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RPGな世界へようこそ  作者: JUDAS
2日目………
6/34

さあ、ギルドですよ♪

次の日の朝、俺たちはそろいもそろって昼前までぐっすり眠った。


やはり、なんだかんだといったところで、みんなどこかで緊張や不安を感じて気疲れしていたのだろう……

宿屋の中では危害を加える事は出来ない仕様らしいので、俺も久しぶりに完全に熟睡する事が出来て、今日はとても気分がいい。


そうして俺が朝の心地よい時間を過ごしていたら斉藤、綾瀬そして隼人の順でぞくぞくと俺の部屋に集まっていた……

いつの間にやら、俺がパーティーリーダーに決まっていたらしい。

まあ、こういう集団のリーダーはやりなれているから困ることもないので、皆の意見を確認してから任される事にした。



そんなこんなで、お昼過ぎにはみんな集まることが出来ていたので今日どうするのか話し合った結果、何もせずに出かけて大変な目にあった昨日の反省を込めて街を巡ってみる事にした


……


…………


……………………



「なあ、綾瀬………なんで当然のように俺の横ぴったりにいるんだ??

そのせいでさっきから隼人が殺気と怨念の籠もった涙目で見つめ続けてきてめちゃくちゃ鬱陶しいんだけど……」


「だって小学校の頃の初恋の人と、5年前助けられてから片思い状態だった人が同一人物で今目の前にいるのよ?

ならせっかく再開出来た今はお近づきになるチャンスじゃない!!

てわけで、仲良くしてね♪」


そう、この会話でもわかるかもしれないが、綾瀬は俺の横でぴったりと肩を並べて歩いている……

昨日は誰にも近付かずに少し間をとっていたのにも関わらずだ。

まあ、相手が可愛い女の子であるので嬉しいのは嬉しいのだが、その間の隼人の反応がうざいことうざいこと……


この会話を聞いた今では完全にorzの姿勢を再現している。

しかも、置いて行かれるのは嫌なようで、そのまま進んでついてきているので、その光景はもはやホラー以外の何物でもない。

恐らくは誰かに慰めてもらうことを期待でもしているのだろうが、あまりの雰囲気に誰も声をかけれない………



それにしても、ここでもやはり斉藤は何事もないかのように行動してる辺り流石である。





不気味な四つ足生物を連れた俺たち3人と1匹はまずは魔本屋へと向かった。


何故なら、魔本屋とアイテムショップは街毎に売っているものが違うらしいのだが、街の人(エデンの園の中にもともと存在する人々で、プログラムされた行動から大きく外れる行動はしない)によるとたまたまこの街は魔法使いのメッカ的な位置付けの街らしく、魔本の品ぞろえは抜群にいいという話であったからである。



そして、店内に入って眺めてみるものの、良さそうな魔本はだいたい高めである。

しかし、今日になって


「そういえば、私のステータスってこんな感じなんだけど、みんなはどうなの??」


と、言って見せてきた綾瀬のタスクにより判明した驚愕の事実、つまりは普通から言うと圧倒的ともいえる綾瀬のステータス、なかでも賢さは俺をも越えていたという事があった。


これにより、俺たちのパーティーはたった4人にして異常なほど強くなったと言っていいはずなので、あとはそれを活かすためにも、まず魔本で魔法の効率をあげるべきだという結論に至ったので、ここで目標金額の把握をしておかねばならない。



そして、目標金額も確認したところで報酬の基準がわからない事を思い出しギルドに来てみたのだが、ムキムキな人が大量に溢れかえっている……


しかも、中の人なのである程度はプログラムがあるはずである。




てことは…………………


「おい、兄ちゃんたちよ!

こんなとこになんの用だ?

そこの可愛い嬢ちゃん置いてとっとと帰りな!」


はあ、やっぱりそうなるのか……

ある意味予想通りに群を抜いて筋肉ムキムキのおっさんが絡んできた。


「ギルドマスターに話があるんだけど、どいてくれないかな?」


「ああん?

てめぇみたいなひょろひょろのガキが来る場所じゃねぇんだ!けぇんな!!」


そう言うやいなや大きく振りかぶって殴りかかろうとする………

ただ、俺はとりあえず話を待っていてやってただけなので、おっさんが一歩踏み込んできた瞬間にアッパーきめてぶっ飛ばした。



「「「……………………」」」


俺以外その場の全員が凍りつく………

そのおっさんはそのまま誰もいないところへふき飛び、壁に直撃し崩れ落ちたのだが、直後すぐ横の扉が乱暴に開かれておじいちゃんが出てきた。




「くぉら!!このクソガキ!!!

いくらわしの孫で実力もあるからといえども、あんまり暴れると……………あれ?

あやつが暴れてるわけじゃないのか??

というか、なんじゃこの微妙な空気は……」


「ギルドマスター、お孫さんは今横で気絶してます」


誰か騒いでたおっさんの1人が説明してくれた……って、あれ?

あのおじいちゃんがギルドマスター??


「すみません、ギルドに入ったらいきなり殴りかかってきたものでつい……

僕たちはギルド登録に来たんですが、どうすればいいですか??」


「ほうほう、こやつを一撃でのしおったか……

もしや、森にいた狼の群れを知らんか?」


「昨日襲ってきたので4匹は殺しました。

けど、他にもいたのかどうかは知りません」


「うむ、それですべてじゃ。

ならとりあえずそれの報酬とギルドの説明だな……


まず、ギルドでの依頼は基本的にはどの依頼でも受けられる。

ただし、自分のレベルにあったものを選ばんと、死んでしまっても誰も恨めんからな?

あとは、一部の特別依頼はギルドマスターが認めた証である二つ名持ちだけしか受けれないが、とりあえずお主には二つ名も今やるから何か決めるがいい」



ん!?

いきなり二つ名をくれるだと??


「えーっと、有り難い話ですが、どうしていきなり……?」


「二つ名は本来ここで寝ておるバカと試合して判断するものじゃから、一発でかたずけたお主は余裕で合格なんじゃよ」


「なるほど、では私の二つ名は《幻影の騎士》でお願いします。

あと、出来れば他のメンバーのテストもお願いできますか」


「え!?私もあれと戦うの??」

「俺もか!?」

「何故そんなに急ぐんだ…?」


綾瀬はただ、おっさんが嫌なようで、嫌なものを見る目で倒れたおっさんを見ていて、他2人は互いの力量を計ろうとしているようだ。


「何故急ぐのかというと、どう考えてもこのパーティーは強い。

なら、強い依頼を受けた方が効率いいし、全員が二つ名をもてばこの先2チームに分ける事があっても特別依頼が受けれるし、どこかで他のプレイヤーと会ったときにも役立つかも知れないだろ?」


「なるほどな……

わかった、全力を尽くそう」


「そういうことなら、とりあえず私もがんばるね♪」


「相変わらずいろいろ考えてんのな……

まあ、俺は翔に任せるわ」


「と、言うことでいいか?ギルドマスター」


「よし、わかったわい。

とりあえず、お互い準備もあるだろうから、二時間ぐらい後にもう一度来てくれ」


ということなので、俺たちは狼の群れを壊滅させた報酬をもらい、本来の目的は達成したので、一度ギルドを後にした……





さあ、再びやってきました魔本屋……



とりあえずこの店で売っている魔本は


1冊1魔法の魔本

(どんな魔法かは名前から推測してください……基本広範囲用の魔法です。

あとは、初めて使うときに少し説明入れます)

転移の書

エクスプロージョンの書

トールハンマーの書

コキュートスの書

プリズムレイの書

ヘブンズゲートの書


まとめ系の魔本

回復魔法の書


各属性がセットになっている魔本

初級攻撃魔法の書

中級攻撃魔法の書

上級攻撃魔法の書

初級支援魔法の書

上級支援魔法の書


ぐらいである。

とりあえず、狼の群の報酬と俺の二つ名獲得の報酬でそこそこお金に余裕もあったので、とりあえず上級攻撃魔法の書と回復魔法の書だけ買った。

その間、綾瀬が横で


「コキュートスが欲しい……」


とささやかな主張をしていたが、試験の相手は1人で、試験に勝てばどうせ3人分の報酬が入るということで納得してもらった。



次に、俺たちは魔本屋を出てアイテムショップへ向かったが、 アイテムショップには特にめぼしい物はなく、強いて言うなら普通の食材があったぐらいである。


とりあえず、今回は少しの回復薬だけ買い、あとは基本自由に食事の買い物となったのだが、その食事の事で斉藤と隼人が揉め始めた……


「冒険中の食事くらい簡易食で十分だろ?」


「えー!なんでだよ!?

どうせ荷物になる訳でもないんだし料理してうまい飯食おうぜー?

なあ、美奈ちゃん?」


「私にふらないでよ……

それに、私はいろんな国を旅してた頃から簡易食には慣れてるから簡易食で十分よ」


「え……そうなの??

翔……は多分美奈ちゃん以上に簡易食食い慣れてるか………

けど、俺は美奈ちゃんの手料理が食べたいんだよ!!」


まあ、たしかにその通りだがそもそも冒険中に料理するのが変だと思うんだが?

にしても、こいつはいつでもストレートだな…

綾瀬もそう思ったのか露骨にため息などつきつつ


「なんで私が藤堂さんに料理を振る舞わないといけないのよ……」


などと応対していて完全に呆れている様子だ。

だが、そろそろ約束の時間も近づいていたので、とりあえず多数決の結果普通に簡易食となり、隼人の野望は潰えた。

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