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零の回顧録 〜零の魔術師〜  作者: 朔夜 百舌
第一章 零の魔術師の非日常
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第一章 第一話 新たな日常

魔法とは呪いである  ーレイ・ワーグナー回顧録ー


ある辺鄙な地にある小さな家に、似つかわしくない叫び声が響いた。

「しまったあああああああ!!!!!」

 声の主こそ、この物語の主人公レイ・ワーグナーである。魔力ゼロにもかかわらずアハトマギアに名を連ねる、少々変わった18歳だ。

「やばいやばいやばいやばい、完全に忘れてたあああああ」

 レイは手に持った一通の手紙を見て叫んでいた。その手紙にはこう書かれていた。


この間のアハトマギアの会議、なぜ来なかったのですか?あなたが来なかったせいで私は無駄に、それはもうとてつもなく無駄に仕事が増えてしまったではありませんか。この責任はしっかりとってくださいね?

                  ーアレクセイ・ラント


 この短い手紙から、文章量に見合わない怒りと、性格の悪さがにじみ出ていた。手紙の主はレイの同期、アレクセイ・ラント。同期といっても、レイが18歳であるのに対しアレクセイは24歳である。アレクセイもレイと同じアハトマギアの一員であり、その二つ名を『殲滅の魔術師』という。なんとも物騒な二つ名である。

「これ絶対後でめんどくさい仕事もってくるよなぁ...」

 手紙を読んだレイがそう頭を抱えていると、不意にドアをノックする音が聞こえた。

 誰だろうか。普段から人付き合いの少ないレイにとって、来客などはめったにないことだ。訝しみながらドアを開けると、そこには容姿端麗で高身長、橙色の髪をしたいかにも優しそうな雰囲気の男性が立っていた。

「久しぶりですね、レイさん。最近顔を出さなかったので、心配して来て差し上げましたよ。」

 男は微笑んでいるが、その目は笑っていない。

「な、なに用でしょうか...アレクさん.......」

 そう、この男こそが先ほどの手紙の主、アレクセイ・ラントである。

「いえ、大した用はないのですよ。どうせ最近はアハトマギアとしての仕事もせずに、趣味に没頭でもしていたのでしょう?ですから私があなたに仕事を持ってきてあげたのですよ。」

「あのぉ、仕事っていうのはどんなものでしょうか...?きつい仕事とかはちょっと...」

 恐る恐る聞くと、アレクセイはすぐにきっぱりと言った。

「なに、とても簡単な仕事ですよ。少しクロリア学院でスパイをしてきてもらうだけですから。」

 まったく簡単ではないのである。



ただただ私の好みをつぎ込んだ作品です。既視感?知らん、今時既視感のない作品のほうが珍しいでしょって話

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