第42話「深まる溝」
※本作の制作にあたり、誤字確認や構成検討の補助としてAIツールを利用しています。本文は作者が執筆しています。ご了承の上、お楽しみください。
翌日、僕はリーネとマティスと一緒にユミル先生を探していた。勿論すぐ見つかるわけだけど。
「ユミル先生。」
「カナメ君、リーネちゃんにマティス君。どうかしましたか?」
「実はディエの事でちょっと・・・」
僕はディエとの間の確執についてユミル先生に話した。
「そうですか。ディエ君が。」
「ええ。前回の魔物の襲撃からちょっと・・・言い合いになってしまって。どう言ったら、ディエが分かってくれるのかなって思ってましてね。」
「カナメ君。心配する気持ちもわかります。私も心配です。けど、貴方から伝えても効果は無いでしょう。」
うん。・・・分かってはいる。
「ユミル先生からも言い聞かせてくれませんか?多分、僕の言葉は聞いてくれないかと思いまして。」
「私なりに思う所もあるので、言い聞かせてみます。ただし、それで止まってくれるかは、わかりません。」
ユミル先生。いくらなんでも、それは冷たいんじゃないか?
「納得がいかないって顔をしてますね。」
「そんな顔してます?」
「はい。してますね。」
「カナメ。そんな顔してるよ。」
「・・・。(こくん)」
思いのほか、顔に出てたみたいだ。ポーカーフェイスは僕には無理そうだ。
「カナメ君。私も何年もこの孤児院を経営してきました。勿論、全部救えるなら救いたい。でも、どうしても、止まってくれない子、救えない子は出てきてしまうのです。」
「・・・そうですか。」
そりゃそうだろう。けど、それでも!と思ってしまう。
「もう一度言いますが、私からも言い聞かせます。ただし、それで止まってくれるかは、ディエ君次第です。」
「わかりました。」
そう言って、ユミル先生と別れる。僕は首を突っ込みすぎなのだろうか?わからなくなってきたな。
「カナメ。ディエの事が気になるの?」
リーネが不思議そうに聞いてくる。
「うん。気になるかな。どうしても・・・。」
あの向こう見ずな感じが、修道院で修行しているヴァンを思い出させる。僕はディエにヴァンを重ねているのだろうか?
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リンダとメラニーにも聞いてみたものの。
リンダは「ほっとけばいいじゃん。」
メラニーは「・・・・・・でも、ちょっと雰囲気怖くなったよね。」
リンダは無関心って感じでメラニーは近寄りがたくなってる感じか。
「っていうか、カナメって優しいね。わざわざ相手してあげるんだ。」
「相手っていうか。うーん。」
ほっとけないだけなんだけど。
「そんなことより、私の心配はしてくれないの?」
「え?リンダの?リンダは・・・うん。上手くやっていけるよ。」
「扱い雑ー!」
そう言われてもな。
「カナメカナメ!あーしは?」
「メラニーも・・・なんとかなるよ。」
「最悪の場合、あーしが食べ行けなくなったら、カナメが養って!」
無茶苦茶言ってくるな。
「むーっ!」
リーネがむくれてる。機嫌がナナメになる前に退散するか。
「ごめん。ディエともう一度会ってくるね。」
そう言って、リーネとマティスを連れて・・・っていうか付いてきてるだけなんだけどね。ディエに会いにいこう。
ディエもすぐ見つかった。また、木の枝で素振りをしている。
「ディエ。」
「・・・。」
無視か・・・。
「・・・まだ、やっているのか。」
「・・・見りゃ分かるだろ。」
話を聞いてくれる空気じゃない。どう話掛けたもんかな。
「・・・。」
お互い時間だけが過ぎる。
「・・・見られてると鬱陶しい。」
「悪かったよ。」
そう言って、立ち去るしかない。
「リーネはどうしたらいいと思う?」
「うーん・・・ディエの好きにしたらいいと思う。」
まぁ、そうなるよな。本質的に、リーネは心を開いた人以外は無関心ってスタンスなんだよなー。
「マティスはどうしたらいいと思う?」
「・・・。(ふるふる)」
わからないのか、意見が無いのか。首を横に振る。
今の所の結論としては、ディエが自分で思い知るしかないって事になる。
これでいいのか?他に言うべきことはないのか?やれることはないのだろうか?
時間だけが過ぎていく。




