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常識くんと愛さん   作者: ニケ
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第七十三話

生徒会室から神埼たちが作業している教室へと歩いていた。緒方は先程の出来事を思い出して遠くを見つめる。2年生の意見がバラバラでまとまらない。それぞれの想いはよい卒業式にしたいという同じ思いだが、やり方や感じ方が大きく違っていて心までもバラバラになってしまったようだ。お互いに歩み寄ればいいのだが、年に一度の大きなイベントでお世話になった3年生への想いが強く誰も譲らない。いつの間にかよい卒業式にすることより、どれが一番正しいかの追求になってしまった。「先輩たちの気持ちもわかるぜ。生徒会って今の3年と2年の先輩たちが立ち上げたんだからな。」大塚が隣でため息をつきながら呟いている。新しく生徒だけの組織を作ることでもっと自分たちにできることはないか。それがこの生徒会の始まりでこの学校には生徒会がなかった。それほど大きな町ではないし、人口も少ない。役場、警察署、病院、消防署、それぞれ大きなものが一つあるだけだ。この町は自然がたくさん溢れていて、のどかな田んぼが広々と海岸まで続いている。そのなかを川が伸びやかに流れていて魚も多い。緒方がよく行くコンビニは2年ほど前に開店した。生徒会を立ち上げる時、今の3年生の先輩たちは後輩のため生徒一人一人に自分たちが何をしたいか、いかに自分たちで考えて自主的に行動したいかを語り回ったらしい。緒方や神埼が入学する前だ。初めは見向きもされず、生徒会がなくてもうまくいっているのにわざわざなぜ行動しなければならないのか、今まで通り先生や学校の伝統に従っておけばいいじゃないか、という考えの生徒が大半で思った以上の反発があったらしい。先生たちはとても嬉しがって全面的に協力してくれていたが、生徒たちの支持や理解をもらえるように自分たちでやりたいからと話し合いを続けた。結果、今の生徒会ができ卒業式で3年生から2年生に引き継がれる。先輩たちにとってとても大きな節目だろう。緒方は目を細めた。「想いが大きいことは素晴らしいことですが、想い入れが強すぎて心が離れてしまっては本末転倒です。卒業される先輩方も安心して旅立つことができないでしょう」どうしたものかなと緒方は思っていた。自分は一年生だし後から入ったので冷静すぎるのだろうか。意見を言っても、お前たちに何がわかるのか、という気持ちが伝わってきて2年生の白熱した話し合いをその場で聞くだけになっている。結局は見守るしかないのだ。「あれじゃあ平行線だぜ。卒業式まで日がないってのにどうすんだか。とりあえず最低限の飾り付けは神埼と林にお願いしてるから何とか形にはなると思うけど」先輩たちが納得するものができるかどうかはわからないな。下手すれば生徒会のなかでわだかまりが残るかもしれないし。大塚は両手を頭につけて面白くなさそうに前を向きながら言った。意味ないよな。そのまま手を上にあげて背伸びをしている。「。。自分の想いを確かめた後は、相手の気持ちを聞くことが大切です。相手には相手のちゃんとした考えがありますから。」神埼のことを思い出した。もうすぐ会えると思うと心がふわふわとしてきて温かくなる。自分の溢れる想いに戸惑いを感じながらも常に神埼の気持ちを冷静に聞くことを意識してきた。大切にするには具体的にどうすればいいかわからないから、その都度聞くことにしている。緒方が神埼の気持ちを真剣に聞こうとするとそれがわかるのか神埼は素直に感じている気持ちを打ち明けてくれる。いつもはふざけていてもその時だけは正直にまっすぐに答えてくれる。だから安心して神埼のそばにいることができるのかもしれない。「完全なすれ違いですね。とても悲しいことですが、しかたありません」何とかしたいが自分ではだめだ。これはもう3年生に相談するしかないのではないか。緒方は下を向いたまま廊下を見つめた。「まあ、なんとかなるだろ。想いは一緒なんだし。俺たちが悩んでもな。今日は神埼と林と4人でご飯でも食べに行こうぜ」背伸びをしたあと大塚は明るく緒方の肩をポンと叩いた。歩く速度を少し速める。はっとして緒方は大塚の方を向く。「神埼くんは焼きそばが食べたいと言っていました。どこか美味しい焼きそばが食べられるところは知りませんか!?」一瞬にして、一大事だ!という顔になった緒方を大塚が嬉しそうに笑う。この間のキムチ鍋のお礼だと笑えば緒方はありがとうございますと言って優しく笑った。神埼に会えるのが待ち遠しい。緒方は少し小走りで教室へと急いだ。

皆様、こんにちは(*^^*)いかがお過ごしでしょうか?

今日は春分の日ですね。春です!(*^^*)うふふふ。散歩に行こうかな~と思っているニケでごさいます。名前は知らないのですが黄色い小さい花が道端に咲いていました。ほっこりして幸せな気持ちになりました。えーのー。

ではでは、これからも素敵な時間をお過ごしくださいね(*^^*)

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