さあ、天誅ですよ♪
今回ちょっとグロいです(^^;)
まあ、もともとRー15なんでいいですよね?(笑)
VG開始9日目…
生存者70/213
ユニオン人数19人
「うーん……
さあ、準備して出発しようか」
1人そう呟いてから、手早く準備を済ませて部屋で待つ。
少ししたところで、斉藤、美奈、そして隼人までやってきたのでさっさと出発することにした………
「あ!!
やっと出て来やがったな!?」
「てめぇら!
俺らがどんだけ待たされたと思ってんだよ、あぁん??」
「……………………コロスヨ?」
そこには話しかけてきた順に
長身で短い赤毛
長身で長い金髪
低身長で真っ黒の髪が顔までかかる男
という不良の典型みたいな見た目の3人組が居て、ドアを開けて一歩出た瞬間がこの物騒なお出迎えである。
てか、なんで待ってたの??
用事があるなら部屋まで来いよ……
「うん。
で、あなた達は誰でしょうか?
そして私たちに何か御用でも?
急いでるんだからそんなふざけた対応を続けるつもりなら、さっさと消えてくれませんか」
長い髪を払いながら言い放つ美奈………デジャヴ??
それにしても15人ほどで待ち伏せってのは後藤がこのタイミングで何か仕掛けてきたのか??
「そちらについては私から説明しましょう……」
今度は人垣の後ろの方から聞いたことのある声がしたと思えば、司会をしていた……えっと………
「奈緒ちゃんじゃん!?
このエリアに居たんだ!!」
「そうですね、皆さんの自己紹介は一昨日闘技場で伺いましたので、とりあえず私の自己紹介から始めておきますか。
ユニオン《エンペラー》のリーダーである夏目奈緒です。
同窓会では司会をさせていただいていたので、皆さんご存知ですよね?」
そう言って軽く頭を下げる。
「その夏目さんが何か用?
ユニオンへの参加なら嬉しいけどなんとなくそんな雰囲気ではなさそうだよね?」
「まあ、あながち外れているわけでもありません。
どうでしょう、翔さん、隼人さん、佳祐さん、私のユニオンに参加なさりません?」
「とりあえず聞いておくと、美奈が抜けているのはわざとで?」
「私のユニオンには女なんて私だけで充分ですから。
あなた達3人は顔も実力も申し分ないので、特別待遇で迎えますよ?」
「ちなみに、ユニオンの目的は?」
「目的?
強いて言うならみんなに働いてもらって私が好きなように暮らす事ですわね。
あ、あなた達は私のボディガードとしてずっと横に居てくれれば他には特に何もしなくていいわよ」
「あっそ。
個人的にはそこまでリーダーに固執するわけでもないから聞いてみたけど、そんな程度の目的なら遠慮しておくよ。
ああ、ちなみに隼人と斉藤はどうする?」
「ん?
俺もパスだよ」
「俺もそんなユニオンはお断りだな」
「うん、だよな。
てわけだ、急ぐからどいてくれない?」
すると、当然の対応だと思うのだが突然夏目は焦り出す。
「ちょ!ちょっと待ちなさいよ!!
何が不満なの?
なんなら翔さんは私の恋人にしてあげてもいいわよ!?」
「ごめん、意味が分からないし……
それに俺たちはさっさとこのゲームを終わらせて元の世界に戻りたいんでね。
それにそもそもあんたの観賞品で満足出来るはずもないし」
俺を含めて全員が平然と言い放ったのがよっぽど腹に据えかねるのだろう……
ぷるぷると震えながら顔を真っ赤にして怒り狂っていらっしゃる。
「そう………
なら、あんたたち全員で動けないようにしてやりなさい!!
あの女はどうしてもいいから」
「よっしゃ!!
てめぇらにはたっぷりと怨みがたまってるんでな。
徹底的に痛めつけてやんぜ?」
「そうそう。
なんたって一昨日の夜から1日半もの間待機させられてたんだからな!
それに、あの子かわいいしなーー♪
さあ、どうしてやろうかな………
リーダーの許可もおりたし、なんでもし放題だもんな。」
「…………………」
向こうが合図すると最初に話しかけてきた3人が前に出てきた。
………ということは、こいつらはリーダー的な扱いなのか?
「お前らその程度の人数でなんとかなる実力差だと思ってるのか?とか、いろいろ言いたい事はあるんだけど……
とりあえず金髪、その気持ち悪い顔で美奈を見つめてんじゃねえよ、その目抉るぞ?」
「はっ!
てめぇらレベル20攻略したらしいが、こっちはこんなに居るんだぜ?
この人数相手に何が出来るってんだよ!
翔、お前の目の前で美奈とやらが辱められる時のてめぇの顔が楽しみだぜぇ!!!
とりあえずは全員でバカになるまで徹底的に壊してやるからな」
もう既に頭の中はそればっかりなんだろう……
顔は気味悪くにやけながら美奈だけをじっと見つめている………
「なあ、そのバカは一回死ねば治るのか?
せっかく魔法なんて便利なものがあるんだ、試してみるか?」
言葉と共に指をパチンと鳴らす。
「ああん?
何かいっ……あぁ!?」
何か言い掛けていたが、言葉の途中で金髪の両腕が空を舞う。
「「うわぁーーー!!!」」
すぐ横にいた2人も突然の事に驚き、腰を抜かして倒れるが、その間に俺は両足も付け根から切り落として切った足は夏目の方へとはじき飛ばす。
「きゃあ!!
何するのよ!?」
両足の直撃した夏目も足に下敷きにされて怒鳴っているが、そんなものは関係ない。
「ぐはっ!!
て……てめぇ…………」
「あ?
痛そうだなぁ……{ハイヒール}」
込めた魔力の量が尋常じゃないので、切った傷口は一瞬で塞がる。
ただし、当然ながら塞がるだけで新しい手足が生えるわけではない。
「さあ、次はどうする?
そういえば、目を抉るぞとかなんとか言ってたよな……??」
言葉と共に一歩一歩ゆっくりと近づいて行く。
「や……やめてくれ………
おい!大輝!謙吾!!お前らも何とかしてくれよ!!!」
声を掛けられたら2人も夏目も腰が抜けた状態で、ここから逃げ出す事に必死で名前も知らない金髪からの懇願は誰にも届かない………
金髪も必死で逃げようともがくものの、手足は全く残らないように完全に切り落としているため全く動けない。
「さあ、その両目ともお別れだな……
最後にお前が見る景色はどんな景色なんだろうな??」
言った直後両目に刀が刺さり、そのまま両方の目玉を抉り出す。
「ぐぁーーーーー!!!」
叫び声を体現するかのように噴水の如く血が高く吹き上がる……
「ああ………
出血が酷くて死んでしまいそうだね{ハイヒール}
さあ、これで安心だ。
これからも楽しいユニオン生活を送ってくれ」
耳元でそう言ってから踵を返して歩き去る。
背後からは獣の咆哮のような叫び声だけが虚しく響いていた………
……………………
…………
……
少し時は戻り、指を鳴らした頃。
目の前の面々は突然倒れ込んだり、悲鳴を上げて逃げ去っていったりとカオスな光景が広がっている。
だが、こちらは4人ともさっきから全く動いていない。
そして、しばらくすると金髪は倒れ込んでもがきながら、獣のような咆哮をあげはじめる…………
「翔………
何かしたの??」
「……………うん
かなり酷い幻覚を見てもらってる……
今頃奴らは全員現実としか思えない幻覚の中で死んでいってるだろう。
やっぱりなんだかんだ言っても、軍隊で生きてきた俺の両手は血で汚れてるんだよ」
バシッ!
頬が痛み、少ししてから頬を張られたのだと気付いた………
ふと横を見ると美奈は涙を流していた。
「自分を卑下しないで……
私は軍隊にいた当時のあなたの手の温もりにも安心したし、今でも安心出来る。
それに、どんな幻覚なのか知らないけど今の翔には、その幻覚を再現出来るだけの力が間違いなくあるはず………
と、いうことは幻覚で抑えられているんだから充分なんじゃないの?
あれだけの状況下で翔からしたら、最も楽なのはそのまま殺すことのはずだもん!
だから、自分で自分を否定しないで……そんな辛い姿は見たくない……」
「そうだぜ翔!
それに、正直関係のない俺や佳祐だって怒りで狂いそうだったんだから、翔が怒るのは仕方ないって……
俺が耐えられたのなんて、当事者の翔達が耐えてるなら、俺が耐えないと迷惑だろうって必死に抑えてたからなんだしな。
あれで抑えきってしまえる方がおかしいって」
「ああ、それにあれだけの人数相手に襲われて、死者はおろか怪我人すらも出さずに収められたのはむしろ誉められてもいい事だと思うぞ」
「そうかな……
よし、まあとりあえずは行くか!!」
「「「おう」」」
………………
………
……
その後俺たちは来たときと同様に周りに炎球を浮かべつつ突っ走る……
そして、エリア4へのダンジョンにたどり着いたのだが…………
「なんだ?
今度は遺跡タイプなのか??」
隼人がそう驚くのも無理はない。
なにしろ雪原をハシっていた俺たちの目の前に今あるのはまさに遺跡の入口以外形容仕様がない石造りの門である……
しかも、ご丁寧によくわからない文字や図形までもが細かく彫り込んである。
「こう言っちゃなんだけど、ここまでの経験上、間違い無くテンプレなトラップが大量に仕掛けてあるんだろうなぁ」
俺がぼそりと呟くと
「多分ね……
これまでもあからさまに外見と中身は一致してたしね。
まあ、現実と違って全て作り物なゲームの世界だから当然かもしれないけど」
「仕方ない、裏技みたいなもんだけど時間も無いから突っ切るぞ?
いいか、これから道にそって壁の一周内側に、地面まで含めて神代の魔法で軽くシールドを張る。
そしてそのままその内部を走っていくけばトラップはほとんど発動しないうえに発動したトラップも防ぐことが出来るはずだから、何も気にせず走り抜けてくれ」
「なるほど!
けど、それなら普通にシールドの呪文でもいいんじゃないの??」
「詠唱魔法のシールドは一周取り囲んで初めて使えるが、そうなると何回もかけ直さないといけないから、効率がわるい。
さらに、創造魔法なんかでその頑丈さのシールドをそんなサイズでは張れないだろ?
だから、神代の魔法しかないんだよ。
まあ、あのあと練習してほとんど制御出来るようになってるから安心しろ」
そう言って何の気無く頭の上に手を乗せる。
「う、うん、わかった……」
「よし、じゃあ行くぞ?」
そう言うと共に俺は足元から魔力を放出して一周を覆うと、みんなして呆然としている。
「どうかしたか?」
「いやいや、手以外からも魔法発動出来るのか!?」
「当然だろ?
その気になれば目からビームみたいなのも出来るぜ??
まあいい、とりあえず急ぐからついてこいよ」
「当然って………
まあ、いいけどさ」
そんな話をしながら俺たちは走り抜ける……




