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常識くんと愛さん   作者: ニケ
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第七十話

放課後、緒方は生徒会に呼ばれているので会議が終わるまで今日も教室で待っていた。夕日の傾きが日に日に遅くなって、同じ時間でもだいぶ明るい。「わあ!神埼くん!すごくたくさん編んだのね。とっても素敵!」緒方を待っている間、神埼は編み物をしていて木村に教えてもらっている。木村も何かを編んでいて形になってきた。家に籠ってDVDを見ながら編むのもいいが、やはりこうやって教えてもらいながら編んでいる方が体も心も楽なようで、目も一人の時よりもしばしばしない。一昨日から緒方2号と一緒に編んでいるから、だいぶ楽になった。「そ、そうかな。。?でも、ほら、ここ、ちょっと編みが緩くなってる。失敗しちゃったよ。」誉められるのに慣れていなくて神埼はつい自分の至らないところを探して指摘してしまう。自分の失敗を探さないと落ち着かない。木村は、そんなことないわ、と柔らかく笑った。「ほら、見て。始めの方は緩いかもしれないけど、一生懸命さが出てる。今編んでいる部分はしっかりしていてふわふわでしょ。これって素敵なことよ。神埼くんがちゃんと編めてるってことなんだから。」それに、この始めの一生懸命さがあるから今の編みがあるの。この緩さが神埼くんの一生懸命さ、今のこの素敵な編みのことを見ている人に伝えているのよ。失敗かもしれないけど、そのままで素敵だわ。木村は愛しそうにその失敗したと伝えた編み目を撫でた。神埼は参ってしまう。木村は誉めることが上手だ。否定してもその否定した部分の良いところを正確に把握していて納得してしまうような考えを伝えるので、否定することが出来なくなってしまう。終いには否定すること自体も、神埼くんらしくていいわね、と誉めてしまうのだ。きっと木村には誉めている自覚がないのだろう。ただ素直に気持ちを話しているだけかもしれない。すべてを肯定してしまう点では緒方と似ている。神埼は照れて落ち着かない。木村は気にせず自分の編み物を進めていた。「それって、招き猫?」木村が編んでいるものが形になってきて、猫の耳がつけられていた。頭の部分が出来上がっている。そうなの、と木村は嬉しそうに笑った。「福がいっぱいくるように、というよりは今の福がいっぱい実感できるように、かしら。」神埼の目を見て、木村は優しく笑っている。編みながら何かを思い出すように目を細めている。私、全然編み物できなくて、でもどうしてもやってみたかったの。ぽつぽつと、のんびりと話していた。「何度も何度も毛糸を絡ませたり、編み目の数を間違えたり、散々だったわ。でも、好きだから、プレゼントしたかったからずっとやってたの。」もうマフラーを編むのに3年よ!3年かかったわ!三本の指を神埼の前にずいっと出し、強く言って笑った。諦めろって言われたけど、どうしてもって言ってやってた。そしたらこんな感じ。招き猫の頭を神埼の方に向けてお辞儀をするように下を向かせている。神埼も招き猫に対してお辞儀をした。「ふふふ、だからね。こうやって編み物ができる幸せをより実感できるように。編んでるの。」それに贈りたい人もいるし。。静かに笑っている。神埼は木村の話を聞いていたが、木村は誰かにプレゼントしたいから頑張ったのではないかなと思った。幸せを実感したいのもあるだろうが、贈りたい気持ちの方が強いのではないか。呟くように言って編み始めた木村をじっと見る。木村が不思議そうに神埼を見た。「プレゼント、したらすごく喜ぶと思うな。その招き猫。とっても可愛いし、なんか応援してもらってるって感じがする。」神埼は木村が誰かを想っていることに気づいたが気づかないふりをした。きっと話してくれるだろうし、木村が幸せそうな顔をしていたので黙っておく。そう。。?少し驚いた顔をして、嬉しそうに顔をほころばせている。編み物を再開しながら、ありがとう、と木村は神埼に言った。じゃあ、帰るわ。またね。先程までのんびりと二人で編んでいたが急に木村が片付け始めた。いつもそうなので、ゆっくりしてもいいんじゃないかと思う。しかしそんな神埼の訴えを木村は感じ取ったらしい。緒方くんによろしくね。穏やかに笑って、さっと帰ってしまった。木村が慌ただしく帰り支度をするときは緒方がやってくる。神埼はマフラーをそっと鞄の中に仕舞う。「神埼くん。お待たせしました。さて、帰りましょうか。」木村はなぜ緒方が帰ってくるのを正確にわかるのだろうか。にこにこと笑っている緒方の頭を撫でながら神埼は首を捻った。

皆様、こんにちは(*^^*)挨拶が遅れまして、申し訳ありません。ニケと申します。


今日、アクセス解析なるものが見れるということで、見てみますとなんと!読んでくださっている方がいらっしゃる!!こんな素敵なことは。。!挨拶せねば!!と思い急遽書いている次第です。

本当に読んでくださってありがとうございます。幸せです。。ありがとうございます。じーん。。

小説を書くことができる幸せを噛み締めながら思い描くままに書いております。皆様が少しでも心がふわっとなるように書いていきたいなと思っております。出来れば喜ばせたい!と願っております。

今日は花粉がたくさん出てますので、花粉さんガードで!では、また~。素敵な時間をお過ごしくださいね(*^^*)

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