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叔父からのお願い

「それと、実は男爵にお願いがあってね」


「なんでしょうか? 義兄上にはお世話になっていますから出来る事があるなら協力しますよ」


「1人預かってほしい少女がいるんだ」


「預かる?」


「そう、親に捨てられた令嬢をね」


 その一言でお父様はピンと来たようだ、私もだけど。


「もしかしてカセフィーヌ・ネズリー公爵令嬢の事でしょうか?」


「察しが良いね! でも公爵令嬢じゃなくて今はセフィ・コーディアルなんだけどね」


「え? コーディアルを名乗っているという事は」


「そう、養子にした」


 なんて事も無い様に言うけど実はこれは結構ある事だったりする。


 叔父様は家で不当な扱いを受けている子供達を保護する活動をしていて、保護施設も運営している。


 その中から将来有望な子供は養子として取っている、勿論正当な手続きをして。


 手続きの最中にその子のいた家の不正も告発するので良くて爵位降格、悪くて取り潰しになる。


 因みに叔父様は未婚で独身だ。


 お母様曰く『幼い頃、不当な扱いを受けていたからそれがきっかけなんじゃないか』という事らしい。


 まぁ、他の貴族が何と言おうとも私は叔父様を誇りに思っている。


「実親に捨てられたのがショックでね、心が傷ついているんだ。自然豊かなこの場所だったら癒される、と思ってね」


「そう言う事でしたら喜んで協力しましょう」


「頼むよ、俺は国王と話し合いをしたり色々とやる事があって忙しいからさ」


 良い笑顔で言う叔父様を見て(あぁ、今度は公爵家がターゲットになったな)と思った。



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