さあ、報酬ですよ♪
コロシアムに行ったとき同様気付いたらギルドの中の居酒屋まで戻っていた……
おかげでコロシアムの場所がいまいちよくわからない………まあ、歩いて行く必要があるわけでも無いんだけどさ。
「それで、ギルドマスター手続きってなんなんですか?」
「そうそう、俺も今日は疲れたし早くかえって休みたいんだけど?」
いや、決闘って時間が短くて運動量も大したことが無かったとしても全身に気を配り続けて疲れるのはわかるけど、そこまでがっつかなくてもよくないか?
「まあまあ、時間はとらんから許してくれ。
二つ名獲得の報酬とタスクの機能追加は必要じゃろ??」
「タスクの機能追加?
俺たちのタスクに何の機能が追加されるのですか?
というか、それなら俺は闘技場に行く前に済ませておいてくれてもよかったのでは………?」
「うむ…それもそうなのじゃが言う前におぬしが他のメンバーも二つ名を取らせるというから、一緒に済ませようと思ったんじゃよ。
ちなみに、本来なら追加機能はギルド加入の時点で1つあって、それとと二つ名獲得でも1つじゃから、お主等は一気に2つの機能を追加じゃな。
とりあえずギルド加入による機能の追加が世界地図のインストールじゃ。
そして、二つ名獲得による機能の追加が、世界地図において他の参加者がどのエリアに何人いるのかを表示する機能の追加じゃ。
あくまで個人は特定出来んし、エリアごとにカウントされる事になるが、それでも使い方次第じゃとかなり便利な機能じゃ。
………と、いうわけでタスクを出してくれ」
言われるままに俺たちがタスクを出すとギルドマスターがそれらに手をかざした……
すると、タスクが一瞬輝き、それが終わるといつもの状態に戻っていた。
「なんかあっさりとした、手続きなのに思ってた以上に思い切った追加機能ですね……
ていうか、二つ名持ちって簡単になれましたが、そんなにすごいのですか??」
言った瞬間俺と美奈を除いた全員からすごい目で睨まれた……
「はあ、たしかにお主等のパーティーメンバーからするとそこそこ楽かもしれんが、普通のやつらは大抵レベル30前後でとるものじゃからな?
さらに、普通はいきなり狼の群れなんぞ倒せんからレベル上げの効率も悪い……
さらに言うとお前さんのパーティーでさえ、お前さんと女の子以外はステータスの負け分を戦闘スキルで補ってギリギリの勝利じゃぞ?」
たしかに、そう言われて見ると隼人も隙を突いて技術で勝っていただけだし、斉藤に至っては肉を切らせて骨を断つという言葉通りの戦いだったな………
「えーっと、ちなみに一般の人のステータスの初期値は??」
「だいたい3つの合計で100ぐらいが平均じゃろうな。
ようするに、そこの2人も一般人でいうレベル20程度じゃから相当のポテンシャルじゃよ。
まあ、レベル6にして一般人のレベル110ちょいのお主や異常なほどに賢の高い女の子からすれば、大したことないかもしれんがの………」
「それは………いくら知らなかったとはいえ、すみませんでした………」
「私も実際同じように思ってました……
ごめんなさい…………」
自分たちのステータスの異常さを改めて思い知らされた俺たちは素直に謝る。
「まあ、知らなかったんだから仕方ないさ!
もう翔や美奈ちゃんのそういう反応は慣れたし、実際翔たちがめちゃくちゃ強いお陰でまだゲームオーバーになっていないわけだしね」
笑いながら励ましてくれる隼人の言葉がありがたい……
「そうだ、別に気にしなくていい。
それより世界地図を見てみないか?」
「みんな、ありがとう。
……よし、なら地図の起動だな」
出しっぱなしのタスクを操作するとメニューの中に
[世界地図]
という項目が増えていたのでそれを選択する。
すると、綺麗な円状のマップが現れた。
そして、地図によるとこの世界は中央にはこの世界の創造主がいるというバベルという名の塔があり、それを取り巻くようにステージが広がっているものらしい。
そして、世界は塔から十字に広がる仕切りによってエリア1からエリア4に分かれ、それぞれをつなぐ各々のダンジョン以外に行き来する道はないらしい……
(下の絵で紫はダンジョン他はエリア毎に色分けしてありますが、意味は後々分かります。
あと、塔の周りの黒いのは壁のつもりです。
ちなみに、誰か綺麗に書いてくださる人を募集中です)
そして、もう1つの機能を使った………
まず表示されたのは
プレイ2日目:生存者127/213
「そんな……!」
「くそう!
モンスターのバランスから考えて結構減ってるとは思ってたけどここまでなのかよ!?」
「くっ………」
「だが、ここで誰かがラスボスさえ倒せば全員戻れるんだ!
俺の今までの経験からして、未来に絶望したやつほどすぐに死ぬ!
俺たちならやれるはずだ!
なんとか他の生存者を集めてみんなで俺たちの日常を取り戻そう!!」
とりあえずそんな言葉をかけつつも操作を続けると、どうらこの街はエリア1の街であり、生き残りは俺たちだけのようだ。
……………少し待つと、俺の言葉の効果もあってか少し持ち直してくれたようで、上げた顔の目には力が戻っていた。
「そうよね、私達がラスボスさえ倒せば死んでいった人達も元に戻るんだもんね………
やるしかないんでしょ?やってやるわよ!!」
「そうだよな、落ち込んでも仕方ないんだ、とにかく動かないとな………
翔、ありがとな!」
斉藤もしきりに頷いている。
「よし、そうと決まればいろいろ確認しないとな。
マスター!いくつか聞かせてもらうぞ?」
「うむ、わしの知る限りでなら答えよう」
「まず、何故このエリアだけこんなに少ないんだ?
そもそも俺たちは誰にも会えてないぞ?」
「それはまず、このVGでは創造主との話の長さからいくつかのグループにまとめてゲームを開始していったようなんじゃが、お主等はおそらくこのエリアでの最後だったのがあるじゃろう………
そして、お主等の前に始めたやつらは30人程で集まって冒険に出かけたんじゃが、1人も帰って来んかった。
知ってるとは思うが、このエリアは草原と森からなっておるし、草原にも森にも大してモンスターはおらんから、いい気になってどんどん進んだところで狼の群れに襲われたんじゃろうの」
あの狼か………
たしかに隼人達も苦戦してたし、さっきの話しか察するに30人いようともひとたまりもなくやられそうだな。
「そうか、わかった……ありがとう」
そして、俺たちは二つ名獲得の報酬を持って魔本屋へ寄り、残りの魔本も買い集めた…………




