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2011 デジャブ  作者: 森本 義久
12/17

復讐 歌舞伎町

11    復讐  ライアン 白河マンション 2005 7月


携帯電話の音に目が覚めて時間を見るとPM4:35  ライアンと別れてから8時間は眠った計算だ。。

着信は高円寺の田中邸からだ「もしもし」「あっ英樹さん 旦那さんがトイレで倒れて、、」

お手伝いのすみれさんからだ「はい それで状態は?」「意識はしっかりしてて大丈夫だって言うんだけど いま ソファで横になってます」中野だから高円寺まで1駅 タクシーでもすぐだ「10分で帰るから 飲めれば水でも出して飲ませてください すぐに帰ります」「分りました」「じゃ」

フロントに電話したら精算は終っていた 車を頼んで急いで身支度をしてすぐにフロントに下りてタクシーに乗り込んだ。。





「また変なのが登場しやがったな」  「ですね~」

高円寺の田中邸の見える場所の車の中で 2人の男がひそひそと話している。。

「いま詳しく調べさせてますが 田中剛三79歳 身寄りなし 田中不動産会長 現在はほとんど会社には出てないようです  ライアンと会ってたのは高杉英樹 30歳 看護士として住み込みで田中の家で秘書のような仕事をしてるようです」「うむ フィリピンの殺し屋と不動産屋がなんの繋がりなんだろうな?」「中国人の殺しと関係あるんですかね?」「この時期だ 関係ないわけがないだろう」「ですよね」


そう話してる間に救急車がやって来て 野次馬も含めて駅前が騒然としてきた

救急隊員はテキパキと田中邸から誰かを運び出して アッと言う間にサイレンを鳴らして去っていった。。   後を見送るのは40代くらいの女で 例の高杉は患者に付き添って救急車に乗って行ってしまった。。

「病院を調べといてくれ 今晩はここまでだ  いっぱい飲んで帰るよ」

「分りました平田警部 報告は明日でいいですか?」 「うん そうしよう  じゃ」

っと手を上げて高円寺駅に向かった。。。







南東京女子医大 消化器科 302号室で待っていると ベッドに寝かされたままの田中剛三が看護師に囲まれて入ってきた。。

テキパキとあらゆる装置に接続されていく剛三は 死んだように動かず 酸素吸入に顔を埋めていた。。

「高杉くん 後で里菜先生からお話があります 呼びにくるから待っててね」

と婦長が言うと みんなさっさと病室を出て行った   急に静まり返った室内には ぴっぴっと言う 懐かしい病院独特のメロディの世界に変わった。


「レナ、、、、」  「?」   「レナ、、、、」 と 左手がベッドの布団からもぞもぞと出てきた「おやじさん おやじ、、」  返事がない うわごとのようだ  そっと手を布団の中に入れた 多分レナちゃんの夢でも見てるんだろう。


後ろでガチャっとドアが開いて「高杉君  ちょっといい?」  里菜先生が立っていた。。  先生の後に続いて廊下に出て ドクター控え室にはいると「そこに座って少し待ってて」「はい」

すわりごこちの悪い椅子に座って 病院独特のにおいのなかに香ばしいコーヒーの香りが漂って来た、、  勤めていた頃は この病院の緊張感の中での1杯のコーヒーに どれだけ救われた想いで居たか しみじみと想いだした。


両手にカップを持った里菜先生が戻ってきて「どうぞ」と言って向かいの席に座った「はい  いただきます」しばらく無言でコーヒーを飲んでた先生が

「田中さんの事だけど 」「はい」「高杉君が親族代表でいいのよね?」「はい そう言われています」「うん ちゃんと緊急時の連絡人が高杉君になってるわ  知らない人が見たら本当の親子だと想うわね」と笑った。。「はあ」

「なんか顔や性格までも 田中さんと英樹君そっくりになってきたみたい」あはは  とさも楽しそうだ。。

「明日の検査結果を見なければハっきりとは分らないけど 多分膵臓に転移しれると想う

年齢的にも体力的にも外科手術は進められないから もって2ヶ月 今夜の様子次第では2~3日って事もありえるから 高杉君覚悟しておいてください」「はい  わかってます」

「そう  だよね  一番近くで見てたんだもんね」「里菜先生 いろんな意味でほんとうにありがとうございました  先生の進めのおかげで 私の人生の中でこの4年間 親孝行の真似事をさせてもらいました 」「うん 高杉君に頼んで 私もほんとうに良かったと想ってます  今後の仕事の事は私に任せて 高杉君の希望に添えるように私がしますから」「ありがとうございます その時はお願いするかもしれません」 「うん  じゃ」といって廊下に出ていった。。



ナースステーションの時計を見るとAM4:15 夜も終って早朝と言っていい時間だが 親父の目が覚めるまでは側に居ようと病室に帰ると

「英樹か?」  と親父は気が付いていた。。

「おやっさん  気分はどうですか?」「うん  ここは女子医か?」「はい そうです 里菜先生がさっきまで見てくれてました」 「そうか  英樹  後何日くらいわしに時間があるのだ?」「はい?」「長くないのは自分でもわかる 里菜先生は後どのくらいもつと言っていたんだ?」  一瞬考えたが田中剛三だ ごまかしは効かないと覚悟して「後2ヶ月もてば良いほうだと言ってました」「そうか  2ヶ月  あまり時間がないな」

「はい」  しばらく  そして 長い沈黙が続いた  心電図のピピと言う音だけが病室にこだました。。



「英樹 ベッドを起こしてくれ」「大丈夫ですか?」「ああ  大事な話がある  いや  頼みだ」「はい」電動のベッドを 足 腰 背中と 親父が無理のない姿勢になるよう微調整しながら「これくらいで良いですか?」「ああ  丁度いい  ありがとう」



「英樹 頼みがある」「なんでしょう?」「あいつを捕まえて来てくれ」「あいつって?   

捕まえるって何ですか?」「レナを殺した 小森連だ  どうしても許せない」

「おやっさん・・・捕まえてどうするんです?」「レナと同じ目にあわせて わしがあの世へ連れて行く」「おやっさん・・・疲れてるんです  少し寝ましょう」

「いや この5年間 ずっと考えてきた事だ  娘の香織と レナが殺された事は

わしが死んだら全て終われる  と想って生きてきたが あいつ小森連が出所してからは 毎晩レナが夢に現れて あいつに怒鳴られ 投げ飛ばされ たばこの火で柔らかな肌を焼かれ 寒い中 朝までベランダの外に放りだされ 震える声で おじいおじいと泣き叫ぶんだ  おじいおじいと・・・」

「親父・・」  「死にかけの今のわしにはよく分る レナの逃げられない絶望と恐怖

絶えられない痛みと悲しみ   わしはもうあいつ小森連を生かしておく事に耐えられないんだ   頼む英樹・・・あいつを捕まえて来てくれ」

泣きながら震えながら吐き出す親父の姿は 自分の死よりも悲しい事がこの世にはあるんだと物語っていた。

ベッドの上で天井を見つめて 親父は永遠と泣いていた 

そしてふと気が付くと俺の目からも 何十年も枯れていた涙が止め処もなく流れていた。

そう 俺は悲しかった 悔しかった 怒ってたんだ  レナちゃんが殺された事 香織さんの自殺  小森連の出所 あのフィリピンの夏の 11歳の時に封印した心 感情と言うものが この親父の悲しみを見いると ミンダナオ島からバゴボ族の魂が飛んできて 俺の胸に突き刺さった。

 

朝の見回りに来た看護師に点滴を頼み 親父が眠ったのを確認してから女子医の正門でタクシーに乗って高円寺の家に帰った。。

着いたのが朝9時 鍵を開けて母屋に入ると「おかえりなさい  剛三さんどうでしたか?」と 家政婦のすみれさんがもう来て待っていた。。



簡単に事情を話し  入れたてのコーヒーをもらって離れの自分の家に入ると なにか違和感がした。

「だれ?」  誰も居ないと想っている部屋に声をかけると 意に反して「俺だヨハン  」

「ライアン、、、どうした?」 部屋に入るとキッチンにうずくまったライアンが居た。

みるとキッチンの床が血に染まっている「ライアンどうした? 怪我してるのか?」

「ああ  少しやられた」「どれ見せてみろ」 服を脱がして裸にして見ると

わき腹と背中 腕に数箇所の切り傷が 血の乾いた状態であった。。

「立てるか?」「ああ」  そのままパンツも脱がしてバスルームに運び シャワーで少しずつ傷口を洗い流しながら診断すると 内臓には達してないわき腹の傷が深さ1cm 長さ5cm 背中が浅く10cm 左腕の傷が1番深いようだが命には関わらないようだ。

「大丈夫か?ライアン」  目を覗き込むと 疲れてはいても目の光は確かで 少し貧血ぎみだが先ずは大丈夫のようだ。

電話をしようと携帯を出すと「待ってくれヨハン  警察はダメだぞ」「おい 救急車は呼ばないと 検査して縫わないといけないしな」「ダメだ  呼ぶんじゃない」「・・・」


まっそれはそうだろう  ギャングのライアンが怪我をしてたら ころんだでは誰も信用しないだろうしな。。「じゃ  どうするんだよ」「悪いがヨハン お前がなんとかしてくれ」

「そうか  仕方ないな」

多少はやった事がある 消化器科の前は救急救命センターに勤務していたから このくらいの傷は慣れたもんだ。。それに麻酔も化膿止め 点滴も親父のが沢山ある

さっそく母屋に行って医療器具と必要なものをかき集めて とりあえず消毒からはじめて

傷口も綺麗に縫った   我ながら上出来のオペだ。。

ベッドに寝かせ点滴をして ライアンに眠るように指示してから 自分も一昨日からほとんど寝てないのに想いいたって  寝ることにする

その前に 家政婦のすみれさんに ライアンの口止めと 親父の病院から連絡があったら

起こしてくれるように言うと すみれさんはこれから病院のほうに行ってくれると言うので安心して 正午前 ソファに横になった   久しぶりに夜勤明けのような奈落に落ち込むような眠りについた。。



強烈な空腹に目が覚めると ライアンがベッドに腰掛けてどこかに電話していた。

掛け時計を見ると18:35 「何か食い物を取ってくる」と声をかけると ライアンは左手をあげておうと言うポーズをした。



母屋のキッチンに行くと お重にたっぷりと料理が用意されていて すみれさんの書置きが 「冷蔵庫の残り材料で夕食を用意しました 食べてください   里菜先生が 剛三さんの容態は安定しています と高杉さんに伝えてくれとの事です  私は明日から直接病院に行きます しばらくは自分で自炊してください  すみれ」と紙切れがあった。。


スミレさんの料理と 親父の取っておきのワイルドターキーを持って部屋に帰り ライアンの傷の消毒をしてから2人で食事にかかった。  ターキーが胃にしみてすみれさんの作ってくれたステーキがことさら美味い  2人で黙ってむしゃむしゃ食った。

つけっぱなしのテレビを見ていると 昨夜から今朝にかけて 新宿歌舞伎町で起きた発砲事件についてのニュースをしている 中国人同士の抗争の疑いがあると言う事で いまのところ被害者は居ないと言う事だ。

クス  と可笑しくなった「これか?ライアン?」「ああ」とライアンもにやりとしている。

最低でもここに1人はけが人が居るのだ  他にも居ないわけがない。


「ヨハンすまない  明日までここに居させてくれないか?」「ばか いつまででも居ろよ  ってか 殺されそうになったんだろ  当分ここを出るな」「すまん 今はちょっと揉めてるみたいで 下のもんに金を集めさせてるから待ってくれ」

「金って?」「いや  なんでもない」  「だから言ったろ 2000万くらいなら 俺が用意できるから」「マフィアの金だ お前に迷惑かけるわけにはいかないだろ」


そこにライアンの携帯が鳴った  はい とライアンは寝室の方に行って話しだした

なにか突発的なトラブルがあったようだが ダガログ語なのでもう忘れてしまって聞き取れないが 50万ドル  だけは理解できた。。  しばらくして出て来たライアンの顔は 今朝より青くなっていた。。

「どうした? 何かあったんだろ?」  「いや なんでもない」と言って またどこかに電話をかけながら今度は庭に出て行った。。


しばらくして戻ってきたライアンの顔は 完全に違っていた。。「どうかしたのか?」

「ああ ジョセフが死んだ」「 ジョセフってダバオのか?」「ああ 昨日の抗争の時に腹に1発くらったらしい」「いったいどうなってるんだ? これまでは何も聞かなかったけど

子供の頃の遊び仲間のジョセフまで死んだのなら 俺にも聞く権利があるんじゃないか?」

「ああ  悪い  そうだな・・」


「はじめの原因は大久保の小さな弁当屋からだったんだ 台湾人の親父がこつこつと金を貯めてやっと持った店だったんだが 近くに北京系の食堂があって そこが北京マフィアに苦情を持って行った   それから嫌がらせが始まって 台湾系との揉め事に発展していったんだ」  「うん」


はじめはよくあるように 店の前で飯がまずいの腐ってるのとチンピラの嫌がらせがはじまって 電話があってうちから2人だしたんだ  店の前でもめた後に 夜 たまたま歌舞伎町でそいつらチンピラ同士が鉢合わせして 酔った勢いで北京の奴を刺してしまった  その後すぐに仕返しが始まって歌舞伎町のほうぼうで台湾 フィリピン系 対 北京 福建系の喧嘩が起こってしまった。。

警察もかぎ付けて間に入ってきたので 死人が出てないところでお互いに話し合いをしようと言うことで いったん収まっていたんだが 弁当屋に火を付けようとしたチンピラ2人を見つけたジョセフが 誤って一人を刺し殺してしまった

また悪い事に その死体をミンチにして下水で流して消してしまったんだ

当然 逃げたもう1人が騒ぎ出して 今度は武装した本格的な抗争になってしまった。


ただ 今度はうちが悪い だから昨日 北京に話しをつけに 台湾のボスと一緒に俺が

10万ドルを用意してわびを入れに行ったんだけど 奴らそれを待ち構えていやがった。。

「そうだったのか  それで50万ドルとは?」「・・ああ  聞いてたのか ・・」

「聞こえた」「北京のやつら ふっかけてきやがった」

「俺が50万ドル出すから 手打ちに出来ないか?」 「馬鹿言え こっちはジョセフがやられたんだ このまま手打ちになんかできるか」


「じゃあ  このままやり続けて  勝てるのか?」「・・・」

「実際の結末の予想を教えてくれ」

「まあ  な  人数からして こっちは台湾 俺んとこ合わせても30人がいっぱいってとこで  北京はメンバーだけでも100人は居る 出稼ぎも合わせたら200人でも300人でも動員出来るな   」「・・・」

「まあ  正直 新宿警察も出てくると 俺たちや台湾系はこの歌舞伎街から1人もいなくなるだろう」「だろうな  新宿の病院勤務の看護士の俺でも 最近の中国人の多さはわかるさ」  「しかし・・・ 俺にそんな金はない・・」「だから俺が用意する」「日本円で5000万だぞ  どうみてもお前がそんな金持ちには見えないぜ」

「ああ お前の命の値段だと思えば たいした金額でもないさ」「ヨハン・・」

「ライアン これからその北京と台湾の手打ちが出来るかどうか やってみてくれ  俺は金を用意するから」「ほんとうか?」「ああ  大丈夫だ  当てはある」


それから1週間 170cmと小柄ながら 鋼のような身体のライアンの傷は 化膿もなく順調に回復していった 縫った糸も抜糸した夏日が続いている中 緊急入院した田中剛三も無事に退院して自宅に帰った。。


その夜 親父の部屋で点滴の交換をしながら「親父 小森連の件 やらせてもらいます」「すまん  覚えていたのか」「そこで親父にお願いがあります」「ん  なんだ?」

「フィリピンの頃の親友が困っていて 4000万円必要なんです 親父さんお願いします」「なんだ?  英樹の親友って 初めて聞いたぞ 話してみろ」「はい」


それから 小学校2年の時の親父の死 日本を離れて8歳の春からのフィリピン ミンダナオ島での生活 11歳の時の事件 

ライアンに命を助けられた事 叔父に頼んで日本の看護師の専門学校に通わせてもらったこと 東京女子医大に看護士として就職できた事 ライアンとの再会とマフィアの抗争と  生まれて初めて 想い出すかぎりに自分の過去を親父に話した


「そうだったのか  4000万円で良いのか?」「はい  すみません」

「英樹の命の恩人なら1億だって安いもんだ 明日には用意させよう」「ありがとうございます」「英樹 言わないつもりだったが 白河のマンションはお前の名義にしてある わしが死んだら弁護士がお前に伝えるようになっていたんだが  丁度よかった  」「・・・・」

「小森連を捕まえて 白河マンションの38階 レナが殺された部屋に連れて来てくれ

わしにはあまり時間がない」「わかりました ライアンに手伝ってもらうつもりです」

「そうか もしもの時に罪をかぶるのはわしだけにするつもりだが 英樹も覚悟してくれ

弁護士は用意している   しかし  他の人間が関与するのは 出来るだけ少なくしてくれ」

「分ってます ライアンと2人でやります  安心してください」「ありがとう  それにすまない」「いえ 俺こそ 親父さんに拾ってもらって すごく感謝してます  それに レナちゃんの敵も 親父さんが言わなくても 多分一人でやってました」「ありがとう そう言ってもらえて 安心して死ねるよ」「おやっさん  まだまだ安心しないで  今日は寝てください  おやすみなさい」「うん  おやすみ」




「おかえり  どうだった?」ライアンが北京 台湾との手打ち式から帰ってきた

「ああ  終った  」「よかった  これで命拾いしたな」

「それどころか 俺は60万ドル用意したアジアンマフィアのドン ライアン大人だって 両方のボスから ファミリーの兄貴分に祭りあげられたよ」と笑っている。。


「ほう  ライアンがか」「おうよ 30歳にして北京 福建 上海 台湾系マフィアのボスの一人だ 」あはははは  と  上機嫌だ。。

 

このところ歌舞伎町も 暴対法が効いてきて 日本のヤクザはもちろん アジア系マフィアもキュウキュウしてるところだった  そこに今回の事件  発端はたかが弁当屋の仕切りで 双方引くに引けない所に ライアンのふところから見舞金 北京に3000万 台湾に2000万 そしてライアンの仲間には1000万を持たせてフィリピンに帰国させた。

台湾もほとんど帰国して 歌舞伎町も静になったらしい。。

「俺が2000万持ってるって言ったんだけど 親父が全て持つって 結局6000万全て出してくれたんだ」「ああ  ほんとうにお前の親父には恩に着てるよ  だけど 俺と会うと親父さんに迷惑かかるから お前からよく言っといてくれ  今回の話もしてくれな」

「ああ わかってるって   じゃ  あっちの件 そろそろ動けるか?」

「ああ  今夜でも大丈夫だ」「よし  じゃ 今夜 チャンスがあれば実行しよう」





おかしい  なんか  おかしい・・・


高円寺の田中邸を見張りながら 平田警部は首をひねりながら考えこんでいる

「ビートタケシの真似ですか?  似てないし古いですよ」  「ン?  あほか」

「歌舞伎町で中国人が殺されて台湾マフィアと揉めてたのが あのライアンがこの田中剛三と会ってから急にみんな帰国した??  何故だ?」「知りません  中国人が殺されたって 死体もないじゃないですか  噂だけでしょ?」「馬鹿 やつらの死体は ひき肉になって下水を流れているか 煙になったか どちらにしても消えるシステムになってるんだよ」「だったらいいじゃないですか  中国人が何人消えようが 我々の仕事が楽になって ありがたいくらいですよ」「まっな 署のやつらは鼻毛ほども気にしてないがな   ただ ライアンだけは気になるんだよ」「なんでですか?」

「なんでか?  わからん・・」  「帰りますよ」















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