第180話 フェリシアの抱える秘密
こんばんは。
今回の最新話で第7章のラストとなります。
結構終わるまで時間かかってしまいました……。
何卒よろしくお願いいたします。
遠方でスミレの戦いを見届けたリカードとクーノは、ようやく双眼鏡を下ろす。
「素晴らしい見世物だった……クーノ、そちらはどうだ?」
「ピンからキリまでばっちりです!」
サムズアップするクーノに、リカードは脂汗を垂らしながら口角を吊り上げる。
「良くやった……。里は手に出来んかったが……仕方ない。一先ず、ボスに報告できそうな情報だけでも持ち帰れる。後は任せる……ぞ……」
「うおおおおっ、リカードさん!!??」
フリーデとの戦いで負った火傷がぶり返したのか、リカードはふらりと倒れ意識を手放した。
「もう~、無茶するくらい上昇志向高いんだもんな~! 無事終わりましたし、早く戻らねーと!」
リカードを背負い、クーノは懐にある転送玉を取り出す。
それを握りつぶし、二人はオーガの里から姿を消していった。
暴王の嘲笑の存在は、未だギーア内部で猛威を振るう。
そしてこの時生まれた因縁により、後に連合国に熾烈な抗争をもたらすことになるのだが……それはまだずっと先の話。
*
オーガの里奪還戦から早三日。
里は即座にクロッカス夫妻を長に据え、本人達もそれを了承して里の建て直しへと動いていた。
建て直しの為にやらねばならないことは多い。
失った役職の後継探し、里を囲む下位・中位魔人の里の復興。暴王の嘲笑の襲撃がもたらした損害は甚大だった。
だが、悪い報せばかりではない。
暴王の嘲笑を退け、代わりに人魔妖精連合国への加盟に調印することで、復興に必要な物資と資金を援助してもらえることとなった。
オーガの里からすれば非常にありがたい話だった。
一方連合国側の方はというと、未だに人材不足問題の解消には至っていない。引き続き人材確保の活動は継続せねばならない。そこでフィガロは、温泉街を復興させる為にもオーガの里に「落ち着いたら人材を派遣してほしい」という旨を要求した。命令ではなく可能な範囲で、という前置きと共に。
暴王の嘲笑の乱暴な押しかけに比べれば、フィガロの交渉は温情的だった。廃れた温泉街の復興事業に関われるという意味でも、何より里を救ってくれた国への恩義を返せるという意味でも、この要求は断るわけには行かない。
クロッカスの答えは決まっていた。
「是非とも協力させてくれ。我等オーガの里は、人魔妖精連合国に加入いたします」
心置きなく、連合国の要求を受け入れた。
これで連合国のPRや、中心部の建築工事の活発化による新たな雇用の創出に繋がり、更なる人材確保が見込めるだろう。
かくして、連合国の総人口はオーガの里が同盟を結んだことで、一気に二万人を超える人口を手に入れることに成功したのだった。
*
「……という感じで、色々盛り上がってます」
「なるほどねぇ。激動してんな、ニッヒヒヒ」
奪還戦後の三日目の夜。
誇太郎は自身の夢の中にて、嫌われ者の秘島の主でありサキュバスの魔王でもあるフェリシアに、出向して一週間の動向を報告した。
スマホで連絡しても良かったのだが、より込み入った相談をする時があった際は夢の中で行おうというフェリシアの案により、今に至る。
サキュバスの魔王たるフェリシアにしかできぬ芸当である。
「……しっかし、お前には礼を言わねーといけねーな」
「お礼……ですか? それはなぜまた?」
首を傾げる誇太郎だが、フェリシアは真剣な眼差しで返す。
「スミレのことだよ、本来ならあたしが付いてご両親と向き合わなきゃいけなかったんだ。お前の時と同じようにな」
「あ……いえ、俺はただ……スミレの想いを汲んであげただけですよ。過去の記憶を乗り越えようとする意志を止めることなど、できるわけありませんから」
「でもそれは、あたしがやろうと思えばやれたんだ。あたしは……当初は島に留めておけばいいと思ってた、きつい過去を忘れさせて島でゆったり暮らせばいい。それこそがアイツの幸せに繋がると信じてやまなかった。それでもスミレは、前に進んだ。お前と出会い、嫌いだった身体術を受け入れ……過去を乗り越えた。これは全部、お前のおかげだよ。コタロウ」
「フェリシア様……」
「だから……改めて礼を言わせてくれ。あたしの代わりに、スミレを助けてくれて……ありがとう」
深謝の意を込めて、フェリシアは誇太郎に抱擁を交わした。
敬愛する主からの熱い抱擁、誇太郎は感慨深げにそれを受け入れた。
「恐れ入ります……フェリシア様」
胸に込み上がる熱さと共に、こういった上司のようになりたいと誇太郎は改めて決意した。
すると――。
「……さて、と」
もう一つの議題に入ろうと、フェリシアは一旦抱擁を解除した。
「出向して約一週間。さっきも言った通り、相当動いてるみたいだが……首尾はどうだ?」
「……想像以上でした、余りにも目まぐるしいです」
「詳しく聞かせてくれ」
フェリシアからの促しに、誇太郎は淡々と振り返る。
先ず、出向初日。
連合国に訪れた直後、ギーアから訪れたアルーシャ財閥当主にして財閥令嬢のソフィーを財務大臣として迎えることに成功した。そして、彼女と盟主たるフィガロによって発せられた種族不問の「人材募集宣言」が世界中に発せられた。
二人が訴えた演説のメッセージは、いずれも「鬱屈した人生を変えたい」と願う者達の心を強く刺激した。長きにわたり帝国との戦争が続いている現状を思えば、そう言った考えに至る者が多く出るのは必然と言える。特に、勇者育成プロジェクトという名の徴兵を強いているツーガントに至っては尚更だった。
そして、二日目。
初日の演説により、対帝国同盟のラッフィナート、ツーガント、そしてギーアの三国から連合国を目指そうという動きが爆発的に動き始めた。
連合国の囲うドワーフの里から向かった三百人から始まり、ツーガントの徴兵部隊から追われていた精霊信仰の里の子供にギーアからの移住者、フィガロとの交渉の末、現時点では同意には至らなかったものの次回の魔獣季までの土台づくりを期待する遊牧民族のノマド一行。
二日目だけでここまでの陣営が、一気に動き出したのだ。
そして三日目から四日目。
ギーアのマフィアから里を奪還すべく、スミレの故郷であるオーガの里への介入も忘れてはならない。
ツーガントからの人材を望むのが難しくなった現状、代わりになれる人材募集先の候補としてフィガロ達が上げたのは、人口二万人を誇るオーガの里。そんなオーガの里は、我が身可愛さに里を売った元族長オダマキと、ギーア最大のマフィアである暴王の嘲笑の手により乗っ取られてしまった。
だが、使者であるハッカが助けを求めに来たことと、里と友好的なギーアの武闘派小隊である魔食布教会の協力により、スミレは己の過去を乗り越え里をも奪還することに成功したのだった。
フィガロが一時期音信不通になっていたと言っていたが、今にして思えば都合のいい援軍が来ない為の工作だったのだろう。加えてハッカが来なければ、手遅れになっていた可能性も十分考えられた。
尤も、全てが成功した後だからこう言えるのであって、僅かなボタンの掛け違いが起きていれば完全に乗っ取られていたことを思うと、誇太郎は背筋が凍り付きそうだった。
これが、誇太郎が出向して僅か一週間弱の間に起きた出来事である。
だが、これはあくまで誇太郎達偉大なる少数派が主となって対応した出来事に過ぎない。フィガロはフィガロで故郷のラッフィナートから二人ほど人材をスカウトし、ソフィーもまた自社の勢力から三社ほど連れて来れないか動き始めている。
他にも誇太郎が把握していない所で、多くの種族が連合国を目指そうという動きが活発化している。眠る前に行った会議で、そう言った旨を誇太郎は知ることとなった。
繰り返すが、これは誇太郎達が連合国に足を踏み入れて僅か一週間弱の出来事。想像以上の激動に、誇太郎はしかと味わったことをフェリシアに報告した。
「なーるほど。あの配信はあたしもライムンド経由の配信魔道具で見たけど……思った以上の反応だな」
「ええ、正直ビビってます。フィガロ達の演説から数日経ったにもかかわらず、未だに訪れる移住者が殺到してきています」
「……裏を返せば、それだけ生きやすい世界を望んでるってことさ。争いのない世界、明るい未来を見いだせる世界を……な」
フェリシアの推察に、誇太郎は改めてその重大性を痛感する。
これからの連合国は、そう言った希望を胸に訪れた者達の人生を預からねばならないと。
すると――。
「コタロウ」
力の入った様子を察してか、フェリシアは誇太郎の頬を両手で包んで向き直らせる。
「ちょっと前にあたしが言ったこと、覚えてるか?」
「言ったこと……と申しますと?」
「『コタロウのやりたいようにやっていい』って言ったことだよ。余りの激動っぷりに忘れちまってたか?」
「も、申し訳ございません……」
「あー、いや。怒ってるわけじゃないって、気にし過ぎ」
朗らかに笑いながら、フェリシアは続ける。
「確かに、今は連合国目指して色んな連中が動いてる。でもこういう時こそ、焦りは禁物だぞ。組織を拡大するにせよ、地盤を固めるにせよ……冷静に動向を見極めて、自分がどう盛り上げたいか考えろ。それこそ、この間言ってたギルドマスターになるって話はどうなんだ?」
「その件なんですが……」
誇太郎は一瞬目を閉じて気持ちを整え、真剣な眼差しで告げる。
「前に様子見した方がいいとフェリシア様は仰ってくれましたが、俺は……改めて、このギルドマスターの案件を受けてみたいと思っています」
「ほぉ? それはなぜまた?」
「この一週間の動きを見て思ったんです。フェリシア様の仰る通り、連合国を目指す人たちは皆……生きやすい居場所を求めていました。特に……ツーガントとギーアの人達が印象的でした。ツーガントから来た人は勇者育成プロジェクト絡みが大半で、中には廃れた精霊信仰を復興させる為に目指した子供達もいました」
「……ギーアはどうだったよ」
「ギーアから来た人はシンプルに重税による生活苦から脱却する為に来た人が多かったです。まだ詳しく聞けていない声も多くありますが、理由を知っただけでもおおよそ理解できてしまいました。帝国との戦線から一番離れたギーアであっても、生き辛そうな雰囲気だったと。ですので、俺はこう思ったんです」
短い間ながらも本土の移住者の表情を見て考えた結果、誇太郎はこう告げる。
「偉大なる少数派を一つのギルドとし、仕事を求める武闘派達の……そして、安らぎの場を求めて訪れる人達の『居場所』として提供したい。それが現人神として、最初に為さねばならない目標だと感じました」
「……」
「いかがでしょうか……?」
無言になるフェリシアを前に、失言をしてしまったかと感じた誇太郎。
しかし、その不安はすぐさま杞憂となって終わることとなる。
「いいじゃん。考えに考え抜いて見つけた答えならそれでいいんだよ、コタロウ!」
「ありがとうございます」
「ちなみに、具体的な見通しは決まってんのか?」
「実は……」
「何だ、決まってねーのか?」
「一応国全体の具体的な方針は、今日目覚めてから行う会合で決まる予定です。連合国の手を取った種族達との会合で」
「なるほどな」
「偉大なる少数派をどういったギルドにするかは、もう少し街の見回りや人々の声を聴いてから決めようと思います。今はまだ、治安維持に手一杯でしたので……これからは内政面にも目を向けてまいります」
「……分かった。その調子で頑張れよ、コタロウ」
朗らかな笑みで頭を撫でるフェリシアに、誇太郎は心が晴れやかになった。
*
それから時は過ぎ、起床間近となった午前六時前半。
「おっと、もうこんな時間か」
「ええ。何だかあっという間でした」
現世界とは違い、一日三十時間あるこの世界でも話し込めばあっという間に時が過ぎる。その共通点は変わらないんだなと誇太郎は痛感した。
「ではフェリシア様、そろそろお暇します。色々聞いていただきありがとうございました」
一礼して誇太郎が夢から覚めようとしたその時――。
「あ、待ったコタロウ。最後に一つ、警告しとくことがある」
「警告……? 一体何でしょうか?」
改まった口調で待ったをかけたフェリシアに、誇太郎は思わず身構える。
「フィガロと一緒に盛り上げようとしてるギーアの嬢ちゃん……確か、ソフィーだったか?」
「ええ、彼女が何か?」
首を傾げる誇太郎に対し、フェリシアは不穏な表情で告げる。
「あまり信用しすぎんなよ。ギーアの人間である以上、何か裏があるかもしれねーからな」
「え……?」
それは予想外の一言、普段寛容的なフェリシアらしからぬ言葉だった。
「あ、あの……それはどういうことでしょうか」
「……今からする話は、正直あたし個人の偏見から来るもんだし、お前の為にならねーと思ったから黙ってた。だから、あまり気を悪くしないで聞いてくれよ」
「え、ええ」
曇った表情で前置きし、フェリシアはゆっくりと口を開く。
「本題に入る前に、初代現人神のこと……フィガロからどれだけ聞いてる?」
「え、初代現人神ですか?」
「大事な話だ、どこまで聞いた?」
「えーと……現世界から召喚された人間の勇者を意味してましたよね。それで、当時バラバラだった国々を一つにまとめて……フェリシア様の父である魔帝王ディオスの喉元にまで迫った……と」
「ああ、大体あってる。最期に関しては何か言ってなかったか?」
その問いに、誇太郎は記憶を探るように答える。
「確か……追い詰めた時に、ある悲劇が起きて討たれてしまった……としか」
「……そっか」
「あの、その人の話がフェリシア様にどう繋がってくるのですか?」
疑問符まみれの誇太郎に、フェリシアは引き続き曇った表情で答える。
「……結論から言うぞ」
そして、出てきた言葉は信じがたい事実。
「初代現人神……刃雨斬彦は、あたしの元彼だった男だ」
「え……ええっ!?」
それは衝撃的な爆弾発言だった。
だが、フェリシアの話はまだ終わらない。
「でだ、フィガロが言ったある悲劇っつーのはな……」
と、続けようとするフェリシアだったが――。
「ふぅぅぅ……っ」
過去を思い出すのが辛いのか、非常に苦しそうな表情で息を整える。
「あ、あの……大丈夫ですか?」
「はぁぁ……ふぅぅ……っ!」
苦痛の表情を浮かべて必死に取り繕おうとするフェリシアの姿は、誇太郎も初めて見る。余程のことなのだろう、息遣いは徐々に荒くなっていく。
「フェリシア様! だ、大丈夫ですよ! 無理に話さなくても――」
誇太郎が止めようとした瞬間、フェリシアは勢い任せに更なる真実を告げる。
「斬彦は……父上を追い詰めた後一歩の所で、背後から刺されて殺されたんだ……! 三十年前、ギーアを建国したメンバーの一人にな……!!!」
「え……!?」
涙を流しながら絞り出された真実は、誇太郎の心に更なる衝撃をもたらす。
「ギーアを建国した、メンバーの一人……!?」
「ソイツは斬彦の思想に嫌気が差して、背後からやりやがったんだ。後一歩で世界が変わる所だったのに……アイツを、斬彦を殺しやがったんだ……!!」
「そんな……」
余りにも衝撃的な事実に、誇太郎は愕然とする。
「だから……ギーアの人間が信用できないということなのですね。元彼を殺した卑怯者が、建国初期メンバーにいるから」
「……ああ、そうだ。ギーアに好印象湧かねえのはそれが理由だ。だけどな、コタロウ」
嵐の如く荒れていた心を無理やり落ち着かせ、フェリシアは涙を拭って誇太郎に向き直る。
「変に犯人探し出そうとしなくていいからな。今はお前のやるべきこと、やりたいことに集中していい。ただ……ギーアの人間と組んで盛り上げようとしてるって話を聞いて、少し不安になった。あの時の二の舞になりそうな気がしてな……」
「フェリシア様……」
「いや、すまん。これから頑張ろうって時にする話じゃ――」
「……いえ、話していただきありがとうございます。俺がフェリシア様の立場なら、正気じゃいられないと思います」
曇り顔のフェリシアに、誇太郎は「それでも」と前置きして確固たる意思を持って告げる。
「ソフィーは……そんな悪人ではないと俺は思います。嘘を見破る仲間の能力で暴いたからってだけじゃない、彼女の言葉には信念がありました。ギーアの印象を変えたいって言葉に嘘偽りはありませんでした。仮に更なる真意があったとしても、その犯人みたいな考えはないはずです。俺はそう信じています。だから――」
「……ああ、分かってる」
必死に述べる誇太郎の想いを汲むように、フェリシアは再度抱擁する。
「お前が信じたなら……最後まで突っ走ってみろ。応援してるから、目一杯頑張れ!」
「……ありがとうございます! では改めて、行ってまいります!」
フェリシアの激励への礼を最後に、誇太郎は夢から覚めていった。
そうして一人、夢の中に残ったフェリシアは複雑な面持ちで独り言ちる。
「……悪いな、コタロウ。実は犯人の目星は付いてんだ。でも分かってくれ、今言った所で支障きたすだろうから言わなかったんだ。それに……そう遠くない未来で、ソイツと対峙することになるだろう。もしそうなったら、お前はどう結論付けるんだろうな。あたしとは違う答えを……どう見つけ出してくれるんだろうな」
長いため息と共に、フェリシアもまた夢の世界を後にしていった。
拭いきれぬ悔恨を胸に秘める一方、信じた弟子の明るい未来を信じながら。
*
午前六時十五分。
「……ん」
夢の中で濃密な意見交換を終え、誇太郎は目を覚ました。
穏やかな初冬の朝日が部屋に刺し込む中――。
「ご主人様、おはようございます」
エルネストの紹介で所属することとなったドラゴンメイド、オダリスが起床の挨拶を告げる。
「ああ、おはよう。オダリス」
「少々顔色が優れないご様子ですが、大丈夫ですか?」
心配そうに様子を伺うオダリスに、誇太郎は穏やかに首を横に振る。
「いや、大丈夫。ちょっと緊張してただけだ、今日の会合がどうなるか」
「それでしたら、眠気覚ましも兼ねて一度嗅いでおきますか? 私のモーニングファート」
そう言いながらオダリスがお尻を向けようとする所を、誇太郎は慌てて制止する。
「いやいやいや、大丈夫だから。お前のおなら、バレンティア並に強烈だから。性癖理解してくれてるのは嬉しいけど、逆に朝っぱらから体力使い果たしちゃうから!」
「左様でしたか。では、私はアマンシオ様と共に朝食の準備をしてまいります」
「ああ、お願いね」
一礼し、オダリスは部屋を後にする。
やがて一人になった後、誇太郎は夢の中でフェリシアと語り合ったことを思い返す。
最後に告げられた初代現人神の正体とその末路の真相。そして、フェリシアが今まで見せることのなかった曇り顔。
本土での活動を続けていくうちに、徐々に詳らかとなっていくのだろうか。
そんな疑問が脳裏に過ぎるも、今やるべきことはその推察をすべきではない。
「……集中しよう」
パンっと頬を叩いた後、誇太郎はベッドから跳ね起きた。そして身支度を整え、部屋を後にするのだった。
連合国の今後を決める、大事な会合へと。
いかがでしたでしょうか?
次回からはちょっと新たな試みに挑戦してみる予定です。
何卒よろしくお願いいたします。




