表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
キラキラ拒否反応! 〜真面目すぎアイドルと陰キャオタクの秘密の共有〜  作者: 鎧塚 玲


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

9/15

第9話 どエロタイガーの咆哮と、泥沼のスキャンダル・パレード

「おいおい、ババア。マジでうぜぇんだけど。……やっちゃうか、こいつ」


不良の一人が、ひよりの肩を突き飛ばそうと手を伸ばした、その時。


「……俺のマネージャーに、気安く触らないでくれる〜?」


夜の静寂を切り裂くような、低く、冷ややかな声。


そこには、フードを深く被り、狂気を孕んだ瞳でこちらを射抜く――『レオン』が立っていた。


「た、レオンさん……!?」


「……ひより、下がって。……さぁ、夜の遊び方を教えてほしいんだろ? 相手になってやるよ、野良犬ども」


健人は一瞬で『どエロタイガー』を召喚した。……いや、中身はジーク様の戦闘モードだ。


無駄のない動きで不良の腕を捻り上げ、壁に叩きつける。その圧倒的なオーラと「本物の色気」に、半グレ予備軍たちは悲鳴を上げて逃げ出していった。


「レオン……すげー……」


呆然とするヒナに、健人はレオンの顔のまま、静かに、けれど厳しく告げた。


「ヒナ。……お前の本当の姿は、これなのか?」


コンビニの裏、街灯の下で、ヒナは震える声で告白し始めた。


彼は『日向財閥』の末っ子。完璧で男前な兄に憧れていたが、家族からも事務所からも求められたのは、末っ子としての「可愛いキャラ」だけだった。


「……かっこよくなりたかった。でも、誰も『ヒナくん可愛い』しか言ってくれない。だから、こういう連中と……。でも、本当は縁を切りたいんだ。あいつら、実は半グレと繋がってて……脅されてるんだよ」


「半グレ……!?」


ひよりと健人は顔を見合わせた。そんなのがバレたら、スカイさんの「家族の未来」どころか、事務所ごと爆発する特大スキャンダルだ。


「……分かった。なんとかしよう。とりあえず、今日は俺たちの家に――」


「えっ!? 健人くん、今『俺たち』って言った?」


健人は、ひよりを守る一心で口走ってしまった。


「ああ。……今、ひよりとは同居してるんだ。安全のために」


「…………は?(ドン引き)」


ヒナの目が点になる。


「いや……。俺の半グレ繋がりも特大スキャンダルだけどさ……。現役トップアイドルがマネージャーと一つ屋根の下って、それ、アイドルとして『詰み』じゃねーの!? 俺より終わってるだろ!!」


「……あ」


健人は顔を真っ赤にしてフリーズし、ひよりは夜空を見上げて遠い目をした。


こうして、秘密を共有する「共犯者」がまた一人、しかも最高に面倒な御曹司の末っ子が加わることになったのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ