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常識くんと愛さん   作者: ニケ
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第百十五話

アパートへと行く前にあの店長のスーパーへと寄って肉やお菓子を買いに行く。神埼は教えてもらったお礼と大きな魚を捕れたことをどうしても店長に報告したかった。スーパーに着いて買い物を緒方に任せながら店長を探す。店の奥で煙草をふかしていた。嬉しくなってそばに駆け寄る。大きな魚が捕れました!両手で大きさを伝えながら屈託なく笑った。何も言わず見ていた店長が無愛想に神埼の頭を優しく撫でてくる。緒方とは違う大きくて武骨な手。年配の大人から撫でられたことのない神埼は初めての経験で照れ臭い。何度も撫でられ髪がぐちゃくちゃだ。それさえも嬉しい。店長に撫でてもらい嬉しい思いのまま店の商品を見渡した。今日は林が好きな唐揚げにしよう。帰って一息ついたら、緒方と林は勉強を始めるだろうから、味付けをして。唐揚げ粉は冷蔵庫にまだあったよななどと考えながら店内を回る。肉を大量にカゴへと入れている緒方に会った。「そんなに入れるのか?食べれるかなぁ。。今日は唐揚げをしたいんだ。後、緒方は何が食べたい?」こんな大量にカゴヘと入れるなんて。きっと緒方はお腹が空いているのだなと思った。唐揚げ、いいですねぇ。のんびりと呟いた後、にこにこ笑って神埼の頭を撫でる。とても嬉しそうで幸せそうだ。魚を見ていた大塚を林が呆れたように見て何か言っている姿が見えた。きっとあれだけ魚を食べたのにまた食べるのかと聞いているようだ。甘いな、と大塚は人の悪そうな顔で林を見ている。そんな二人を見て神埼は嬉しくて可笑しくて笑いが込み上げてきた。家族とは上手くいかず辛い思いばかりしていた。祖父や祖母にも可愛がられた経験はない。親戚を初め血が繋がっている人達からは煙たがれ否定され続けてきた。これからもその関係は変わらないだろう。不思議とそれが辛くなく、そのまま受け入れることができる。きっとこんな自分にも家族のような温かい繋がりがいつの間にか出来ているからだろうなと神埼は思う。隣で幸せそうに笑っている緒方や目の前でなんだかんだと言い合っている大塚や林。スーパーの店長やその奥さん。自然の中で出会った魚や川など血の繋がりはないが、一緒にいると心の中で温かなものが広がっていく。居心地が良くて、自分が自分でいられるのだ。家族とは何かと聞かれれば神埼は、温かな繋がりを持つものを家族だと答えるだろう。変なのかもしれないが、胸を張って言える。この人達がいるから自分は生きることが楽しいと。「孤独でも、一人ではないんだって。ふとした時に聞いた歌の歌詞なんだ。あの時はわからなかったけど、今ならそうなんだなって思うよ」孤独を感じて悲しい想いをして。それでも生きることを選択し続けた先に誰かに出会えた。暗闇の中でもきっと繋がっている。目に見えないだけでちゃんと繋がっている。それが今ならよくわかる。大塚も林も、ここにいる緒方も。それぞれの場所で暗闇の中を生きてきた。繋がっていた。「緒方、明日はお前の食べたいものを作りたい。何が食べたいか教えて」こうやって手を繋いで、これからも生きていく。緒方の嬉しそうな顔が見たい。神埼は穏やかに笑った。そうですね。。緒方はしばらく考えながら思い付いたように満面の笑みで神埼に告げた。「神埼くんとの愛の語らいが欲しいです。ほら、帰ったらずっと手を繋いでいいとお許しが出たでしょう?明日はいかに私が神埼くんを大切に想っているか、語りながらご飯を作る神埼くんを見ていたいですね」聞いた俺が馬鹿だった。神埼は激しく後悔しながら握った手を離して緒方の頬を両手で強く引っ張る。思いの外頬は伸びて緒方の顔が面白い。何度も引っ張っていた。緒方は、痛いですよ~とのんびり反応している。こいつは。。先程からとても感動して喜ぶ顔が見たいと思ったのに。もういい。こいつの好きなハンバーグを作ってやろう。緒方から手を離してカゴの中身を確かめた。「お肉はほとんど入れましたよ。勇気兄さんからのお小遣いを神埼くんに渡さなくては。。ふふ、なんだか嬉しいです」優しくて幸せを噛み締めるような顔であまりにも嬉しそうに言うから。神埼は緒方が眩しすぎて下を向いてしまった。何だよ。幸せそうな顔しやがって。心の中で毒つきながらちらりと緒方の顔を見る。その眩しい顔の頬を両手でまた強く引っ張った。さらに嬉しそうに笑う緒方が可愛くてちょっと憎らしかった。「お!神埼!!料理する時は教えてくれよ!林が俺の潜在的な才能を疑ってるんだぜ。ちっちぇよなぁ」これだから林は。はぁとわざとらしくため息をついて見せた。林はグリグリと大塚の頭を拳でつついている。呆れて物が言えないようだ。大塚への気持ちを行動で示すことにしたらしい。面白い。「わかったよ。今日は唐揚げを作るんだ。林くんの好きなものね。明日は緒方の好きなハンバーグ」好きなものを順々に作っていく。みんなで一緒にご飯を食べる。平凡だけどとても幸せで嬉しい。大塚の目が輝いた。「唐揚げ!ハンバーグ!上手そうだな。よし!!マスターしてやる」きっと大塚も誰かと一緒に手作りのご飯を食べられることがとても嬉しいのだと思う。一人でいた分余計に貴重で大切にしたいと思うんだ。変だけど、嬉しくて楽しくてありがたくて。今日もみんなで一緒にご飯を食べる。帰るのが楽しみだ。呆れたように今度は大塚に蹴りを入れる林を三人は可笑しそうに笑った。

皆様、おはようございます(*^^*)いかがお過ごしでしょうか?

アニメを見ていますと愛が込められていて素敵だなぁと。。私は純粋な愛には敵わず大好きになってしまいます。いいなぁ。可愛いなぁと和んでおります。素敵です。

ではでは皆様、これからも素敵な時間をお過ごしくださいね(*^^*)

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