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確かにあった未来(1)

 衝撃の事実を告げたレイシスを問い詰めるため直人なおとは念話を使う。


「どういうことだ?」

「えっと、ですね……。その、私って神様じゃないですか?」

「そういえばそんな設定だったな」

「設定じゃなくて本当に神様なんですって!」


 怒って見せながらもどこかいつもの元気はなく申し訳なさそうにシュンとしている。


「茶化して悪かった、それで?結局どういうことなんだ?」

「私って自分で言うのもなんですけど結構すごい神様なんですよね。それでいくつもの世界を同時に管理していてこの世界も前に私が管理していた世界ぽいんです」

「てことはこの世界もほかの神に乗っ取られたのか?」

「あっ!いえいえ、この世界は違うとはっきりと覚えています!なんてたって私が不要だと判断して切り捨てた世界ですから」


 そう言ってレイシスはレフィーの背中をじっと眺める。


「正直世界をそう簡単に切り捨てていいものじゃないと思うんだがまあそれは置いといてなんで不要だと判断したんだ?」

「えっと、それはですね……この世界が私が作った覚えのないバグに浸食されてしまったからです」

「バグ?」


 レイシスの話ではどうやらこの世界も直人のゲームを参考に作ったらしいのだが作ったゲームの中に身に覚えのないキャラが出現、メインキャラを皆殺しにしてしまっただけでなく製作者である神のレイシスにも牙を剥こうとしたため消去したらしい。


「要はゲームがウイルスに感染してさらにそのウイルスがメインパソコンにも浸食しだしたから元を絶ったと……」

「はい、その通りです……」


 肩をすくめて落ち込むレイシス、心なしか彼女の発光具合も弱弱しい。


「まあだいたいの事情はわかったがなんでその消したはずの世界に俺たちはいるんだ?」

「わからないです、ただ――もしこの世界が私の作った世界であるのならば正直危険かもです」

「というと?」

「今からこの世界で起きたことの顛末の一部始終をお見せしますね」


 そう言ってレイシスは直人の頭の上にちょこんと乗ると直人ごと全身を覆う光に包まれる。

 次の瞬間には莫大な量の情報が頭の中に流れ込み、その情報が一つのテレビとなってとある映像が映し出される。


「これは……レフィー?」


 そこには先ほどまで目の前にいたレフィーがとある建物の中に入っていく情景から映し出されていた。


「ノラ~いる~?」

「あっ!お姉ちゃ~ん!!」


 レフィーの呼びかけに答えて出てきた少女はレフィーによく似た九歳ほどの女の子だった。

 お姉ちゃん呼びであることからもわかる通りレフィーの妹のようだ。


「お姉ちゃんおかえりなさい!王様になるための勉強はどうだった!?」

「うんまあ普通……かな?―――ただめんどくさいのよね~お勉強も作法も練習も大変だし」

「大変なんだね~」

「大変よ!ノラも一緒にする?」

「やだ~!」

「このぉ~即答とは生意気なぁ~」


 レフィーはノラの髪の毛をわしゃわしゃとする。


「きゃはは~~!!」

「このこのぉ~!!」


 ここまではよくある仲のいい姉妹の風景、ただここから場面は急展開を見せた。


ここまで読んでくださりありがとうございます。評価の方はお任せいたしますので、よければもう一話見ていただければ幸いです。

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