↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
三日月  作者: 如月 透羽
PR
7/8

ep.7 いなくならないで

「セイ、大丈夫?体調悪い?」


まるで3日オールしたときのような、寄り道の多いプレイ。

私がすることが多いそれを、今日はセイがしていた。


「大丈夫だけど……今日調子悪いみたいだし、落ちるわ」



そう言っていたのが、2日前。

ここ2〜3日、学校にも、ゲームの方にも、星は来ていなかった。


『セイ、大丈夫かな。』


そんな想いが、胸に積もる。

まるで、雪みたいに。


通知が鳴る。

星からかも、と思うのは今日何度目だろうか。


少なくとも、二桁はあるはずだ。


__もう、期待させないで。

そう思いながら、スマホを開いた。


その瞬間、酷く懐かしい話し方が目に入った。


『@ユリ

明日は学校行くわ。あと、今日ゲームってやる?』


話してないのは2、3日のはずなのに、もう何ヶ月も話していないかのような錯覚を覚える。


先ほどまで不安がっていた自分が、馬鹿みたいだ。


そう思いながら、急いで返信を打つ。


『21時からやる予定だけど……体調だいじょーぶ?』


一緒にゲームができるなら、それは嬉しい。

けれど、星がまた体調不良になる方が嫌だった。


『大丈夫。半から行くわ』

その言葉に、スタンプを押して、スマホを閉じる。


__お母さんがいなくて良かった。


夜、多少遅くまで起きていたとしても咎めるひとはいない。

強いて言えば、セイが少し言うくらいだろうか。


そして今日は、あまり長時間する予定はなかった日。

それなら、お小言を言われずに済むだろう。


そんなことを思いながら、誰もいない階下に降りようとする。

頭に血が上る感覚がした。


「わ、」

慌てて、姿勢を低くして耐える。


目の前が明るくなった頃に、私はやっと階段を降りだした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。