さあ、ラスト?エリアですよ♪
また間に合いませんでした(´;ω;`)
毎週楽しみにしてるって方(←居るんでしょうか……?居てくれると嬉しいのですが)本当に申し訳有りません!!(>_<)
言い訳は特にするつもりもなく、完全に自分の不手際です……
これからも頑張っていくのでどうか応援お願いしますm(_ _)m
5分以上走り続けると出口が見えてくる……
これまでの3つのエリアを見てきたので、マップと地図の色の関係からどうせマグマでいっぱいなのかと思ってはいたが、はたしてその通りであった。
「はあ、なんというか良くも悪くも予想通りの景色だな……」
俺がぼやくと、隣にいた美奈が
「そういえば、今回は何も隠してなかったね……
少し期待してたんだけどなぁ」
などとつぶやいていた。
「いや、今回に関しては誰かに先を越されたんじゃないか?」
「ああ……そうか、それがあったわね。
けど、隼人に気付かされるってのも気に入らないわね」
「まあ、人間たまにはミスもあるさ!
幸いこのエリアはマグマにさえ気を付ければ他は困らなさそうだから、妨害もあるだろうしさっさと街までへと向かおうぜ」
………………
………
……
しかし、何故かはわからないが、予想とは異なり何の邪魔もなく街までたどり着けたのであった。
予想外の自体に若干の不安を覚えつつも、とりあえずは情報収集のためにもギルド行きである。
そして、ギルドの看板の出ている建物の前に着いたのだが………
「なにこれ………
老朽化してどこかに移動したの?」
美奈が思わずそう言ってしまうほどの様子である。
VGの性質上建物が壊せないから壊れてないだけとでも言いたいかのごとく、中にある物は全てあちこちへと飛び散り、ドアや窓も適当に開いて放置され壁は外も中も綺麗な所が見当たらないという状況である。
「いや、この世界自体が出来て一週間なんだから人為的な嫌がらせとかじゃないか?………多分」
さらには地図で確認した場所もここであっているのである。
「まあ、とりあえずは入ってみようぜ?
もし誰もいなければその時考えたらいいじゃんかよ」
隼人のその考えも一理あるということで、警戒しながらドアをくぐった。
「えーっと、誰かいますかー??」
美奈が小さく問いかけると
「ああん!?
てめぇら今度は何しに来やがったんだ?」
「え……?
いきなり何の話よ!?
私たちはさっき着いたばっかりよ??」
「ん?
あー、なんだ客か………
ちょっと待っててくれ」
そんな返事とともにドタドタという音がしたかと思うと多分ダンディーであろうおじさんが出てきた。
何故断言出来ないかというと、そのおじさんの格好が薄汚れたTシャツとズボンという出で立ちなので、せっかくの雰囲気も全てぶち壊されているからである。
「ああ、すまんな。
普段ここに人が来る事なんて滅多にないもんでよ」
そのおっさんが電気を付けたことによってはっきりと見えた精悍な顔つきに濃すぎないひげ、さらには無駄のない引き締まった筋肉はさながら頼りになる戦士団の団長とでもいう風貌である。
「え?
このエリアの人達はギルドには入っていないんですか?」
美奈がそう尋ねると
「奴らは登録だけしたらあとは適当に依頼をとっていって、ある程度終わった依頼が貯まってからまとめて報酬を受け取りにくるんだよ。
だから、ここには滅多に人が来ないんだ。
で、お前等は隣のエリアから来たみたいだな。
1か3のどっちから来たんだ?」
「俺たちは3からですね。
とりあえず向こうで受けてきた依頼です」
俺はそう言って依頼書の束を渡す。
「ん?これ全部終わってるのか??」
「一応確認しておいてください。
来る途中に数えながら来ましたが、数え間違いもあるかもしれませんから」
そう言って俺たちはギルドカードを差し出す。
「ほいほい…………
て、お前等あの《幻影の騎士団》だったのか!?」
「ん?
"あの"ってどういう意味ですか??」
「いや、お前等は今やギルドの方では有名だからな………
なにしろ、全員が二つ名持ちでリーダーはエリザベス相手に軽く圧勝、さらにはユニオンを作ったくせにたった4人のパーティー単体だけでドラゴンを倒す。
こんな規格外のパーティーの情報が回らないと思ってたか?」
「ああ……なるほど…………
ちなみに、出来ればここでも一応はユニオンの参加者を募集しておこうとは思うんだけど協力してくれないか??」
「俺としても協力してやりたいのは山々なんだが、何の力にもなれないだろうな。
なにせこのエリアにいる奴らは何故だか知らんがろくでもないやつばかりでな………
とてもじゃないがユニオンに入れても役に立ちそうにもない」
「ろくでもないって……もう少し詳しく話してくれないか?」
「まあ、要するに盗賊とかと同じだな。
ただ、ここには一般人なんていないから、相手はプレイヤーで逆らう奴らは皆殺し、従う奴らも当然仲間以外は奴隷のように扱ってやがる」
「ひどいっ!!
そんなのって…………」
「けど、全員がそんな扱いを望んでるわけじゃないだろ?
そういうプレイヤー達は何故逃げようとはしないんだ?」
隼人の疑問はもっともだが、VGにおいてエリア移動は結構難しいだろう……
そう答えようとしたら、先にギルドマスターが答えてくれた。
「お前等ならわかるだう?
エリア移動には結構な実力がいる………
だが、そういった奴らがレベルを上げるのなんて絶望的だ。
そうなると、どうしようもないというのが今の現状だ………
しかも、奴らは自分達で《ヘブンズガーディアン》なんていうユニオンを組んでるから、幹部連中の結束力も何気に強いんだ。
このエリアの犠牲者のためにも頼む……奴らをぶっ潰してくれ……………」
そういって深々と頭を下げるギルドマスター。
本人は一切口に出さなかったが、このギルドの この惨状もそいつらの仕業なのだろう………
「わかりました、その依頼慎んでお受けします。
俺たちのパーティーにも少し関わりのある話である可能性も高いですしね。
では、今日はこれで………
次会うときまでには全てを終わらせておきますよ」
「すまない……恩に着る」
ギルドマスターはそう言うと深く頭を下げて俺たちを見送った。
………………
………
……
「さて、とりあえず《ヘブンズガーディアン》とやらのメンバーを探さないとな」
「てかさ、《ヘブンズガーディアン》ってどういう意味があんだろな?
直訳的には楽園の守護者とでも言ったところだよな?」
「うーん、そんな理由は本人に教えてもらおうか。
どうせ俺たちには想像出来ないような大した理由なんだろうしさ………ねえ?」
そう言って振り返る。
他の3人は、え!?とか言いながら振り向いてるところを見ると気付いてないらしい………
「 そこの建物の隙間に居るお前、出て来いよ。
気配を消したつもりでも俺にはわかるんだよ!!」
はははは、などと笑いながらも建物の隙間から出てきた男は下卑た笑いを顔に浮かべたひょろっとした男だった。
「ははは、身を隠すのには自信があったんだけどねえ………
お、君可愛いね?
俺たちのユニオンに入らない??」
そう言って一瞬の内に美奈の横に詰め寄り、手をつかもうとする。
「残念、とりあえずこの娘に触れるのは遠慮してもらっていい?
んで、あんたらのユニオンに入る気も無いってさ……な?」
その腕を横から掴んで阻止して美奈にも確認するが、当然返ってくるのは同意の動作。
「へー、あんた速いね……
まあ、今回は退いておくけど君のことは諦めないからね?」
男は薄笑いを浮かべながらも美奈を指差し、そう言うと同時姿が揺らめく……
「逃がすかよ!!」
瞬間隼人が切りかかるものの、相手は影となって消えてしまった。
「完全に消えたか……
創造魔法で作ったオリジナルの転移かな?
ちなみに、隼人は最初のあいつの踏み込みは見えたか?」
「完全に油断してたから反応は出来なかったけど、見えてはいたから戦う場合はなんとかなると思う………」
「そうか。
それにしても、これは結構しんどい戦いになるかもしれないな」
「ねえ翔やっぱりユニオンの人達に来てもらった方がよくない?」
「それはそうなんだけど実際どれだけの戦力になるのか……
まあ、仲間を信じるのも大切だしな……………よし、じゃあ明日の朝に向こうで集まってもらって、そのまま全員を転移させるということでいいよな?」
そう尋ねるとみんなが頷いた。
「けど、今日の残り時間はどうするの?」
「ああ、それはとりあえず奴らの拠点を探そうと思う。
もしかしたら無理矢理協力させられてるだけの人達に寝返ってもらえるかも知れないからな」
「なるほど!」
そこへ突然隼人が割り込んでくる。
「なあ翔!
けどそういえば《ヘブンズガーディアン》って何人ぐらいいるんだよ??」
「いや、俺に聞かれても困るけどさ………
ただ、今朝タスクを見た時点でエリア4に32人いたからそのぐらいなんじゃないか?」
「そういえばエリア毎の参加人数って見れたな………すっかり忘れてたよ」
なんか安堵や不安の窺える不思議な表情である。
「とりあえずは大きめの建物を端から回って見ようぜ」
そういって俺達は探索を始めた。




