↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「彷徨うタイムトラベラー雪子」(セーラー服と雪女 第ニ部 新世紀編⑧)  作者: サナダムシオ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
6/23

⑥ 対決

『どうだかな?貴様らの動きは、氷山の一角に過ぎん。今後第二、第三のサン・ジェルマンが現れれば、その先の事態は、火を見るよりも明らかだ。我々はソレに、断固対抗する。"我々の影"に過ぎない存在の貴様らが、より高次元の、我々の世界を侵すなど、決して許されない行為なのだ』


 アタシとソイツの話は、平行線だった。

『で、どうするの?ここでアタシを始末するつもり?』

『……それも悪く無い考えだな』


 ソイツはそう言うと、両腕を使って陸地に這い上がって来た。

 やはり大きい。頭のてっぺんから尾の先まで、5mはありそうだ。

 だが、こんな出来損ないに負ける気はしない。

 アタシはそう思った。

 しかし、それは少々早計だった。


 何と、ソイツに続いて、次々に仲間たちが、岸に這い上がって来たのだ。

 総勢10体か。コレは少しばかり、てこずりそうだった。


『では、行くぞ』

 ソイツ等は礼儀正しく宣言し、アタシに攻撃を開始した。

 まったく、憎めない程紳士的だこと。アタシは少し呆れた……が、実はそれどころでは無かった。


 ヤツラの攻撃が独特だったのだ。まずは、精神波のような、超音波のようなモノで、脳に直接ダメージを与えに来る。ソレは形容しがたいモノだった。アタシは吐きそうになりながら、ソレに辛うじて耐えていた。


 身動き出来ないそんなアタシに向かって、奴らの尾ひれによる物理的な攻撃が始まった。10体の白いバケモノに囲まれたアタシは、まるで平安貴族の蹴鞠のように、その輪の中で、右へ左へと打撃を食らい、翻弄された。バリヤの中に居るとは言え、コレは中々辛かった。


 こちらから仕掛けるためには、バリヤを解かなければならない。

 しかし、この寒さに耐えられるだろうか?

 それに、超音波の影響を、より強く受けてしまう。


 ならチカラで空高く飛んで、そのまま時空ジャンプして逃げるか?

 奴らが、同じチカラを持っていないという保証は、どこにも無い。

 何より敵前逃亡など、もっての外だ!

 どうする?


「ねえ、アナタ。今、猫の手も借りたい気分かしら?」

 その時、出し抜けに耳元で囁く声が聞こえた。

 しかもソレは日本語だった。


 アタシが振り返ると、背後に直立二足歩行の大柄な黒い猫が居た。

 サーバルキャットくらいのサイズか?

 ソイツは金色の簡易的な甲冑を見に纏い、手にはオリハルコンの剣を握っていた。


 いや、それより、コイツはどうやって、アタシのバリヤの中に入ったのだ!?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。