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「彷徨うタイムトラベラー雪子」(セーラー服と雪女 第ニ部 新世紀編⑧)  作者: サナダムシオ


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㉒ ブレイク

 アタシは次に、真田研究所の地下3階の自室に戻って来た。一旦、頭を冷やしたかったのだ。


 シャワーを浴びて、着替えをし、ソファーに座って軽食を取る。ここまでの旅について、アタシは落ち着いて振り返ってみる。


 行き当たりばったりに、タイムトラベルしているつもりだったのに、どうもアタシは、深層心理で、気になっていた場所に、行く傾向が有るらしい。


 まあ、当たり前と言えば当たり前の現象なのだが……。


 ただ、次に行きたい場所だけは、明確に意識している。

 どうしても、見ておきたい場面が有るのだ。

 それは、自分のルーツを探る行為と言ってもイイ。


 そのアイデアを聞いたら、サン・ジェルマンはきっと、眉をひそめてこう言うだろう。

「未来の事は、見ない方がイイ」と。


 彼のモットーは、"未来は観測するモノではなく自らの手で創り出すものだ"なのだ。

 だがやはりアタシは、この目で確かめずには居られない。


 ソレが何であれ、前もって、自分で確かめた事でないと、納得出来ない。アタシは、そういう性格なのだ。


 座右の銘は"理論・観察・実験"なのである。

 取り敢えず、何事も、やってみなければ解らないのだ。


 では今から、早速行ってみるとしよう。

 アタシはまた、冬物のセーラー服を身に纏って、時空転移のために、意識を集中した。



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