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常識くんと愛さん   作者: ニケ
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第百話

朝御飯を食べ終えて緒方と林は机に向かって参考書を開いている。林は高校の授業にはついていけず、もう一度中学の勉強から始めることになった。神埼は緒方に言われて自分の部屋から中学時代の参考書を探して持ってきた。神埼もたまに読み返して基礎を確認したりしている。林は申し訳なく言った。「ごめんな。探させてしまって。勉強なんてわからなくてもいいと思っていたから。なんだか恥ずかしいよ」いいって!神埼は穏やかに笑った。わからないことが恥ずかしい。そういえば神埼も緒方に同じことを言った気がする。林と勉強をする約束をしてから神埼はもう一度勉強をし直した。わからないことやわかっているつもりの箇所が多くて、林に勉強を一緒にする約束をしたことを恥ずかしく思ってしまった。「神埼くん。わからないことは恥ずかしいことではありません。わくわくする楽しいことなのですよ。お互いわからなければ、探すことができるではありませんか!さあ、一緒に答えを探しましょう」にこにこ笑って一緒に勉強した。わからなくてもいいのだと思うと心が楽になった気がする。林が自分と同じことを言っているなと、可笑しくて嬉しくて思わず笑ってしまった。不思議そうに見ていた林に緒方が神埼に言ったことを再度言っている。「はあ。。なるほどなぁ。。前向きというかなんと言うか。気が抜けるわ」神埼から参考書を受け取りながら林は、凄いなぁとぼんやり笑っている。参考書を開いてどこまで理解しているのか確認していた。「ほとんど中学2年生からが妥当ですね。では、これからやっていきましょう。まずは例題を見て基本問題を解いていきましょうね」緒方が丁寧に教えている。ふんふんと林は頷いていた。やっぱり緒方は教え上手なんだなぁと神埼は思った。昨日、林と勉強していた時に自分のわかっていることをそのまま林に教えていたけれど、果たして身についただろうか。基礎がないのに無理矢理教えていたのかもしれない。中学の参考書を解いている林を見て少し申し訳なく思った。「神埼。お前、やっぱりすげぇな。林が勉強するなんてさ。考えられないよ。しかも、緒方に教わるなんてな」こそっと耳打ちするように大塚は神埼に囁く。どうして?と神埼は大塚に聞いてみた。林が勉強をするようになってよかったし、緒方が教えるのなら大丈夫だろう。緒方はきちんと話を聞くし、わからなくてもわかるまで根気よく教えてくれる。首を傾げる神埼を大塚は笑った。「林、本当に無気力だったんだぜ。優しくて根性あるやつだけど、学校では死んだ目をしてたなぁ。。その目止めろって冗談で何度言ったか。ほんと、無関心で」勉強なんてするやつじゃなかったんだよ。しかも、緒方にって。大塚は真剣に緒方の話を聞いている林を見て笑っている。「緒方とよく話してたけど、緒方が勉強のこと言うと黙って機嫌悪そうにしてたし。林がそうなるの珍しいから、緒方もビビって。勉強のことはあんまり話さなくなったんだよな」試験期間中くらいか?言うようになったの。大塚は頭を軽く叩きながら思い出している。「勉強のことになると、林、怖かったなぁ。なんでか今でもわからないけど。嫌な思いでもしたのかな」うーん。と唸って腕を組んでいる。そうだったのか。そんな風には全く見えなかった。神埼の中で林はいつも優しく穏やかで温かい。前を行く自分や緒方、大塚を後ろからそっと見守ってくれるような。黙っている神埼に大塚は笑った。「まあ、神埼には誰も敵わないってことか。林は勉強するし、緒方はそのまま感情をぶつけてくるし。俺もいて楽しいよ」目を細めてのんびりと大塚は笑っている。大塚は中学の頃から二人と一緒にいたから、二人の変化がとても嬉しそうだ。神埼はよくわからなかったが、二人がいい方向に変わっているのなら嬉しい。うん。と返事をして笑った。「今日はカレーだってね。林くんは勉強に忙しそうだから、俺が作ろうかな。味つけは林くんに任せるんだ。昼御飯はサンドイッチなんてどうかなって」勉強している二人がすぐ手に取って食べることができる。手軽でいいだろう。肉を照り焼きにして野菜と一緒に挟んで、卵も焼いて入れようか。神埼は頭の中で材料を思い浮かべる。へー!俺にも教えてくれよ。やってみたいんだ。興味津々の大塚に神埼は笑って頷いた。今まで避けていたことに向き合う。誰かがそばにいてくれたら、一緒にやっていくんだとわかったのなら、挑戦したいと力が湧いてくる。「じゃあ、まず野菜を洗うことから始めよっか」立ち上がって台所へと行きながら神埼は大塚に優しく微笑む。挑戦している二人のために美味しいサンドイッチを作りたい。おう、と大塚は嬉しそうに後をついていった。

皆様、おはようございます(*^^*)いかがお過ごしでしょうか?

イニシャルD見てます。来週土曜日の深夜にまた続きが放送予定です。楽しみです~!たくさん面白いものがあって幸せ~!

では、皆様、これからも素敵な時間をお過ごしくださいね(*^^*)

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