↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「さまよえるタイムトラベラー雪子」(セーラー服と雪女 第ニ部 新世紀編⑧)  作者: サナダムシオ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
2/19

② ヨーコ

「ああ、大丈夫。ココでちょっと頭を冷やしたら、直ぐウチに帰るから……心配しないで」

 アタシはできるだけ、穏便に済ませたかった。


「……そう」

 そのリーダーは、少し残念そうだった。


「ヨーコさん、こんなヤツ放っといて、早く行きましょうよ?」

 隣に居た、ナンバー2らしき少女が、そんな事を言った。


 ヨーコは、バイクのイグニッションキーを捻り、エンジンをかける。周りのメンバーもソレに習う。


 そして、彼女が右手を挙げて合図を出すと、皆で隊列を組んで、爆音を響かせながら、また集団で、その場を去って行った。


 アタシは、街道に出たバイクの行方を、何となく眼で追っていた。すると……隊列の先頭で、突然、異変が起こったのだ。


 ヨーコのバイクが照らす、ヘッドライトの光の中に、何やら黒いモヤモヤした、ヒトガタのようなモノが現れた。


 彼女は、慌てて急ブレーキをかける。

 他のメンバーも、皆、それに習った。


 いけない!アレには見覚えが有る。彼女が危ない!

 アタシは瞬時にそう判断し、ヨーコの前にテレポートした……が、一足遅かったようだ。


 ヨーコの様子が変化していた。

 その目はもう、世話好きなリーダーのソレでは無かった。彼女に四次元人が、憑依してしまったのだ。


 さて、どうするか?彼女の前で、アタシが少し迷っていると、さらにその場に、異変が起こった。


 何と空から、金髪碧眼の少女が、降って来たのだ!

 彼女は、アタシとヨーコの間に下りると、腰に差していた剣を抜き、ヨーコに向かって青眼に構えた。


「見つけたわよ、今度は逃さない!」

 グレーの修道服を着たその少女は、日本語でそう言った。


「ヨーコさんに、何しやがる!」

 バイクチームの他のメンバーが、次々にヨーコの前に出て来た。危ないな。アタシは思った。もちろん、レディースのメンバーの方を、心配したのだ。


「退きなさい!貴女たちには、用は無いの!」

 金髪の少女が言う。

 明らかに、彼女には、四次元人が見えているのだ。


「そっちに無くても、コッチには有るんだよ!」

「アンタ、最近、千葉のバイクチームを、次々に潰しているヤツだろう?見た目が噂で、聞いた姿に似てる」チームのメンバーが、次々にそんな事を言い始めた。


 そうか。むしろ彼女たちは、コイツを探して、深夜の街道を走っていたのか?アタシは今更ながらに、そう思ったのである。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。