表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/60

第51.5話「油断」(リーネサイド)

※本作の制作にあたり、誤字確認や構成検討の補助としてAIツールを利用しています。本文は作者が執筆しています。ご了承の上、お楽しみください。

毎日一緒にいてくれるカナメがいない。


本当はかなり寂しい。一人で寝たくない。でも、まだ我慢できる。カナメが毎日来てくれるから!


「こんばんは。」


「カナメ!今日も来てくれたの!」


「今日だけじゃなくて、毎日会いに来るさ。どこに座ればいい?」


「えっとね。ここ!」


お客様もそこまで多くないし、適当なカウンターに案内する。


「カナメ。今日は何が食べたいの?」


「あんまりお腹空いてないんだ。軽くでいいんだ。」


え?そうなの?でも、昨日とか沢山食べてくれたのに。


カウンターまで歩いてくる時に、なんとなく動きがぎこちなかった。


それに・・・なにか元気ない。


「大丈夫?なんかちょっと変だよ?」


カナメが元気ないと私も落ち込んでくる。


そう思ったら、女将さんが提案してくれた。


「軽くていいのなら、雑炊にしてやるよ。それでいいかい?」


「女将さん。お願いします。」


女将さんはすぐ雑炊を作って持ってきてくれた。


量はそんなに多くないのに、食べるのが遅い。


やっぱり、変だ。


「カナメ。本当に大丈夫?やっぱり変だよ。いつものカナメじゃない。」


「うん。ちょっとしくじっちゃってね。でも、大丈夫だから。」


「・・・うん。」


やっぱり、元気ない。怪我しちゃった?でもそれだけじゃないような。


「うん。お腹一杯になったよ。」


絶対嘘。いつもはもっと食べてるもん。


「カナメ。」


「リーネ。本当に大丈夫だから。明日も来るよ。」


「うん。」


そのまま、カナメは女将さんに勘定して、お店から出て行っちゃった。


どうしちゃったの?カナメ。


カナメがそんなのだと、私は・・・。


「あの子。怪我したみたいだね。それに、ショックな事があったんだろうね。」


「え?」


「賞金稼ぎってね。嫌な仕事さ。大金は稼げるんだろうけどね。」


女将さんもカナメの異変に気付いていたみたいで、私はかなり驚いた。


「飲食店をやってるとね。それなりに人を見てきたつもりだよ。」


女将さんは困った感じを出してる。


「カナメだっけ?リーネ。あんたの幼馴染なんだよね?」


「うん。」


働き始めて、一番最初に聞かれた質問だった。


「年長組からの忠告しておくよ。悪い事は言わない。あの子を好きになるのは止めときな。」


「え??」


好きになるなって?カナメを?どうして??


「どうして?」


「・・・時期に分かるさ。さて、これから、お客様も多くなる。しっかり働いておくれよ。」


そう言って、女将さんは厨房に向かう。


元気のないカナメ。それに、好きになっちゃいけないって。


釈然としない気持ちだけが私の中に残った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ