会話
「メイリーン嬢は何才?」
「12才です。先程レイ様と同い年とお話させて頂きました。」
「レイだけで無く私の事もルークって名前で呼んで。」
「ルーク様…。」
「うん!これからそう呼んでね。レイとだけ仲良いとか許せないから。同い年ならこれから学園とか一緒だね。」
「そうですね。ご一緒になります。」
「それもやめようか?敬語とかいらないよ。」
「え…しかし。」
「ね?お願い。仲良くしたいんだ。」
「…わかりました。これからは無しで。本当にいいの?」
「うん。メイリーン嬢は本当可愛いね。」
推しに可愛いって言われた。何これ。誰かに騙されてる?キョロキョロと周りを見渡す。
「どうしたの?」
「いえ、ルーク様を独り占めしていいのかと。」
「今日は誰とも話す気は無かったけど、メイリーン嬢だから一緒してるんだ。誰もいないし気にしないで。」
「…ご褒美?」
「ん?」
「いえ。何でも無いです。ルーク様も食べますか?」
「食べさせてくれる?」
え?無理です!!って真っ赤になってしまう。どうして攻略対象が私といるのだろうか。
「お姉様どうして戻ってこないのですか?寂しかったです。」
「ニコラこちらルーク様よ。お声掛け頂きご一緒させてもらってたの。ニコラはレイ様とお話していた様だったから、お邪魔しないようにと思って。」
「クリス様がお姉様に?」
「クリストファーだ。メイリーン嬢の妹ならクリスと呼んでくれ。」
あ…嫌だったかな?ニコラのクリス様ですものね。よし、あちらに行こう。
「私は少し失礼しますね。ニコラは一緒に待っていてくれるかしら。ルーク様ニコラをお願いしてもいいですか?」
あぁ…と何故か怪訝そうな顔をし承諾してくれた。これで2人は仲良くなるはずだわ!義弟計画完璧なスタートね。
「あのご一緒いいですか?」
1人になった瞬間また声をかけれる。えぇ…少しお庭を見に行こうとしただけなのに。
「ごめんね。メイリーン嬢は僕と予定があるんだ。」
「レイ様?あ、はい。そうなのです。」
声をかけてくれた方はそそくさと去って行った。レイ様助けてくれたのかしら?
「ありがとうございます?助けてくれたのですか?」
「クリスが話していたから気になって。クリスとニコラ嬢を2人にしてどこに行くのかな?」
「あの2人は仲良くなれると思うのです。ルーク様ならニコラを大事にしてくれそうですし。今からお庭を散策しようかと思いまして。」
「ルーク様?クリスがそう呼べって?」
「そうです。やはり図々しいですか?クリス様の方がいいですよね。」
「あぁ…ルーク様でいいんじゃないかな。私と2人でも怒りそうだから、散策ならクリス誘った方がいいと思うよ。」
よし!2人の時以外はクリス様にしよう。もし令嬢達に絡まれても困るし。
「レイ!何してる?!」
「クリス…」
「ルーク様どうされました?ニコラは?」
「無実だよ。先程令息に捕まってたから助けただけ。メイリーン嬢散策したいらしいからクリス案内してあげて。我が家に慣れてるでしょ。」
行こうって腕を差し出される。持てって事かな?腕に手を添えると嬉しそうに微笑まれる。ヤバい。若干ゲームより幼いが破壊力がエグい。
「ねぇメイリーン嬢は私の顔が好きなの?」
「え?何故ですか?」
「ニコラ嬢が好みを教えてくれたんだ。」
「目元のホクロなんて私だよね。金髪碧眼だし好みからズレてないと思うんだ。」
しまった。まさかニコラが先程の好みを言うなんて!あれはそのまんま彼の事なのに…見た目の話だけしたのかな?
「あの…はい。そうですね。」
「今度レモンパイ一緒に食べに行かない?我が家に遊びに来てくれてもいいよ?」
全部を話してた…気持ち悪くないのかな?チラッとみると、ん?って首を傾け私を見ていた。格好良すぎる。本当好みど真ん中なんだよ…今世になっても好みって変わらないものなのだな。
「ニコラも一緒でもいい?」
「2人がいいけどメイリーン嬢が一緒がいいならいいよ。レイも呼ぼうか。」
12才なのに…何故こんなに色気があるのか。お庭がとても綺麗でルーク様は本当物語に出てくる王子様のよう。さっき家って言った?お城に行くの?まだ名乗られてないし気づいてない事にしよう。
「美味しいカフェがあるのでそこに行きませんか?」
「いいよ。楽しみにしてるね。」
「ニコラも喜びます。」
「メイリーン嬢は?君は喜ばないの?」
「嬉しいからもちろん喜ぶよ!レモンパイ楽しみ!」
なかなか手強いなって呟いている。従者の方がルーク様を呼びに来たので残念ながら解散となる。手紙書くからって言いながら、ルーク様は帰って行った。
「ニコラお待たせ。レイ様がご一緒してくださっていたの?」
「はい!レイ様は色々教えてくれて、とても楽しかったです。お姉様はお1人ですか?」
「用事が出来たみたい。呼び戻されて行ったわ。今度皆で出かけようって。」
「お姉様と2人では無く?」
「えぇ誘って下さったからニコラも一緒にとお話したの。そうしたらレイ様も呼ぼうってなったの。楽しみね。」
レイ様は頭を抱えニコラは微妙な顔をしていた。何?変な事言ったかしら。ニコラが攻略対象と仲良くなればヒロインを虐めたりしないはず。順調だわ。
「メイリーンお嬢様お手紙とお花が届いています。」
レイ様にお礼を言って帰り寛いでいたら侍女が持ってきてくれる。送り主はクリス様だわ。すぐくれるなんてマメなのね。
「ニコラは明後日予定ない?お手紙が来て明後日行きましょうって。」
「クリス様と2人で行ってきたらいいのに。」
「え?ニコラはクリス様好きでしょ?お父様に婚約お願いした?」
「…鈍いわ。こんなに鈍いなんて。私はクリス様好きじゃないわ。他に懸想してる方には興味無いの。」
懸想?クリス様が?誰に?今日そんな人いた?!計画が狂ってしまう。どうしよう。
「私しばらく婚約者とかはいらない。令嬢としての勉強を1からするわ。恥をかかないように特訓する事にしたの。ありがとうお姉様。」
「偉いわ。頑張ろうね。」
ニコラが婚約者を作らないとどうなるのかしら。悪役令嬢では無くなる?わからない。まだ学園に入るまで時間あるし、仲良くなってからなのかな?それでもストーリーが若干違う気もするけれど、なるようにしかならない。そういえばヒロインは今何をしているのかな?




