第8話 お宝発見!
気が付くと、さっきまでいた部屋とは違い、球場と言ってもいいくらいの広い場所に俺はいるようだ。部屋の中は薄暗い。天井はかなり高いところにある。まさにドーム球場だ。
あれっ?
いま奥の方で、何かがキラリと青く光った。何だろう? お宝か? お宝なのか?
青い光が俺を誘うように煌めいている。
「お宝はっけーん!」
俺は思わずその青く光ったものを収納してしまった。
『第1の深淵の迷宮最下層、コア守護者を撃破しました』
頭の中に機械音声が響いた。
えっ! 何? 今の。
さっき収納したのが、コア守護者? 撃破?
俺の収納に新たに増えたのは、マネキン? なんかそんな感じだ。収納した物の名前は、どういうわけか意識を向けるだけで分かる。何々、『マキナドール』? こいつがコア守護者?
で、こいつを収納しちゃたから、撃破扱い?
もしそうなら、チョー、ラッキー! さすが、豪運。俺の豪運が火を噴いた! いやいやこれは大噴火だ。
それはさておき。
『マキナドール』のいた台の向こう側からガラガラと音がし始めた。そっちの方をみると、その先に扉があったようで、音を立てて扉が上に上がっていくところだった。
さっそくそこまで歩いていきそのまま扉をくぐると、そこそこ広い部屋があり、部屋の真ん中に白く輝く直径五十センチほどの丸石?が銀色の台座の上に乗っかっていた。
近づいてよく見ると石は台座から少し浮いている。これが、ダンジョンコアなんだろう。気が付くと誘われるようにそっと右手を添えていた。
『第1の深淵の迷宮のコアの所有権を獲得しました』
うおぉ! 俺がこのダンジョンの主になったということか? きっとそうだよな。
『コアを通じて、迷宮内のあらゆる場所の状況を観察可能です』
後で見させてもらう。
『コアを通じて、迷宮の設定の変更が可能です。現在はデフォルトです』
このままでいいや。
『コアを通じて、迷宮内の任意の場所へ転移可能です』
後で頼む。
『このコアルームの奥には、宝物庫があります。その開閉はコアを通じて行えます』
開けといてくれる?
『宝物庫の扉を開放しました』
『現在コア守護者が不在です。新たなコア守護者の創造を推奨します』
どうやって? 何を作ればいいの?
『守護者の創造は、DP、ダンジョンポイントによって行われます。現在使用可能ダンジョンポイントは、約十二億です。前のコア守護者だったマキナドールには及びませんが、クリスタルドラゴンゴーレムの創造が可能です。クリスタルドラゴンゴーレムの創造に必要なダンジョンポイントは約十億、創造に要する時間は四十八時間です』
『じゃあそれで』
『クリスタルドラゴンゴーレムの創造を開始します。現在使用可能ダンジョンポイントは、約二億三千万です』
いったん声がやんだので、コアから手を放して、さっそく宝物庫に行ってみることにした。
……。
宝物庫も結構広いぞ!
何かいろいろあるな。とりあえず、全部収納しとけばいいか。
……。
……。
結構量も種類もあったけど、これで全部収納できた。何だかわからない金属の塊や金の延べ棒なんかもたくさんあったな。追々今収納したものを確認していこう。
宝物庫も空になったので、コアルームに戻って休憩するか。
なんとなく、コアに手を置くと、
『宝物庫にあった「第1の黒の書」という本を手に取って、「接続」と唱えてください。「鑑定」が使用可能になります』
あった。これかな、『排出』
結構分厚い黒表紙の本が出てきた。その本を両手に持って『接続』
これでいいのか?
試しに、コアに目を向け鑑定してみる。『鑑定』!
コア:「第1の深淵の迷宮」のダンジョンコア
コアレベル: 783
ダンジョンマスター:ショウタ・コダマ
所有DP 233,548,352
おお! コアの横に数字やら文字が出てきたよ。鑑定はこんな感じなのか。
それじゃ、俺はどうなってる? 鑑定!
名前:ショウタ・コダマ 16歳
Lv:785
職業:収納士 Lv5/5
種族:ヒト族
物理防御力:788(1×785+3)
魔法防御力:788(1×785+3)
PA 3920/3920
MP 3980/3980
スタミナ 3955/3955
体力 192/192
精神力 200/200
素早さ 200/200
巧みさ 207/207
運 163
スキル:収納Lv10/5
称号:スキル限界突破者、深淵の迷宮踏破者、第1の深淵の迷宮ダンジョンマスター
加護:収納神の加護
特殊:「第1の黒の書」接続済
何だかすごいことになってる。
これは来たんじゃないか? 来たんだよな?
ヤッター!!! 俺の時代キターーー!!!




