↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「彷徨うタイムトラベラー雪子」(セーラー服と雪女 第ニ部 新世紀編⑧)  作者: サナダムシオ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
3/23

③ 金髪少女

「……仕方無いわね」

 その金髪少女は呟くと、剣を右手一本に持ち替え、掌を広げた左腕を、前に突き出した。


 途端に、まるで目に見えないモノに、突き跳ばされるように、バイクに跨ったレディースのメンバーが、次々に倒れて行った。さてはテレキネシスを使ったわね。アタシはそう思った。


 すると、四次元の悪魔に憑依されたヨーコが、バイクを降りた。そして彼女は、金髪少女の方へ歩きながら、背中に隠し持っていた、シルバーの金属バットを取り出したのである。


 アタシは、その金髪少女の、お手並みを拝見する事にした。彼女の剣の材質は、見たところ、オリハルコンだ。既存の合金の金属バットくらい、容易く斬り裂いてしまうだろう。


 ところが、そんなアタシの予想は、呆気なく覆された。「ガキン!」という音とともに、何と、剣とバットの鍔迫り合いが始まったのだ。


 恐らく四次元人が、自らのエネルギーの一部で、バットの表面をコーティングして、強化しているモノと思われる。まったく、器用な事をする。


 そこからは、剣とバットの、あり得ないチャンバラ劇の始まりだった。どちらの技術・能力・体力も拮抗している。ソレは見ていて面白い、イイ勝負だった。だがコレは試合では無い。命の遣り取りなのだ。


 アタシは傍観するのをやめた。

「ねえ、貴女。少し手伝ってあげようか?」

 多分アタシが、そんな風に声をかけるまで、その金髪少女は、アタシの事など眼中に無かったようだ。


 彼女はアタシの方を振り返ると、少し驚いた顔になった。

「雪子さん……どうして、ここに?」

 彼女は何故か、アタシの名前を知っていた。


 伯爵め。また何か仕掛けているんだな。

 アタシは直ぐにそう思った。


「貴女、何時の何処から来たの?」

 アタシは彼女に尋ねた。


「2013年の4月。名護屋市のテレビ塔から来ました。

私はチーム・サン・ジェルマンの一員、ジャンヌ・ダルクです」

 器用に相手の攻撃を受け流しながら、彼女はそう答えた。まだ少し、余裕が有りそうだった。


 いや、そんな事より、今、彼女は何て言った?

 ジャンヌ・ダルクだって?

 一体、どこのどいつが、そんなフザケた歴史改変をしたんだ?あんまりじゃないか!


「実は私、他ならぬ、貴女に命を助けて頂いたんですが(第20巻 参照)……その様子だと、今目の前に居る貴女は、過去の貴女か、別の時間軸の貴女なんですね?」


 ジャンヌは続けて、そんな事を言った。

 特大ブーメランが、アタシに帰って来て刺さった。


挿絵(By みてみん)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。