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常識くんと愛さん   作者: ニケ
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第百二十四話

緒方が作ったスープを大塚と林は食べてみて驚く。とても美味しい。どうやって出汁を取ったのか。林は少し興奮気味で緒方に尋ねていた。なんだこのまろやかで優しい味は。本当に緒方が作ったのかと、スープと緒方の顔を交互に見てみる。どう考えても似合わない。神埼が絡むとどんどん緒方のイメージが変わっていく。「えーと。。まずは鳥の手羽先をしっかり煮込んでおくのですよ。神埼くんの美容を考えたら、ここは欠かせません。それから、野菜をきちんと小さく刻むことですね」スープの中にある手羽先はトロトロしていて簡単にほぐれていく。口に入れてみるとすぐとろけてしまって噛まなくても飲み込める。美味しい。骨以外の肉も皮もあっさりしていながらしっかり味がついている。小さく刻まれた野菜がまたとろけていて、飲むと温かいスープと共に優しく喉を通っていった。煮込まれている野菜を聞いてみると、玉葱、人参、キャベツに白菜と栄養満点だ。風邪を引いたときや調子の悪いときもとても食べやすくていいのではないかと大塚は思った。「弱火にしてじっくりゆっくり煮込むことですね。神埼くんのことを思い浮かべながら混ぜれば、あっという間です」にこにこと笑いながら林に教えている。愛の成せる技か。。先程の緒方ののろけを思い出しながら大塚は身震いをした。これをいつも一人で作っているのだなと思う。一人であんなにやけた顔をして作っているのか。。アヒルの専用皿といい、スリッパといい、神埼は本当に途方もない包容力を持っている。緒方がこんなにのびのびとしていることからも神埼はやっぱり凄い。大塚が緒方と神埼に相談しようと思ったのも、表面だけの冷たく笑う緒方がにこやかに笑っていたからだ。「あん時の緒方って。。まるでたくさんの花に囲まれているような。。幸せそうな顔してたからなぁ。。」周りの視線など全くもって気にしていない。神埼と一緒にいることができる喜びに溢れていた。クラスメイトたちは神埼のファンなので神埼が穏やかに笑っていたことに安堵していたけれど。大塚は緒方の変わりように驚きを通り越して呆れていた。「美味しいですか?良かったです!神埼くんの分はちゃんと残してありますから、鍋にあるスープは食べてもいいですよ」この専用のスープ皿に入れて。。愛しそうにスープ皿を持ちながらうっとりと顔を寄せている。のろけ大魔王め。林が呆れて口を開けている。「まあ。。今に始まったことじゃないからな。。晩御飯できたら、呼ぶから。神埼を頼む」開けていた口を何とか動かして林は緒方に話しかけていた。あのふわふわとした幸せそうな顔の緒方の雰囲気に飲まれず、声を出せた林を心から凄いと思う。大塚は林を盾にして緒方の放つふんわりとしたピンク色のオーラから咄嗟に身を守った。アハハ!と楽しそうに皿の上で踊っていたアヒルを思い出す。あれは緒方そのものだったのだ。「ありがとうございます。私は神埼くんの元に戻りますから。。お二人はゆっくりとくつろいでいてくださいね」これは。。強烈な愛の波動だ。無自覚だからなお怖い。そっと隣の林の様子を伺うと、石になって固まっていた。そうだろう。。心構えがなくてはあまりにも強烈でやられてしまう。緒方は神埼くんの元へ~と口ずさみふわふわとしたまま去っていった。「。。はぁ。。これは。。ヤバい。もうお腹一杯で。。俺、なんかいろんなことがどうでも良くなったよ。。」偉いぞ!林。お前は立派だ。呆然としたまま呟く林の肩を励ますように大塚は叩いた。お互いに求め合い幸せそうに笑っている二人がそばにいると、微笑ましいと同時にぐったりと疲れる。まだあの柔らかくて優しい雰囲気に慣れていないのだなと思う。でも緒方の強烈な愛の波動は疲れるが嫌ではない。むしろ肩の力が抜けてほっと心がほどけていく。林も同じことを思ったのか、疲れた顔をしながら嬉しそうに笑っていた。きっと慣れるまで時間がかかるかもしれないが、この温かい雰囲気がしっくりとくる時が来るだろう。その時自分は愛というまだよくわからないものの欠片を知ることができるかもしれないなと思う。どんなに時間がかかっても、感じてみたい。愛し愛されるということを。幸せそうな二人を見ていても、きっと心地よいものなのだろうなと思う。「。。大塚。。あれが愛ってことか。。そういえば緒方の名前って愛だよな。。すげぇな。。」大塚を見て苦笑している。そうだな。林。俺たちもあんな風に愛に素直になりたいな。脱力している林に笑いかけながら目の前のスープを飲む。優しくて温かいスープ。緒方が神埼を想いながら作ったもの。神埼の料理が美味しいのは緒方のことを想いながら作っているから。二人の愛がこのスープにも晩御飯にも詰まっている。だからこんなに美味しいんだな。寝室で神埼を見守っているだろう緒方に、やっぱり緒方は面白いなぁと大塚は苦笑した。

皆様、おはようございます(*^^*)いかがお過ごしでしょうか?

朝から銀魂を見ております。面白いですねー!楽しい。。うふふ。もうずっと続いてほしいなぁと思っています。大好きだ!

ではでは、皆様これからも素敵な時間をお過ごしくださいね(*^^*)

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