表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妹が悪役令嬢?!必ず守ってみせます!〜何故か攻略対象に溺愛されました〜  作者: 漆原 凜


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
8/9

徘徊

「ニコラ!こっち!」

「お姉様何故こんな場所で。セシリア様連れてきますよ?」

「まだ待って!ミア様はどちら?こっそり見れる?」


あぁたしかあちらにと指差す方を見ると、可愛らしい令嬢が居た。悪役令嬢は皆可愛いのね。何だか揉めているみたい。


「シン様!何故こんな子を面倒を見るのですか?!」

「ミア煩い!慣れていないんだから面倒を見てあげないと。クラスメイトを虐めるのか?」

「何故貴方だけそうなのですか?!他の方は惑わされてないです!どっちがバグ?!」


ん?あの子まさか。シン様に放置されたミアに話しかける。


「キラセカ知ってますか?」

「え!!?何故知っているの?!貴方誰?」

「話をしましょう。一緒に来て欲しいわ。」


ニコラに後でと告げミア様を連れて行く。庭のベンチに座り隣に座るよう促す。


「私ニコラの姉なの。メイリーンっていいます。クリス様ルートわかる?」

「え?わかります。何故ニコラ様はクリス様では無くレイ様なのですか?想い合っているみたいだし意味が分からなくて。なのにシン様はゲーム通りだし…。」

「私のせいかも知れない。私クリス様推しで幸せになって欲しくて…。」

「私ハリー様推しです!先生だから難しいしシン様とは婚約してるから変に動けなくて。」

「婚約は解消する気はあるの?」

「わからないです。入学までは普通に交流していたので。愛はなかったけど優しかったのに急に変わってしまって。離れられるなら離れたいかも。悪役令嬢とかしたくない。」


涙を潤ませながら語るミア様にハンカチを差し出す。どうしたらいいのだろう。


「この後セシリア様に会うのだけど一緒に行く?セシリア様の考えは聞かないとわからないですし。」

「行きます。ご一緒させてください。」

「ニコラー!呼んできてー!」


隠れて見ていたニコラにお願いをすると走っていってくれる。ミア様を慰めつつセシリア様を待つ。ニコラが連れて来てくれたのでお礼を言って個室へと移動する。


「セシリア様お久しぶりです。」

「お会いしたかったです!あの後どなたかもわからず…きちんとお礼を言いたかったのです。あの時はありがとうございました。」

「いいの。伯爵様のお礼を断ったのは私だもの。気にしないで。今日はセシリア様に聞きたい事があって。」

「聞きたい事ですか?ミア様がおられるのもその関係ですか?」

「そうなの。セシリア様は好きな方は居ますか?」

「へ?はい。婚約者のエリアス様ですが。」

「「は?婚約者?」」

「はい!11才の頃からの婚約者です。え?ダメですか?」


予定より早く伯爵家に入ったから?!え?もう意味が分からない。違いすぎる。ミア様も戸惑っている。そらそうだ。私もまだ理解出来ていない。


「じゃ…シン様だけ?」

「そうみたいね。」


私とミア様は力が抜けてしまう。今までの葛藤は何だったのか。しかしまだシン様のようにならないとは限らない。


「セシリア様ごめんなさい!」

「え!ミア様どうされました?」

「私シン様の事で貴方に失礼な態度を取ってしまって。最近セシリア様を追っかけるシン様に苛立っていて…。」

「いえ!あの方には困っていましたがミア様が謝ることでは無いです!」


2人は和解できたようで良かった。昔の行いがこんなにストーリーを変えてしまっているとは思わなかった。ハリー様はどうなのかな。そんな事よりルークだ。


「セシリア様お願いがあるのですが…会ってみて欲しい人がいるの。」

「いいですよ。恩人のお願いは断らないです!」


放課後時間を貰う約束をしてとりあえず解散する。皆と別れて1人教室へと向かう。


「ルーク今日帰り少し時間ある?」

「お誘い?大丈夫だよ。どっか行く?」

「会って欲しい人がいるの。」

「…わかった。無理してない?」

「うん。放課後よろしくね。」


抱きしめて欲しい。最後かも知れない。大丈夫かも知れない。今まで通りかも。怖い。どうしよう。


「メイ来て。」

「どこ行くの?」


ルークが向かったのは屋上で誰も居ない。おいでって手を広げ抱きしめてくれ、子供をあやすように大丈夫だよって撫でてくれる。


「メイ大好き。」

「私も大好き。」

「不安?」

「うん。」


誰かも何かも伝えてないのに、ずっと寄り添ってくれる。クリス様の幸せだけを願っていたのにルークを知って欲張っちゃったな。


「もし、もしだよ?私が今までと変わったらメイが殴ってよ。多分メイを忘れるって余程強い乗っ取りだから殴られたら戻るかも。」

「なにそれ。」

「それだけ私がメイから違う人に想いを変えるって大事件なんだよ。ありえない。もしいつも違うなって思ったら、おもいっきり殴っていいから。」

「わかった。ありがとう。」


変な提案に笑ってしまう。はぁぁぁ…何か緊張が一気に抜けちゃったな。空を見ると良い天気だ。授業サボったの初めてだなー。


「今度またレモンパイ食べに行こう。」

「うん。行きたい。」


ルークと共に待ち合わせ場所へと向かう。今までと何も変わりませんように。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ