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勇者召喚、ヤバいのが混じってた。 ~近代兵器と戦い抜いた男は、異世界で慈愛を振るう~  作者: 風水
第二巻:第四幕:産業革命編 第五章【東方への指針:塩の海と鉄の道】

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第二百三十一話:【鉄の閃光:一日の帰還】

第二百三十一話:【鉄の閃光:一日の帰還】


西側諸国との同盟を盤石にしたサキモリたちは、聖都クリスタへの帰路に就いていた。


サキモリは蒸気機関の出力を限界まで引き上げ、聖都を目指す。


荷台ではアリサが概念盾「アイギス」を展開し、凄まじい風圧から車両を守る障壁となっていたが、極限まで加速した車体は激しく震動を繰り返していた。


その凄まじい揺れの中でも、ルミナは平然と眠りについており、エレンは流れる風景を穏やかに楽しんでいた。


一方で、ミャオだけはカーブのたびに「にゃぁああ!」と悲鳴を上げ、車内を転がり回っていた。


アルタ、クレイオス、ガーランド、カーマイン。


昨日まで滞在していた国々を、巨大な鉄の塊が爆音と共に駆け抜ける。


各国の王や国民は、その圧倒的な速度と質量を目の当たりにし、サキモリが残した警告の真意を物理的に理解した。


「線路には緊急時以外は入らないでください。音が聞こえたらすぐに逃げて、なるべく早く侵入できない柵を作っておいてください」


それはもはや単なる助言ではなく、文明という名の暴威から命を守るための鉄則として、人々の心に刻まれた。


(第二百三十二話へ続く)

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