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妹が悪役令嬢?!必ず守ってみせます!〜何故か攻略対象に溺愛されました〜  作者: 漆原 凜


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4/9

対面

「この辺りにいるはず。記憶が曖昧だから不確かなのよね。冒頭で伯爵家に来る前は市井にいたって書いてた気がする。」


伯爵家嫡男の子供が出来て反対された母親がこっそり産んで、12歳の時に伯爵家へと招かれたはず。実はずっと探していて跡を継いだ父親が2人を見つけるのよ。無事伯爵家の娘となったヒロインが学園に通い、攻略対象達と出会い恋するストーリーだった。だから10才のヒロインはまだ市井に居るのよ。


「この辺りかな?パン屋さんの近くに住んでいたって話があった記憶がある。」


可愛い顔をしていたしヒロインは見たらすぐにわかるはず。あ!ごめんなさい!ウロウロしていたら人にぶつかってしまった。


「余所見してたのですいません。お姉さん大丈夫?」

「あ、はい!ごめんね。周りを全然見てなかった。」


ふと見るとヒロインじゃん!?!え?本物?可愛い。銀髪に紫色の瞳でキラキラしている。よく今まで無事で生きてきたものだわ。市井では浮きまくっている。


「どうしました?私何かついてます?」

「違うの!可愛いから魅入ってしまったわ。もしよかったらお詫びにケーキでも食べない?」

「お姉さん人さらい?」

「違うわ。私はメイリーン·ラッセンて言うの。初めて来たからこの辺りわからなくて。良かったら案内してもらえないかな?美味しいカフェも紹介して欲しいな。」

「んーいいよ!お母さんには変な人について行ったらダメって言われてるけどお姉さんなら大丈夫そうだから。」


何て可愛いのだろうか。クリクリの瞳に少しカサついているけど綺麗な髪の毛だわ。伯爵家とやらは何故早く見つけられないのだろう。役に立たない探偵に頼んでるのかしら。あ!私が密かに手紙出そうかな?この辺りにいますよーって。


「名前教えてくれる?私の事はメイって呼んで。」

「セシリアよ。メイさんは貴族よね?何で1人でこんな所に居るの?」

「セシリアね。今日はプレゼントを探しに来たの。昨日素敵な物を頂いたからそのお礼に。」


実はお花と手紙とは別に贈り物もいただいた。可愛いお花のブローチも入っていてお礼をしないといけない。ニコラは何をいただいたのかな?帰ったら聞いてみよう。


「私父親が貴族らしいの。お母さんを捨てた貴族は苦手だけどメイさんは優しそう。」

「捨てたのではないかも。理由があって今2人を凄く探しているかもよ?」

「お母さんはその人が1番好きなんだって。私は会った事無いからわからない。」

「父親に心当たりあるかも。セシリアとよく似てる人がいるの。一緒に行ってみる?」

「え?本当?お母さん喜ぶかな?」

「とりあえず見に行く?」


ストーリーからかなりズレるけど大丈夫かな?このまま市井に置いておくのも心配だし…実は会っていて引き取るのは後かも知れないし!


「このお家のはず。いきなり行っても入れてくれないよね。家令の方を呼んでみる?」

「君!母親の名前何?!」


いきなり馬車が停まったと思ったら、勢いよく人が降りてきてセシリアを問い詰めている。


「あのどなたですか?あれ?伯爵様ですか?」

「そうだ!この子は貴方の連れですか?」

「市井で会いまして貴族の父親に会ってみたいとの事で連れてきました。伯爵様によく似ていたのでそうなのかな?と。」

「お母さんはリアナです。貴方がお父さんですか?」

「そうだよ!ずっと探していたんだ!名前を教えてくれるかい?」

「セシリアです。お母さんはお父さんが1番好きって言ってた。」

「もし子供が出来たら付けたいって2人で言っていた名前だ。セシリアおいで。」


伯爵様はセシリアをそっと抱きしめる。お母さんも呼びに行こうと、2人がなったので私は失礼する事にした。


「メイさんありがとう。今日会えて本当に良かった。」

「セシリア良かったね。お父さんと仲良くね。」


伯爵様は是非お礼を!と言ってくれたが断りセシリアとお別れをした。あぁヒロイン可愛かったなー!攻略対象もメロメロになるはずだわ。


「あ、プレゼント!急いで見に行かないと。」


何をあげたら喜ぶのだろうか?ウロウロ街中を見ていたら素敵な懐中時計を見つけた。これにしよう。魔術師になった時に持っているイメージイラストがあったはず。あれも格好良かったな。


「これ届けて欲しいの。」


家に帰り手紙と共に託す。お姉様いますか?とニコラがやって来た。


「ニコラはクリス様かれ何を貰ったの?」

「?何も頂いてませんが?」

「え?昨日手紙と共に届いたでしょう?」

「届いてませんよ。レイ様はお手紙くれましたけどクリス様とはあまり話もしていないですから。」

「何故?」

「何故ってクリス様はお姉様が好きだからです。」

「は?懸想してる人いるって昨日ニコラが言っていたじゃない。」

「鈍いから言いますけどお姉様ですからね。普段誰にも話かけないクリス様がお姉様には声をかけお出かけも誘った。それだけです。」

「だってクリス様よ?」

「私と2人になった時もお姉様の事ばかりでしたよ。すぐ慌てて走って行かれましたし。」

「じゃニコラはクリス様が好きでは無いの?」

「何故私がクリス様が好きな前提なんですか?それならどちらかと言うとレイ様がいいですね。優しいですしお手紙もくれましたから。」


えぇ…どういう事??完全にクリス様ルートから悪役令嬢が居なくなるの?どうしよう?どうしたらいい?ヒロインに選ばれなかったらクリス様は独身になってしまう。


「クリス様は誰と結婚したらいいの?」

「お姉様ですね。」


攻略対象はモブと結婚などしない。あ!レイ様の妹なら!悪役令嬢兼任?あ、ニコラと交代か!?それならいけそう。


「お姉様また変な事考えてないですか?こんな人だったなんて知らなかった。」

「大丈夫!皆いい未来が待っているわ!」


レイ様の妹は昨日居た?見てないな。ゲームの顔もあまり覚えていない。私はクリス様ルートだけを永遠していたから他のルートは詳しく無いんだよね。明日会った時に聞いてみよう!


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