↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
そうだ、異世界でも強盗しよう-35歳TS少女の成り上がり -  作者: 東山統星
シーズン1 天使の顔を持つ怪物──シオン・タカハシ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6/8

006 ペルメル・エデン

 どうやら、身体能力も強化されているらしい。普通なら死ぬ銃弾を喰らっても、BB弾と同じくらいの痛みしか走らない。


「さぁ、反撃の時間だ」


 シオンはそう呟き、羽を伸ばした。

 そうすれば、

 アスファルトがえぐれ、ガードレールが吹き飛ぶ。被害は大きいが、無法者がそんなことを気にするわけもない。


「うぉッ!!」


 そして、連中は魔術を使えないようだ。なんら反撃をしてこず、さながらのれんを押しているような感覚であった。


「クソッ……ガキの皮を被った化け物め……」


 かろうじて会話できる者は、うめきながらそう言った。


(……張り合い、ねェなぁ)


 別に鉄火場のごとく殺し合いがしたいわけではないが、張り合いがなさすぎるのも事実。シオンは溜め息をつき、現れた連中が全員瀕死になったところで、ホテルへと戻ろうとした。

 すると、

 ヒュー……と、シオンの肩に銃弾らしきものが直撃した。


「なんだ……?」


 シオンは、地面を一瞥する。そこには、高身長の男がいた。髪は黒色のオールバック。後ろ髪は長く、耳にはピアスをしている。彼は、シオンに向けて発砲するかのように指を向けている。どうやら、闘えそうなヤツが出てきたようだった。


「ペルメルさん……!!」


 連中のひとりが、待っていましたと言わんばかりに声を出す。


「オメェら、ガキひとりに苦戦し過ぎ。〝魔術師〟だと分かってるのなら、端からおれを呼べよ」


 ペルメル、という男は、不敵に笑う。


「さーてと、この街の暗部は、オメェごときじゃ破れねェことを教えてやるよ」


 空を舞うシオンに、ペルメルは指をくるくると動かす。

 そして、

 シオンの内臓に、激痛が走る。


「ぐぉッ!?」


 たまらずシオンは地面に落下する。身体能力が向上しているからか、落下自体に痛みはないが、それでも肝臓辺りの痛みは消えない。


「ペルメル・エデン。パープルズのナンバー2。更に、汚れ仕事はおれの専売特許だ」


 ペルメルはそう言い放ち、地面に落ちて悶えるシオンの頭を踏む。


「ぐッ……!!」


 シオンは情けない声を漏らすも、いかんせん肝臓付近が痛いので、動くことができない。


「さて、ガキの頭を踏み潰すのは気が引けるが……仕方ないよな。オメェの所為で、同胞がたくさんボコられたんだから」


 ペルメルは、一旦シオンの頭から足を離し、ついに彼女の頭をカチ砕くべく足を上げた。

 これは死んだのか? 異世界に来て、まだ1日も経っていないのに……。

 クソッ……!!


「──シオンさん!! なにやっているのですか!?」


 不愉快な声が聞こえてきた。ペルメルは、「あァ……?」と足を止める。

 その隙に、シオンは身体を転がせて一旦ペルメルから逃げた。


「見れば、分かるだろ。殺され、かけているんだよ……」

「2回死んだら、もう輪廻転生できませんよ!?」

「うる、せェなァ……」


 ただ、ヘーラーが役立つとは思えない。

 さぁ、どうしようか。シオン・タカハシ。


(待てよ……、〝おれ〟の翼は爆発を起こす。なら、それを内臓にぶっ刺せば、なにかが怒るんじゃないか……!?)


 確証なんてどこにもない。ただ、それでも賭けてみるしかないのも事実。シオンは、翼を生やして、それを肝臓部分にぶっ刺した。

 そうすれば、

 シオンの臓器は、爆発どころか復活を遂げるのだった。


「へェ……」


 ペルメルは、またもや不敵に笑う。


「面白れェ使い方だ。爆発を起こすだけでなく、再生能力も持っていると」


 シオンは起き上がり、ホコリをパンパンとはらう。


「ここからが本番だ……!! さぁ、かかってこい。ペルメル・エデン!!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。