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連絡先交換

最近連載が途切れ途切れですみません!

不定期で連載なので本当にすみません!

ブックマーク登録してくれてありがとうございます!

修栄中学に行く道を二人で歩いている。片方は私服で片方は制服。


なんだこの怪しいコンビネーションは。


そして俺は兄という設定。


距離は駅から離れたが兄役を演じるのは大変なことだ。


妹なんていたことがない。


だがこう思うと1,2歳差の兄妹は大変だな。


どちらも思春期に入ったり入ってなかったりだ。兄妹などの組み合わせならなおさらだ。


「あの田道さん」


ここは快くんじゃないのか。

胸に少し残念な気持ちを覚えるがすぐに


「ん?どうかしたの?」


と返す。


するとまた一ノ瀬さんが少し顔を赤くしてこちらを見る。


「手、もう離してくれてもいいよ」と言った。


ふと手元を見ると俺の手が、いや一ノ瀬さんの手が俺の手を包むように握っている。


「これ、一ノ瀬さんが握ってるんじゃ…」


図星だったのか一ノ瀬さんは「ひゃっ!?わ、私が?」と視線を落とし自分の手を見る。


一ノ瀬さんはしっかりと俺の手を握っている。握られているだけだが暖かい。


「あっ、ごっ、ごめん!」


本当に人間は耳まで赤くなるのだなとたった今、実感した。それにしてもこの人本当に照れ屋だな。


こうしたほのぼのとした時間を奪うのが沙耶香さんなのだろう。さっきから後ろに気配を感じる。


おそらく嘘というのを見破っている。


俺に話しかけてくる気配はないが一ノ瀬さんの弱みを握ろうとしているのだろう。


どうしようか考えていると一ノ瀬さんがこう言った。


「あの…田道さん、連絡先交換しよう?」


ゴフッととっさに咳込んでしまう。


水も飲んでねえのにこうなるもんなのか。


心配そうな顔をしながら「大丈夫?嫌だった?」と一ノ瀬さん。


「いやいや、まんざらでもない。ちょっと驚いたので。いいよ」


そう言って俺の連絡先を見せる。


「あ、来たよ。この猫の写真が映ってるギターのアイコン?」


「そうだよ。じゃあこっちは登録しておくから」


一ノ瀬さんはふえの写真を見ながらニコニコしている。まあかわいいもんなふえ。太ってるけど。


すると一ノ瀬さんが口を開く。


「言いたくなかったら言わなくてもいいよ。このギターって誰に貰ったの?」


なぜいきなりこんな事を聞いてきたのかと思ったが、そういえば一昨日聞いていたな。


そこで千秋から連絡があったんだ。


「あのギターは俺の恩人がくれたものかな」アニメみたいだが本当にそうなのだ。


精神的に追い詰められていた俺を救ってくれた恩人からの一つだけの贈り物。


一ノ瀬さんは興味津々(きょうみしんしん)そうな顔をこちらに向けてくる。


「曲とか弾けるの?」


「まあ多少は。あとは自分で作った変な曲とか…」


もう少し説明しようかと思ったところで後ろから声をかけられる。


「へぇ〜お兄さん曲弾けるんだー!」


大きな声で後ろを向くと沙耶香さんが立っていた。


一ノ瀬さんの表情が暗くなる。


「沙耶香、どうしたの?他の子と一緒に行きなよ」言葉は強い。だが声は震えている。


「そんなこと言わないでよ〜。私たち友達でしょ?」


ここはどうするべきだ。黙っているべきなのか、一ノ瀬さんを連れて先に行くべきなのか。


決断ができないぞ。思考を頭の中で張り巡らせていると、2人は何やら話し出した。


「私のこと嫌いなの?なんで一緒が嫌なの?」


「……そういうこと…じゃないけど」


無理して嘘をつく一ノ瀬さん。


自分をパシリのようにしてくる相手を好きになる理由があるだろうか。


「じゃあ一緒に行ってもいいよね?決まりだね!お兄さんもいいよね?」


ふと視線がこちらに向けられ、どう答えるか考える。


「俺は夏海の好きにさせていいと思う」


おそらく落とせると思っていたのだろう沙耶香さん。


目がこちらに釘付けになっている。


実際、可愛いとも思うがさっきと同じで興奮はしない。なぜここまで心が揺れ動かないのだろうか。すると、一ノ瀬さんが口を開く。


「私はお兄ちゃんと一緒に行きたいから。ごめんね沙耶香」


足早に去っていく一ノ瀬さん。ペコリと一礼したあと俺も一ノ瀬さんについていく。


「一ノ瀬さんすごいね。あそこまで言い返せるんだ」


「あれでも20%ぐらいの不満だけどね」


危ない。また地雷を踏むとこらだった。でもちゃんと人がいれば自分の本音は話せるんだな。



そうこうしてると修栄の門についた。

共架よりデカいしキレイだ。


「多分私、学校でも沙耶香たちに絡まれるからまた何かあったら呼ぶね」


「うん、わかったよ」


そう言うと一ノ瀬さんは門にはいる。ここで母さんに教わった礼儀作法を思い出す。


「あ、待った一ノ瀬さん」


一ノ瀬さんがふいとこちらを見る。   


 「行ってらっしゃい」


するとニッコリと笑顔で「はい!行ってきます!」

調子に乗って書いた作品十二号です。一話一話展開が遅くてすみません

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