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常識くんと愛さん   作者: ニケ
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第百十四話

拾っても拾ってもゴミは無くならない。あらかた取ってしまったなと辺りを見回すとすぐ新しいゴミが目につく。結局買い物袋に入らなくなり神埼は顔をしかめた。川を見た限りではそんなにゴミは多く捨てられていないように見えたが、実際に拾ってみると全然違う。満杯になった買い物袋を見て緒方は苦笑する。神埼の落胆と頑固な性格が伝わったのだろう。いきなり川で手を洗いながら神埼へと水をかけ出した。突然の攻撃に神埼は怯む。気にせず笑って川の水をかけてくる。「こら!!何するんだよ!!ベタなことするなよな!恥ずかしいだろ!」ムッとして神埼もやり返した。緒方は楽しそうに笑っている。神埼くんは負けず嫌いですからねぇ。のんびりとした口調とは裏腹にどんどん水をかけてきた。悔しくなって神埼も応戦する。「お前!!にやにやしながら水かけるなよ!!なんでそんなに楽しそうなんだ!!腹立つなぁ!!」緒方の挑発だとわかってはいたが、どうしてもむきになってしまった。うふふと気持ち悪い声を出して嬉しそうに笑う緒方が憎たらしい。わざと顔にかかるように強めに水をかき上げる。緒方はいとも簡単に避けていた。「神埼くん。ほらほら!私はこちらですよ!そんなへっぴり腰の軽~い水しぶきなんて、弱すぎてもう。。力が抜けて、こんなにへろへろになりました」なんて安っぽい挑発なのだろう。わかっている。ここでさらに追いかけても緒方の思うつぼだ。わかっているが、憎たらしい。神埼ははしゃぎながら逃げる緒方を必死で追いかけた。遠くからゴミで一杯になった買い物袋を持ちながら大塚と林が焚き火の方に戻ってくるのが見えたが、今は緒方の方が気になる。神埼は標的に狙いを定めた。「この!!逃げるなよ!!誰が弱いって!?ちょこまかと!!止まれよ!!黙ってそのまま突っ立っとけ!!」嫌ですよ~という伸びやかな声も今は気に入らない。必死の形相で緒方を追う神埼を大塚と林はぼんやりと見ている。太陽が真上から少し傾いて日照りが一日で一番強い時間になったが川で騒ぐ二人は元気だ。微笑ましく見守っていた。神埼は肩を動かしながら大きく息を整えている。緒方は余裕で楽しそうに笑っていた。「もう降参したらどうですか?息が上がって苦しそうですよ」優しく笑って神埼の目の前に手を伸ばしてくる。穏やかな眼差しにふっと力が抜けた。緒方の手を取る。そのまま繋ぎながら川の外へと導かれる。拾っても拾っても減らなかったゴミが悔しくて苛立っていた心も少し落ち着いたようだ。緒方の手の温もりが嬉しい。「お!水掛けは終わったのか?焚き火の後片付けは済んだよ。帰ろうか」大塚がにこにこしながら両手に満杯の買い物袋を持って立ち上がった。林も荷物を持っている。とても楽しかった。またみんなで遊びに行きたい。大塚が隣の林を見ながら明るく言った。「林、お前、月末になったらまた川で魚捕るんだろ?そん時に絶対俺を誘えよ。またやりたい。楽しすぎる」穏やかに笑う大塚を林はは呆れたように見やった。いいけど。。と小さく呟きながら少し考えた後訝しげに大塚に言った。「お前。。魚焼けんの?いつも焚き火するわけにもいかないだろうし。グリルって、ちゃんと火加減注意しないと焼きすぎるんだぜ」心配そうに見ていた。大塚は気にせず大丈夫だって!と大きく笑っている。「俺はサンドイッチを作った男だぜ。焼き魚なんてちょろいちょろい。ま、失敗しそうになったら電話するから」えー。。嫌そうに林は大塚を横目で見ていた。感情に素直な二人が何とも微笑ましい。神埼は嬉しくて二人の話が面白くて笑っていた。林が神埼の方を見てため息をついている。何だろうと思っていると林と目があった。「神埼。。他人事だと思って笑っているがな。。こいつが何かしでかしたら、お前らも道連れだからな!俺だけで済むと思うなよ!」大塚を軽く見るな!絶対巻き込まれるぞ!危機感を表情全体で表している林は珍しい。まぁまぁとなだめている大塚はこの上なく楽しそうだ。「もう。。また私たちの時間を邪魔するつもりですか?。。しょうがないですね。。私たちの愛は溢れて溢れて。。どうしようもないですから」なぜか緒方が嬉しそうに隣で笑っている。あまりにも嬉しそうなので、三人はきょとんとした後笑ってしまった。緒方には敵わないな。口には出さないが思っている。「今日は楽しかったですね。林くん、お魚を捕る時は私たちも呼んでください。今度は今日よりも捕れるように頑張ります」満面の笑みで胸を張って宣言している。神埼も頷きながら笑っていた。二人の笑顔を見ながら林の心にはとても温かいものが込み上げてくる。いつも一人で捕っていた魚や山菜。家に帰っても淡々と焼いて、油で揚げて。黙々と食べていた。母親も食費が足りないことがわかっているから、何も言わない。母親の悔しさが伝わってくるから気にしないふりをして素早く腹の中に入れていた。次からそんなことはなくなるだろう。母親に友人と遊びに行くと告げれば、とても嬉しそうに見送るに違いない。穏やかに優しそうに笑う母親を思い浮かべながら、林は一人秘かに笑った。「魚焼いて、サンドイッチに入れてみようかな。美味しいかもよ」合うわけねぇだろ!のんびりとした大塚の発言に林が素早く突っ込む。初めて作ったサンドイッチが大塚はもう一度作りたいらしい。軽く口論をしている二人はじゃれあっているようにも見える。不意に隣から自分の手をすっと握って優しく包み込んできた。見上げれば緒方が穏やかに笑っている。前の二人も、隣の緒方も楽しそうだ。嬉しい。料理のことであれこれと話し合う二人を見ながらアパートへの道をのんびり帰っていった。

皆様、おはようございます(*^^*)いかがお過ごしでしょうか?

昨日から頭が痛くて寝てばかりのニケでございます。。一日一話。。!と書きました。お花屋さんは今日、お休みします。途中まで書いたのですが、力尽きました。。これから書こうと思います。。悔しいなぁ。。これも教訓だー!

と思っていたら夕方に書けました!これからはお花屋さんはマイペースにじっくり仕上げてから投稿したいと思います!

ではでは皆様、これからも素敵な時間をお過ごしくださいね(*^^*)

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