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RPGな世界へようこそ  作者: JUDAS
1日目………
4/34

さあ、冒険ですよ♪

とりあえず、俺たちで4人のパーティーとして登録して、ひとまずモンスターを狩ってみる事にした。


……


…………


……………………



「「「はあっ、はあっ、はあっ……」」」


「一応RPGのくせに、この難易度はどうなってるんだよ!?

あと、始まった直後からなんでこんにも個人の能力が違うんだ…………」


俺はぐったりした綾瀬を抱いたまま隼人に聞いた………


そう、俺たちがこの世界で初めて襲われたモンスターは、体長2m弱ほどの狼が4匹。


普通のゲームだったら今ごろパーティー全滅しててもいいレベルだった。




時間は少しさかのぼる……………



……………………



…………



……



俺たちはしっかり用意されていたわずかな金で武器やアイテムを準備した。



そして、それぞれの準備も終わったので門を出てみると、目の前には平原が広がり、見渡す限り動くものはない……

仕方ないので、俺たちは平原をまっすぐ突っ切って遠くに見える森へと向かっていったのだが、平原を歩いてる間はみんなリラックスしたもので


「なぁ翔、美奈ちゃんってかわいいよな!

俺がゲットしてみせるから、お前も協力しろよ?」


「いや、お前最初の出だしで大いにミスってるから無理だろ?

まあ、せいぜい頑張るんだな」


などと無駄話を続けていた。

ちなみに、そのあとの話は半分聞き流していた俺は、後ろに付いてきている綾瀬が、何故かこっちを見つめている事が多く、俺が目を向けると慌てて目をそらす理由が気になっていた……




ちなみにこの時の隊列は、先頭に俺と隼人が並んで真ん中に綾瀬、殿(しんがり)が斉藤という並びであり、武器は

俺→コンバットナイフ×2

隼人→バスターソード

綾瀬→ロッド

斉藤→ウォーハンマー

となっている。

と、いうのも隼人や斉藤はこれまでもいくつか普通のVGはやったことがあるらしく、使い慣れた武器を使うということなので、俺と綾瀬はそれにあわせて速さと攻撃範囲の優先されたものを選んだのである。




そんな感じで敵の影も見当たらない草原を歩いていた俺たちであるが、流石に森に近付くにつれてだんだん口数は少なくなっていき、鬱蒼とした森に入る頃には緊張からかみんな無言になっていた……



そして、森に入ってしばらくして開けた広場にでたので、広場の真ん中で休みだした時にそいつらは突然現れたのである。



突然の来襲にまず反応したのは俺であった。

気配は感じていたものの、風に獣の匂いが混ざり、さらに広場の外周にある茂み一帯から微かな物音がする事に気づいて、やっと俺も確信した。

とりあえず全員に武器を構えさせ一番多そうな辺りを示して魔法を飛ばしてくれるように綾瀬に頼んだ。


そして、一瞬の集中の後に綾瀬がロッドから炎球を飛ばしたのだが、初めての魔法であるためか少しずれてしまい、結果として全ての気配の元たちが飛び出してきてしまった。


それは一見狼のような、大きさが軽く2m弱ほどのモンスターであり、4匹で群を成したそれらは俺たちを囲んでいる……

始めた直後からの明らかな強敵に慌てて


「幸いにも森の入口側が一1匹だ!

俺が残りを引きつけるから、その間に突っ切れ!!」


と言い置いて返事も待たずに、まず右手の狼に突っ込んだ………………………のだが、驚きの結果が待っていた。



まず1匹目に突っ込んだもののこちらの踏み込みの速さに狼はついてこれず、反応される前に口の横から喉まで一気に引き裂く。

1匹目を瞬殺した俺を見てほんのわずかな恐怖を感じたのか、目の前の残り2匹が守りの姿勢に入る。

その隙に、隼人達の方を見てみるがそちらは3対1で苦戦している……


敵が見かけ倒しなのかとも思ったがどうやら強すぎるのは俺だけのようで、不思議に思いながらもとりあえずは目の前の残りを片付けにかかる。

だが、狼が飛びかかってきた時に分かった………


狼の動きは普段と同様に軽く目で追えるものであり、俺からしたら全く大したものではなかった。


なので俺は、軽く避けてナイフで2匹目の首を掻き切り、そのままの勢いで残った方には自分から向かって行き脳天にナイフを突き刺し、その命を刈り取った。


そして、未だに戦闘の音がする背後を振り向くと向こうは3人がかりでなんとか1匹を仕留めようとしていた。


結局隼人達が最後の1匹を仕留めると狼達は各々息絶えてしばらくするとたくさんの光の粒となって宙へ消えていった。



その様子を眺めていると、最後に魔法でとどめをさした綾瀬がふらつき、後ろに倒れ始めたので、慌てて抱き止めた。



そして、この章の冒頭へと戻るのである………………


……………………


…………


……


「いや……

むしろなんでお前はそんなに強いんだ、よ…………

てか、そ………そうか、これ…も、はぁっ………説明がいるの……か………けど少し待って……」


俺の何故こんなに最初の能力に個人差があるのかという質問に対してそれだけ答えて、力尽きたかのように地面に寝転がり体を休め始めた。


個人的に意外だったのは、攻撃を受けてない事から魔力の使いすぎだと思われる綾瀬と、狼を倒した瞬間に地面に大の字で寝転がった斉藤に対して、隼人だけはなんとか普通に立っていた事である。


そして、その言葉通りに隼人は少し休んでから説明してくれた。カメラ

ちなみに、この時はまだ綾瀬はぐったりしたままだし、斉藤も寝転がって休んでいる最中である。


「この世界において強くなるのはレベルアップとspの割り振りが必要なんだけど、最初のステータスは元々の身体能力で決まるんだ。

つまり、翔が強いのは元の翔が強かっただけ……てかお前アメリカで一体なにやってたの??

普通に学校で運動神経いいってやつとか、幼い頃から空手やってたってやつらでも初期からそんだけ動けるやつなんて見たことも聞いたこともないんだけど…………

一体お前の初期能力はどんな数値なんだよ?」




別にバレる事も説明する羽目になる事もないと高をくくっていたけど世の中隠し事は出来ないもんだな……

まあ、これからの事を考えたら隠していくべきものでもないか…………


「わかった、けど俺のアメリカでの生活を話すと少し時間がかかるから、とりあえずは綾瀬が起きるのを待って街に戻って宿で話そう」


隼人もそれに同意してくれたので、俺たちはモンスターを警戒しつつ休む事にした。

その後しばらく待つとまず斉藤が起き上がったのだが、綾瀬だけはまだ目を覚まさないので俺たちはタスクを起動してステータスを見ていた。


隼人たちに言わせると俺のステータスは異常以外の何物でもないらしい。



そうしてタスクを見ていると


「それにしてもレベル5とか信じらんねえや!

いきなりあんなモンスターと会ったときはもう終わりかと思っけど、いざ倒せたらこんなにもありがたいことはないな……」


などと言い出したので


「レベルはパーティー内で同じペースで上がるんだな……

spが10pなのも同じか?」


「ああ、VGにおけるRPGでは基本的に1レベルにつきspが2もらえて、ステータスを1上げるのにspを1使うんだ。

ちなみに、spは100pまでなら貯めておくことも出来る」


と、珍しくも斉藤が教えてくれた。

そうしてステータスについて少し話しているうちに綾瀬も起きたので、俺が先ほどの話を綾瀬に説明し直しつつ街に戻ることになった。

ここで少し世界観及び細かい設定の説明です。

少しお付き合い下さい………



[1.ステータスについて]


この世界でのステータスは



速:動きの早さや身のこなしの軽さを表します


力:単純な力比べにおける強さを表します


賢:魔法の威力や魔力量に影響します




の3つで表しますが、同じ能力だとしても、個人差が出ます。

たとえば、強さが同じ15でも腕力だけが強い人も総合的に力が強い人も居るといった感じです。

なので、一概にステータスの数値だけでは強さはわかりません。


また、レベルが1上がるとspは2ポイントもらえて、sp1でステータスも1あがります。



[2. 魔法について]


この世界の魔法には基本的に詠唱魔法と創造魔法の2つがあります。

そして、両方に共通する特徴として


・魔力を消費する(魔力は使う人間には自分の魔力と魔法に込めている魔力の量がなんとなくわかる)

・当然魔力が切れると使えない


の2つがある。

また、賢の値によって各人が使える魔法には一部制限がかかる。


(1) 詠唱魔法

詠唱魔法とは、もともとこの世界に存在する魔法で、この世界に存在する魔本を読むと使えるようになる魔法。

一度魔本を読んだ後は魔法名を唱えることで発動する。


メリット

・使う魔力が少ない

・特に集中しないでもつかえるので素早い発動が可能

・扱いが簡単で魔本さえ見つければステータスの縛り以外の制限はない


デメリット

・応用が効かない

・魔本を見つけないと使えない


(2) 創造魔法

エデンの園にのみ存在する魔法システムであり、頭の中で強くイメージする事で発動する魔法。


メリット

・詠唱魔法と違いある程度自由な魔法を使える

・自分でイメージさえ出来れば他には特に必要ない



デメリット

・同じ魔法を再現しようとすると詠唱魔法より遥かに魔力が必要

・集中しないと使えない

・イメージが曖昧だとしっかり再現されない



[3.アイテムの売買について]


武器や防具等の装備品の売買はタスクから行うオンラインショッピング方式であり、街でならどこからでも買い物出来るが、品揃えは現在地に影響されない。


アイテムや魔本は街で店に行かないと買えないが、各街毎に品揃えが異なる。

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