たっけ?
そんなことよりこの魔力の持ち主の正体、とても気になります!
俺は気になったので魔力が現れた所へ少し速足で向かう。
しかし魔力のせいか床に罅が入ったり、本が散乱してて歩きずらい。
そして件の魔力の現れた所は図書室の奥の角の図書室の読書スペースからは見にくいとこだった。
あとなんかそこからよくわからんチャラ男達がハイハイしながら汗だらだらで出てきた。
ドン引きだぜ。あと床湿ってない?アンモニア臭するよ?
しかもチャラ男たちが出てきた先に居たのログリアだし。
「さっきの魔力の持ち主ログリアかよ」
とりあえず思ったことを口にしてみる。
...あ、気づかれた。
『ハル・アカツキの技能欄に【魔力感知】【魔力操作】【無詠唱】を追加します』
『ハル・アカツキの称号欄に【称号 研究家】【称号 理路整然】【称号 マイペース】が発現しました』
『なおこれらの情報は本人が自分を理解した状態でキカイを使用しない限り開示されません。ご注意を』
『ログリア・アーングレイグの称号欄に【称号 乙女】が発現しました』
読んでくださりありがとうございます。




