秘密兼謎
インフル引いて遅れました
突発的~前回のあらすじ
先生は初心
現在ログリアと先にガチムチ騎士について行ってしまったほかの生徒を追いかけている最中である。
置いてくなよ、酷い奴らだ。
もういいし、ログリアと魔法の話するし、一歩先に進んでやるし。
「ログリア、体の身体能力を強化する魔法ってあるよね。
あれってなんで他の魔法と違って腹に力込めてする必要があるの?」
微妙な違いだけれど気になっちゃうことを聞いてみる。
「それもイメージの補助さ、正確にはお腹に、ではなく
お腹に力を込めた時に全身に少し力が張るのをイメージの補助にしているのさ」
魔法は結局イメージ次第ということか。
一人納得しているとログリアが続けて話す。
「ついでだ、君は身体強化の魔法のことを既に図書室で呼んでいるだろうから少し得する話をしてあげよう」
さすがログリアいい人だな。
「身体強化を使い続け魔力の濃いところにいると基礎身体能力が強化した身体能力に近づいていく」
「でも気をつけなさい、身体能力が上がりすぎると体が壊れるから」
最後の最後に脅すなよ、少なくとも今考えた『ずっと身体強化作戦』は断念しようか。
あ、鍛錬するところに着いた。
鍛錬す...鍛練場ではすでに鍛錬が始まっていた。
ガチムチと誰か、生徒が打ち合っている。
誰だっけ、斧使いだっけ...まぁいいや。
武器はガチムチが大剣、斧使いが斧。
試合は途中からだが斧使いの圧倒的劣勢。
仕方ないね、初めてだからね。
そもそも身体強化使ってる人相手に身体強化なしでやるとか...
魔法の説明がさっきされた俺たちが身体強化使えるわけないのにそれに気づかないガチムチは脳筋か?
脳筋だ。
一人鍛錬上の入り口でまぁ俺身体強化できるけどねと心の中でドヤってると
隣のログリアが
「次は君がやってみてくれ」
えぇ...
「めん「やってみてくれ」
「...はい」
やれと言われても、まだ斧使いの試合終わってないしなぁ。
魔法でもしてよう。
というか魔法使ったのに髪色変わんないなー俺。
ログリアに聞くか。
「ログリア、魔法使っても髪の色変わんないんだけど」
ログリアは今更?って目で見てきた
「はぁ、それは君のイメージする能力が全てにおいて等しいからだよ」
「髪の色の変化は本人の得意なイメージの色になるから黒は等しい、てこと
あとは髪の色の濃さでもイメージする能力の高さを測れるのさ」
おお、そうなのね。
じゃあログリアも黒髪だから俺と同じ位か、濃さは俺の方が上と。
俺結構スペック高くね?
「そんな目で見んなよ、時間なかったんだから、まぁありがとう」
ログリアはどういたしまして、と言い試合を見るのに集中しだした。
さてもうそろそろ試合も終わるだろうし、準備体操しよう。
と思ったけど、試合が今終わったよ、くそ。
普通の剣をもってガチムチ騎士と相対なう。
さっきの斧使いは数人のこの国の魔法使いに回復系統の魔法をかけてもらっている。
同級生どもも斧使いを励ましている。
そう言えば斧使いって何気にイケメンで人気だったんだっけ?
どうでもいいので今まで気づかなかった。
しかしなんで勇者は戦わないんだろうか、大方女が鬱陶しいんだろう。
勇者ってわかったとき周りの男や女はすごかったからね。
『こいつについていけば生き残れる』って、キャッ醜いわ!
くだらない思考はそこまでにする。
さて目の前にいるガチムチ騎士に俺は勝てるだろうか?
答え、無理。
経験の差が大きい。
着ている鎧から所々垣間見える傷跡が経験の量を物語っている。
目の前にいる騎士に私は負けるだろうか?
答え、負ける。
勝てないということは負けである。
目の前にいる雄に僕は勝てるだろうか?
答え、勝つ。
経験の差など小さな駆け引きにおいての若干の優劣に過ぎない。
終始攻める。
経験の無さは即ち成長の幅が大きいということだ。
戦闘の中で成長すればいい。
少なくとも負けはしない。
雄の騎士が名乗りを上げる。
「我が名はリード・リードパワ―!」
こちらも名乗りを上げる。
「僕の名前はアカツキ・ハル」
ここから先は同時に。
「いざ尋常に...勝負!」
まず僕の執る行動は、逃げ、だ。
逃げながら、相手の出方、ポテンシャルを測る。
先ほどの斧使いとの試合を見る限りでは、典型的なパワー型。
ならばこちらは、その攻撃を受け流す合気スタイルで行く必要がある。
しかし相手の身体能力をこちらの身体強化で上回れば、正面から潰せる。
しかし問題が発生する。
予想以上に相手の攻撃がうまい。
自慢の筋肉によるごり押しだが、的確にこちらの隙をついてくる。
避けた瞬間の1拍の隙を筋肉を使い剣の軌道を無理やりにずらし斬りつけてくる。
腕から変な音が鳴ってますよ。
バックステップを踏みながら円を描くように避け続ける。
かれこれ1分はそうしていたのだろう。
相手が痺れを切らした。
攻撃が苛烈になる。
しかしこちらはまだ身体強化ができていない。
するには立ち止まり体制を整える必要がある。
が、そのタイミングがない。
...賭けに出るか。
鍛練場の武器が立てかけてあるところまでバックステップで逃げ続ける。
なんとか手に持ったでも攻撃をしのげるようになったが、その場しのぎだ。
そこそこの数の切り傷のせいで手を振りにくい。
ていうか、手加減されてこの差って騎士さん強すぎ。
武器の立て掛けてある棚から短剣を2本取る。
着ている服を引っ張り短剣で斬り裂く。
切り裂いた服を騎士に投げつけ、短剣を1本、騎士の鎧の太ももの繋ぎ目に突き刺す。
うへぇなんていうか気持ちいいけど気持ち悪い感触だ。
でも時間は稼げた。
騎士から距離を取り、目は瞑らず、声を出しながらイメージする。
「粘土」
体の全体に力を入れる。
「回転、引き延ばす」
感覚は図書室の時と同じだ。
「薄く、服のように」
これで身体強化は完了だ。
反撃開始。
騎士は投げつけられた服を剣で斬り捨てる。
目は...怒ってますわぁ。
まぁそんなの関係ないけどね。
呼吸を一回、騎士に向かって一息に飛び出す。
騎士の顔は喜色に染まる。
騎士の持つ剣と僕の持つ剣が甲高い金属音を出しながらつばぜりあう。
しかしさっきまでとは違いこちらも身体強化している。
逃げには徹さず足腰全体を使いながら剣を押し返す。
騎士はこちらの先ほどとは変わった攻勢に応えるかのようにさらに力を籠めてくる。
地力の差がここで出るが、作戦通りだ。
現在、剣を持っているのは右手、左手には先ほどの短剣を持っている。
右手の力を緩め、いかにも限界です、という風に見せる。
左手に持つ短剣で右手で持っている剣を支える。
ここからだ。
短剣の腹をすべるように右手に持つ剣から力を抜く。
騎士は力みすぎた結果、先ほどまで俺が右手に持っていた剣と一緒に滑り落ちていく。
だがここで無様に倒れる騎士ではない。
苦し紛れでも、無理に体制を変え剣を振るう。
だがそれも織り込み済みだ。
左手に持つ短剣でガードする。
そして今度は僕が力の流れに沿って後ろに倒れこむ。
倒れこむ際、騎士の顎を蹴り上げる。
倒れこみ後頭部を打つが、身体強化で強化された力で無理やりブレイクダンスの要領で飛び上がる。
着地と同時に騎士の首をつかみ、地面に押し付け絞める。
腹に右膝を叩きこみ、左足で騎士の右手を押さえつける。
左手の短剣を騎士の目に当たるかどうかの距離まで近づける。
僕は...勝った。
『ハル・アカツキに【称号 下剋上】【称号 戦術家】【称号 多重人格(未乖離混合状態)】【称号 疎まれるもの】が発現しました』
『ハル・アカツキの技能欄に【駆け引き】【合気道(初歩)】を追加します』
『ハル・アカツキの才能欄に【慣れ】【残酷】を追加します』
『なおこれらの情報は本人が自分を理解した状態でキカイを使用しない限り開示されません。ご注意を』
もうそろそろ受験なのでこれからも少し遅れます。
読んでくれてありがとうございました。




