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第二百三十一話:【鉄の閃光:一日の帰還】
第二百三十一話:【鉄の閃光:一日の帰還】
西側諸国との同盟を盤石にしたサキモリたちは、聖都クリスタへの帰路に就いていた。
サキモリは蒸気機関の出力を限界まで引き上げ、聖都を目指す。
荷台ではアリサが概念盾「アイギス」を展開し、凄まじい風圧から車両を守る障壁となっていたが、極限まで加速した車体は激しく震動を繰り返していた。
その凄まじい揺れの中でも、ルミナは平然と眠りについており、エレンは流れる風景を穏やかに楽しんでいた。
一方で、ミャオだけはカーブのたびに「にゃぁああ!」と悲鳴を上げ、車内を転がり回っていた。
アルタ、クレイオス、ガーランド、カーマイン。
昨日まで滞在していた国々を、巨大な鉄の塊が爆音と共に駆け抜ける。
各国の王や国民は、その圧倒的な速度と質量を目の当たりにし、サキモリが残した警告の真意を物理的に理解した。
「線路には緊急時以外は入らないでください。音が聞こえたらすぐに逃げて、なるべく早く侵入できない柵を作っておいてください」
それはもはや単なる助言ではなく、文明という名の暴威から命を守るための鉄則として、人々の心に刻まれた。
(第二百三十二話へ続く)




