さあ、エリア移動ですよ♪(part1)
誤字、脱字等の読んで違和感のある箇所がありましたらお気軽に御連絡お願いしますm(_ _)m
VG開始3日目…
生存者125/213
「夜の内に2人も減ったか」
昨日と同じく俺の部屋に集まった俺たちは、まずタスクで生き残りを確認した。
そして、地図を確認し時計回りで行こうと決めた俺たちは、移動しながら出来そうな依頼を受けて隣のエリア3へと向かうべく街を出た………
「ねーねー、しりとりしよ??」
「なんで俺なんだよ?
てか、本当最初の時のツンツンはなんだったんだ……??」
「あ……あの時はごめんなさい。
なにせ久しぶりに日本に戻って同窓会出たら、いきなりゲームさせられるし、しかもそのゲームは命がかかってるとか言われるし……
それで、こっちが生き残るために頑張ろうと思ってたら合コンのノリでしょ?
不安とかもあって、ついつい虚勢はっちゃったの。
けど、いきなり死にそうになるわ、よく見たらアメリカ帰りって言ってる人は5年前助けてくれた人だわで、そんな虚勢はる方がめんどくさくなっちゃって♪」
笑いながらも少し不安そうな様子を感じた俺は、目をそらして綾瀬の頭を撫でてやった……
「えへへ……
ありがとね、たしかあの時もこうして撫でてもらったよね?
翔さんに撫でてもらえるとなんだか安心するんだ♪」
そう言って笑う彼女の顔は本当に幸せそうで、見ているこっちも和んだ……
ちなみに、気になっている人もいるかもしれないけど、こんな呑気な会話をしているものの、ここはすでに一昨日の森である。
時たまモンスターは出てくるものの、見つけた瞬間に俺か綾瀬が片手間に魔法を飛ばすと基本一発で死んでいく……
しかも、稀に生き残る奴らも後ろの隼人や斉藤が憂さ晴らしに切りかかって行くからやはり死に絶える……
「まあ、それにしてもこうやって歩いてると、いかにこの間の狼が特殊だったのかがよくわかるよな……
出てきて3秒持つ奴も稀じゃないか……」
俺はため息混じりにぼやいたが、悪いことは特にない。
むしろレベルは低いこのメンツには十分な経験値らしく時たまレベルも上がっているようである。
「だーかーらーー、しりとりしようよ!!」
「よし、なら俺が「藤堂には聞いてない♪」……せめて最後まで言わせてくれたって……」
流石に隼人も可哀想だが、俺が慰めるのも逆効果だろうから放っておこう……
これは、藤堂のためを思ってのことだからな?
めんどくさいんじゃないぞ?
決してめんどくさいわけじゃないからな?
「だから、なんでそこでのチョイスがしりとりなんだよ!?
もっと別のはないのかよ??」
「じゃあ、何か案があるの??」
綾瀬はそう言って口をとがらせると上目づかいで睨んできた……
うっ……これはやばい!
仕方ない、考えるか
…………
……
「そうだなぁ、魔法でモンスター相手の射的はどうだ??
ダンジョンつくまでにどちらが多くしとめるか、みたいにさ!」
「あ、いーねそれ♪
ちなみに1人で離れるのは無しだからね??」
「ああ、了解した」
「翔、俺たちは?」
「参加すればいいよ♪
ただ、魔法にせよ剣にせよ隼人の間合いまでモンスターに寄られる事なんて無いだろうけどさ」
「くそう!!
このリア充め!!!」
とか、なんとか騒ぎつつもみんなで森を進んでいく…………
…………
……
…
結局ゲームを続ける内に森も抜けて、目の前に現れた壁に沿って歩いていくとダンジョンへとたどり着いた。
「さあ、結果発表だ!!
まずは当然1匹の隼人がビリな?」
「ぬあぁーーー!!
何故あえてそこから始めるんだよ!?
てか、魔法使ってるお前らがずるいんだよ!!」
「ほらほら、文句言わない!
そもそもその1匹だってブチ切れて剣を放ったらたまたま直撃しただけでしょうに……」
「だってお前等が見えた直後には狩っていくか「それでも斉藤は12匹だぞ?」……………ええ、そうですよ!俺がダメなんですよ!!」
え……泣きだしたよ?こいつ…………
まあいいか。
「次3位がさっきの通り12匹の斉藤、んで、最後の俺と綾瀬が42匹で引き分け!」
「まあ、投げナイフとしては上出来だろう」
「え!?嘘!!
絶対勝ってると思ってたのに……」
斉藤は満足そうに頷き、綾瀬は残念そうにうなだれる。
「投げナイフであんだけ狩れたら十分だけど、自己流だろ?
一応今度正しい投げ方とかも教えてやるよ。
んで、綾瀬はもう少し気配を感じる訓練しとけばいいかな……
最初の方俺は外しまくってたけど、後半は俺の方が効率よかったはずだぜ?
あと、隼人も気配読む訓練な?
お前はもとから無自覚で少し使えてそうだし、軽い訓練で感じられるようになるさ」
とりあえず各々の欠点も浮き彫りになったので、軽く今後の目標を定めておく……
「なるほど、ゲームとかいいつつテストだったわけか」
「ほんと、翔はやることに無駄がないな……」
「まあ、訓練メニュー考えるのもリーダーの仕事だしな。
ちなみに、俺がリーダーを務めた小隊は過去の模擬戦、実際の作戦共に成功率100%だから、しんどいだろうけど効果は信頼してくれていいよ」
「ほんと、つくづく翔って常識外れなスペックだよな?
ほんと敵でなくてよかったよ」
「まあ、そろそろダンジョン入ろうぜ」
「照れてる、照れてる♪」
隼人のトレーニングは限界レベルにきつくしておこうと心に決めた。
……
…………
……………………
のはいいんだけど、入口からまっすぐ先に松明と出口が見えている………
「はあ、なんでダンジョンがまっすぐかなぁ…………」
俺がぼやくが
「楽できるのはいいじゃん♪
少なくとも迷う心配は無いんでしょ?」
「そうそう、それにあの松明辺りに何か居そうじゃないか!」
などと言うぐらいに綾瀬と隼人は嬉しそうだ。
少し嫌な予感もするけど仕方無い……
俺たちは奥へと進む。
………………
………
…
さて、今松明のある開けた場所の直前にいるんだが、中は一辺20m程の正方形型で動く陰なし……
ただ、中にはいくつかの死体と明らかに怪しい玉の載った小さな台がある。
「とりあえずみんなわかってるだろうけど、入ったら明らかに何か起こりそうだ。
油断せずにしっかり気を張っておけよ?」
3人が頷くのを確認した俺は、一気に入口をくぐり抜けた
…………………ドゴオオォォオオン!!
俺たちが部屋に入って数歩進んだ瞬間2つの入口が上から降りてきた岩の扉によって塞がれた。
さらに、それだけではなく玉が光ったと思えば、四隅に光の渦が発生しクモのようなモンスターがぞろぞろとわき始める……
「ひゃ!クモッ!?
いやああぁぁーーー!!!!
{コキュートス}{トールハンマー}{プリズムレイ}{ヘブンズゲート}
はあっ、はあっ、はあっ………」
森から考えると相当な魔力消費だったらしく、俺に抱き付いてへたり込んだので仕方なく抱きかかえた。
一瞬ニヤリと笑った気がするが、気のせいであったと信じたい………
とはいえ、四隅全てに放たれた綾瀬の猛攻(暴走?)によりクモは全滅したらしく、光の渦も岩の扉も消えていた………って、あれ??
「なあ、あんな所に道あったか?
もしかして今の魔法で開いた??」
「ほんとだ………」
しかも意味ありげに石版もあるな……
「うーん、石版にはなにが書いてあるんだろう………」
とりあえず近づいて読んでみる。
ちなみに、書いてある字は普通に日本語だった。
『此に眠りしは力持ちしかつての英雄
彼の英雄強大無比であるが故、次第に傲り、つひにはその身を滅ぼさるる
されど、彼の者の備ふる魔具はつひに滅ぼせず…
故に心根正しく力在りしものにこそ、この力を授けん』
「……………うん、で、どうやったら受け取れるんだろう?」
「思い切って石版ぶっ壊したら出てくるんじゃない?」
「おい、可愛く首を傾げながら言うことにしては少し物騒な意見ではないかい綾瀬さん??」
「それにしても、いい加減名前で呼んでよ……
藤堂くんに名前で呼ばれるのに、翔くんには名前で呼ばれないとか寂しいよ?」
「今言うこと、それ?
まあ、これから先はそうするよ、美奈」
「ありがと、翔♪」
「えーーっと、いい雰囲気のところ悪いんだけど帰ってきてくれないかな?」
隼人が殺気をみなぎらせている………
「ん?ああ、ごめんごめん。
で、どうやれば受け取れんの?」
「ふっふっふっ………こうやるのさ!!!」
言葉と共に半身になり片手を胸に当てつつも反対の手を石版にかざしている。
傍目に見るとナルシストにしか見えない………………




